JDK および JRE のファイル構造 |
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このドキュメントでは、JDK に含まれるディレクトリとファイルの概要について説明します。このページは、JRE のファイル構造のリファレンスとしても使用できます。JRE のファイル構造を理解するには、このページに掲載されている JDK の jre ディレクトリの説明を参照するだけで十分です。JRE のファイル構造は、JDK の jre ディレクトリのファイル構造と同一です。
ここでは、Java 2 プラットフォーム用のアプリケーション開発に必要なファイルとディレクトリについて説明します。開発に必要ないファイルには、デモ、ソースコード、C のヘッダファイルなどがあります。これらについては、このあとの「その他のファイルとディレクトリ」で説明します。次の図は、もっとも重要なディレクトリを示しています。
jdk1.5.0 ___________|____________________ | | | bin lib jre | | __________|_____________________ java.exe tools.jar | | javac.exe dt.jar bin lib javap.exe _____|____ __________ ________|_______ ________ ________ javah.exe | | | | | | | | javadoc.exe java.exe client server rt.jar ext security applet fonts java.dll | | charsets.jar | awt.dll jvm.dll jvm.dll localedata.jar
JDK ソフトウェアは
c:\jdk1.5.0
にインストールされているものとします。 以下に、いくつかの重要なディレクトリについて説明します。
c:\jdk1.5.0
- JDK ソフトウェアがインストールされるルートディレクトリです。著作権、ライセンス、README のファイルが入っています。また、Java 2 プラットフォームのソースコードのアーカイブである src.zip も入っています。
c:\jdk1.5.0\bin
- Java Development Kit (JDK) に含まれる開発ツールの実行ファイル用ディレクトリです。PATH 環境変数には、このディレクトリのエントリを含めなければなりません。開発ツールの詳細は、「JDK ツール」を参照してください。
c:\jdk1.5.0\lib
- 開発ツールによって使用されるファイル用のディレクトリです。JDK のツールとユーティリティをサポートする、コア以外のクラスのファイルである
tools.jar
が含まれます。また、このディレクトリには、BeanInfo ファイル群の DesignTime アーカイブであるdt.jar
も入っています。BeanInfo ファイルは、対話型開発環境 (IDE) に対して、Java コンポーネントを表示する方法や、開発者がコンポーネントをアプリケーションに合わせてカスタマイズする方法を通知するためのものです。
c:\jdk1.5.0\jre
- JDK 開発ツールによって使用される Java Runtime Environment のルートディレクトリです。Runtime Environment は Java 2 プラットフォームの実装です。これは、java.home システムプロパティによって示されるディレクトリです。
c:\jdk1.5.0\jre\bin
- Java プラットフォームが使用するツールおよびライブラリ用の、実行ファイルと DLL のディレクトリです。含まれている実行ファイルは
/jdk1.5.0/bin
内のファイルと同じです。JDK ソフトウェアのバージョン 1.1 に付属していた jre ツールに代わって、java 起動ツールが、アプリケーション起動ツールとして機能します。このディレクトリは、PATH 環境変数に含める必要がありません。
c:\jdk1.5.0\jre\bin\client
- Java 2 HotSpot Client Virtual Machine が使用する DLL ファイルが入っています。
c:\jdk1.5.0\jre\bin\server
- Java HotSpot Server Virtual Machine が使用する DLL ファイルが入っています。
c:\jdk1.5.0\jre\lib
- Java Runtime Environment が使用するコードライブラリ、プロパティ設定、およびリソースファイルのディレクトリです。たとえば、次のファイルが含まれます。
rt.jar
-- ブートストラップクラス (Java プラットフォームのコア API を構成するランタイムクラス)- charsets.jar -- 文字変換クラス
- このあと説明する
ext
サブディレクトリのほかにも、ここでは説明しないリソースサブディレクトリがいくつか含まれています。
c:\jdk1.5.0\jre\lib\ext
- Java プラットフォームに対する拡張機能のデフォルトのインストール先ディレクトリです。
- localedata.jar -- java.text および java.util 用のローカルデータ
c:\jdk1.5.0\jre\lib\security
- セキュリティ管理に使用されるファイルが入っています。これには、セキュリティポリシー (
.java.policy
) やセキュリティプロパティ (java.security
) のファイルがあります。c:\jdk1.5.0\jre\lib\applet
- アプレットのサポートクラスの入った JAR ファイルは、lib/applet/ ディレクトリに配置できます。このようにすると、アプレットのクラスがアプレットクラスローダによってローカルファイルシステムから事前ロードされるため、大規模なアプレットの起動時間を短縮できます。また、ネット経由でダウンロードした場合と同様の保護が提供されます。
c:\jdk1.5.0\jre\lib\fonts
- プラットフォームが使用する TrueType フォントファイルが入っています。
ここでは、デモ、Java ソースコード、および C ヘッダファイルのディレクトリ構造について説明します。ディレクトリ構造は次のとおりです。
jdk1.5.0 ___________|__________ | | | demo include src.zip ___|___ _________ __________ | | | | applets jfc jpda plugin
次に、上記のディレクトリについて説明します。
c:\jdk1.5.0\src.zip
- Java 2 プラットフォームのソースコードを含むアーカイブです。
c:\jdk1.5.0\demo
- ソースコード付きのサンプルファイルです。Java プラットフォーム用のプログラミングの方法を示しています。
c:\jdk1.5.0\demo\applets
- Web ページ上で使用可能なアプレットです。
c:\jdk1.5.0\demo\jfc
- Java 2DTM および JFC\Swing の機能の使用例です。
c:\jdk1.5.0\demo\jpda
- Java Platform Debugging Architecture の使用例です。javadt および jdb ユーティリティのソースコードも含まれています。
c:\jdk1.5.0\demo\plugin
- Java Plug-in 製品で使用するデモが入っています。
c:\jdk1.5.0\include
- Java Native Interface (JNI) および Java Virtual Machine Debugger Interface (JVMDI) を使用するネイティブコードのプログラミングをサポートする、C 言語のヘッダファイルです。
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