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S602と違って緑に引っ張られることなく百合の白さが再現されている。
S7000以降フジの画質が変わってきたと聞くが適正に戻してきたというのが正しい見方と感じる。
撮影場所から被写体までが4mほどで被写体から背景までが3mほど。
このCCDパネルだとぼかしはここまでが限界なので、もっとぼかしたい時は被写体と背景の距離を取る必要がある。

陽射しを浴びて新緑がすくすくと伸びていたのでそれを利用して被写界深度を確認した。
庇の先端が3mほどで新緑の葉までが10mを切るくらいであるがここまで離れると綺麗にボケてくれる。
マルチ測光で絞り優先AEにて絞り値開放、露出補正は掛けていないが被写体への露出に対して空が飛ばずに青い空が表現されるのは見事である。
開放ながら被写体へのフォーカスはしっかりしているので悪いレンズではない。

草木の間から射し込む光に向かってすくすくと伸びる新緑。
こちらもマルチ測光による絞り優先AEでの撮影だが雲の切れ目の空もちゃんと青く表現されている。
葉の解像度も申し分ない。

こちらもマルチ測光で絞り優先AE、開放での撮影である。
当方AEロックや露出補正は殆ど使わない。
この構図での露出測定は、決めた構図から一旦外して適切だと思われるところで測り、再度元の構図に戻してシャッターを切っている。
マニュアルカメラ時代の技であるが、それを考慮した露出算出だとしても深い緑の葉の階調に新緑の瑞々しさ、それに加えて空の青も表現され雲までも写し出されている。
オートの撮影ながらここまで表現できるのは見事の一言である。
このCCDパネルのダイナミックレンジの広さとフジの露出精度は流石である。
これを味わうとフジからは離れられなくなる。

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