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JDK ツールとユーティリティ

ドキュメントの目次
以下の各節では、JDK に含まれるツールについて簡単に説明し、各ツールのリファレンスページへのリンクを示します。JDK ツールを最大限に活用するために必要となる重要な情報については、「一般情報」の節を参照してください。

標準的な JDK ツールとユーティリティ

どの開発ツールにも、Microsoft Windows 版 (Windows)、Solaris 版、および Linux 版が用意されています。これらのバージョンの機能には、ほとんど相違点はありません。ただし、それぞれの OS 独自の機能に対応するため、構成と使い方が多少異なっています。たとえば、OS の種類によってディレクトリの区切り文字を指定する方法が異なります。

試験的な JDK ツールとユーティリティ

この節で説明するツールはサポートされておらず、本質的に試験的なものなので、この点に留意して使用してください。これらは将来の JDK バージョンでは利用できなくなる場合があります。


一般情報

次のドキュメントは、SDK ツールを最大限に活用するために必要となる重要な情報を提供しています。

JDK ファイル構造 [Solaris] [Linux] [Windows]
クラスパスの設定 [Solaris および Linux] [Windows]
クラスの検索方法 [Solaris、Linux、および Windows]
Java 2 SDK, v1.4 でのツールの変更点 [Solaris、Linux、および Windows]


基本的なツール

これらは JDK の基本的なツールです。アプリケーションを作成および構築するために使用します。

ツール名 簡単な説明 リファレンスページへのリンク
javac Java プログラミング言語のコンパイラ [Solaris および Linux] [Windows]
java Java アプリケーションの起動ツール。このリリースでは、開発用にも配布アプリケーション用にも同じ起動ツールが使用される。
配布アプリケーション用の古い起動ツールである jre は提供されなくなった
[Solaris] [Linux] [Windows]
javadoc API ドキュメントジェネレータ
ドックレット API およびタグレット API については、「Javadoc ツール」ページを参照
[Solaris および Linux] [Windows]
apt 注釈処理ツール
プログラムの注釈処理については、「注釈処理ツール」を参照
[Solaris、Linux、および Windows]
appletviewer Web ブラウザを使わずにアプレットを実行したりデバッグしたりする [Solaris および Linux] [Windows]
jar Java Archive (JAR) ファイルを作成および管理する
JAR ファイルの仕様については、「Java Archive ファイル」ページを参照
[Solaris および Linux] [Windows]
jdb Java デバッガ
デバッガのアーキテクチャ仕様については、「JPDA」を参照
[Solaris および Linux] [Windows]
javah C ヘッダとスタブのジェネレータ。ネイティブメソッドを作成するために使用する [Solaris および Linux] [Windows]
javap クラスファイルのディスアセンブラ [Solaris および Linux] [Windows]
extcheck Jar の競合検出ユーティリティ [Solaris および Linux] [Windows]


セキュリティツール

これらのセキュリティツールは、システムにセキュリティポリシーを設定する場合、およびリモートサイトで設定されたセキュリティポリシーの範囲内で動作するアプレットおよびアプリケーションを作成する場合に使用します。

ツール名 簡単な説明 リファレンスページへのリンク
keytool キーストアと証明書を管理する [Solaris および Linux] [Windows]
jarsigner JAR 署名を生成および検証する [Solaris および Linux] [Windows]
policytool ポリシーファイルを管理するための GUI ツール [Solaris および Linux] [Windows]

これらのセキュリティツールは、Kerberos チケットを取得、一覧表示、および管理する場合に使用します。

ツール名 簡単な説明 リファレンスページへのリンク
kinit Kerberos v5 チケットを取得するためのツール。Solaris オペレーティング環境でも、kinit ツールを使用すれば、同等の機能を利用できる。たとえば Solaris 8 の場合は、kinit のマニュアルページを参照 [Linux] [Windows]
klist 資格キャッシュおよびキータブでのエントリを一覧表示するコマンド行ツール。Solaris オペレーティング環境でも、klist ツールを使用すれば、同等の機能を利用できる。たとえば Solaris 8 の場合は、klist のマニュアルページを参照 [Linux] [Windows]
ktab 鍵テーブルにおけるエントリを管理するためにユーザが使用するコマンド行ツール。Solaris オペレーティング環境でも、kadmin ツールを使用すれば、同等の機能を利用できる。たとえば Solaris 8 の場合は、kadmin のマニュアルページを参照 [Linux] [Windows]


国際化ツール

このツールは、地域対応が可能なアプレットおよびアプリケーションを作成する場合に使用します。

ツール名 簡単な説明 リファレンスページへのリンク
native2ascii テキストを Unicode Latin-1 に変換する [Solaris および Linux] [Windows]


Remote Method Invocation (RMI) ツール

これらのツールは、Web およびその他のネットワーク上で対話するアプレットおよびアプリケーションを作成する場合に使用します。

ツール名 簡単な説明 リファレンスページへのリンク
rmic リモートオブジェクトのスタブとスケルトンを生成する [Solaris および Linux] [Windows]
rmiregistry リモートオブジェクトのレジストリサービス [Solaris および Linux] [Windows]
rmid RMI 起動システムデーモン [Solaris および Linux] [Windows]
serialver クラスの serialVersionUID を返す [Solaris および Linux] [Windows]


Java IDL および RMI-IIOP ツール

これらのツールは、OMG 標準である IDL および CORBA/IIOP を使用するアプリケーションを作成するときに使用します。

ツール名 簡単な説明
tnameserv ネームサービスへのアクセスを提供する
idlj OMG IDL インタフェースをマッピングする .java ファイルを生成し、Java プログラミング言語で書かれたアプリケーションで CORBA 機能を使用できるようにする
orbd CORBA 環境でサーバ上の持続オブジェクトを透過的に検索して呼び出せるように、クライアントをサポートする。ORBD は一時ネームサービス tnameserv の代わりに使用される。ORBD には一時ネームサービスと持続ネームサービスの両方が含まれる。orbd ツールには、サーバマネージャ、Interoperable Naming Service、およびブートストラップネームサーバの機能が組み込まれている。「s ervertool」とともに使用すると、サーバマネージャはクライアントがサーバへのアクセスを要求した時にそのサーバを検索、登録、および起動する
servertool サーバを登録、登録解除、起動、およびシャットダウンするための、アプリケーションプログラマ向けの使いやすいインタフェース


Java 配備ツール

Java アプリケーションおよびアプレットを Web に配備する場合に使用されるユーティリティです。

ツール名 簡単な説明
pack200 Java gzip 圧縮プログラムを使用して、JAR ファイルを pack200 圧縮ファイルに変換する。圧縮後のパックファイルは圧縮率の高い JAR であり、直接配備、帯域幅の節約、およびダウンロード時間の短縮に役立つ
unpack200 pack200 で圧縮されたパックファイルを JAR ファイルに変換する


Java Plug-in ツール

Java Plug-in と組み合わせて使用するユーティリティです。

ツール名 リファレンスページへのリンクを記した簡単な説明
htmlconverter アプレットを含んだ HTML ページ (ファイル) を Java Plug-in 用の OBJECT/EMBED タグ形式に変換する


Java Web Start ツール

Java Web Start と組み合わせて使用するユーティリティです。

ツール名 簡単な説明
javaws Java Web Start の起動やさまざまなオプションの設定に使用するコマンド行ツール。
詳細については、「Java Web Start」を参照


監視および管理ツール

次のツールを使用して、JVM のパフォーマンスとリソースの消費状況を監視できます。この節で説明するツールは、試験的なものであるためサポートされていません。この点に留意して使用してください。これらは将来の JDK バージョンでは利用できなくなる場合があります。

サポートするプラットフォーム:

詳細については、「Java プラットフォームの監視と管理」を参照してください。

ツール名 簡単な説明
jconsole 試験的: Java 監視および管理コンソール - Java 仮想マシンを監視するための JMX 準拠のグラフィカルツール。ローカル JVM とリモート JVM の両方を監視できる
jps 試験的: JVM プロセスステータスツール - ターゲットシステム上に設置されている HotSpot Java 仮想マシンの一覧を表示する
jstat 試験的: Java 統計データ監視ツール - 設置されている HotSpot Java 仮想マシンに接続し、コマンド行オプションの指定に従って、パフォーマンス統計データを収集および記録する
jstatd 試験的: JVM jstat デーモン - 設置されている HotSpot Java 仮想マシンの作成と終了を監視し、ローカルシステム上で実行している Java 仮想マシンに、リモート監視ツールが接続できるようにするためのインタフェースを提供する RMI サーバアプリケーションを起動する


トラブルシューティングツール

次のツールは、特定のトラブルシューティングタスクに使用できます。この節で説明するツールはサポートされておらず、本質的に試験的なものなので、この点に留意して使用してください。これらは将来の JDK バージョンでは利用できなくなる場合があります。

これらのツールは、現在 Windows プラットフォームでは利用できません

ツール名 簡単な説明
jinfo 試験的: Java の構成情報 - 指定されたプロセスやコアファイルまたはリモートデバッグサーバの構成情報を印刷する
jmap 試験的: Java 用メモリマップ - 指定されたプロセスやコアファイルまたはリモートデバッグサーバの、共用オブジェクトメモリマップまたは Java ヒープメモリの詳細を印刷する
jsadebugd 試験的: Java 用サービスアビリティエージェントデバッグデーモン - Java プロセスまたはコアファイルへ接続し、デバッグサーバとして機能する
jstack 試験的: Java 用スタックトレース - 指定されたプロセスやコアファイルまたはリモートデバッグサーバに対するスレッドのスタックトレースを印刷する


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