カメラ Camera


母親の散策のお供にと思い、2012年8月に楽天オークションにて元箱付完品1,500円で購入。
あまり使用していなかった様子で僅かな擦傷で状態はかなり良かったです。
SDカードを所持していなかったので、FinePixのストラップと巾着袋、SDカード2GBのセットをヤフオクにて500円で購入して母親に渡しました。
元箱の保管状態も良いです。

正面は至ってシンプルでストロボとセルフタイマーのランプのみ。
グリップ部はおまけ程度にラウンドされ、指が軽く引っ掛かるようになっています。
誇らしげに9.0MEGA PIXELSと赤文字でプリントされています。
メッキパーツが多めでちょっと煩く感じます。

レンズは35mm換算で39-156mmと風景やスナップ、ポートレートと一般的な撮影に適した領域だと思います。
もう少し広角よりならもっと良かったですね。
この頃のフジは3倍ズームが主流だったらしく、4倍ズームは珍しかったようです。
テレ側の開放値が如何せん暗すぎますね。

鏡筒にもメッキパーツが装られていて派手目なデザインです。

端子類はカバーが無く剥き出し状態で、当時クチコミなどで批判されていました。
ビギナーはこの辺の気遣いが乏しいので、是非ともカバーを付けて頂きたかったところです。
撮影したデータを簡単に転送できるように赤外線ポートが設けられています。
サイドにもメッキパーツが廻り込んでちょっとクドイ感じです。

電源を入れるとちょうどボディと同じ厚みぐらいレンズが迫り出します。

背面も至ってシンプルです。
ディスプレイは2.5inchと昨今では大きな部類ではありませんが、ボディが小さいだけに液晶が大きく見えます。
現在では3inchぐらいが標準と思いますが、実質2.5inchもあればプレビューも苦も無く見ることができます。

スイッチ類もシンプルな構成にして基本は他のFinePixと同様、ディスプレイを使用してメニュー画面から設定を行います。
そのメニューの項目も多くなく、ビギナーの方に分かりやすいようになっており、各設定でどのような機能なのか簡単なコメントが表示されるようになっています。
通常撮影に使われるストロボやセルフタイマー、マクロなどは方向ボタンと兼用してワンタッチで設定でき、視覚的に操作をできるようになっています。

シーンポジションの専用ダイヤルもカメラモードだけ赤く別に色付けされ、「この位置で撮影するんだよ」と分かりやすくしてあります。

プレビュー用の再生ボタンが設けられ、ワンタッチで撮影した画像を見ることができ、シャッター半押しで直ぐに撮影モードに戻ることができます。
これはフジのネオ一眼にあるシャッターボタン廻りのレバーで切り替えるものよりも断然使いやすいです。

上面にもメッキパーツと本当に派手なカメラです。
電源ボタンにズームレバー、シャッターボタンのみと兎に角シンプル。
ビギナーには電源を入れてシャッターが押せればそれでよいので、このシンプルさは評価できます。
電源ボタンの横にシャッターボタンがあるのですから誰でも簡単直ぐに撮影ができます。

ただ各スイッチの名称を型で起こしてくれてコストを掛けて作られていますが、強いて言えば色を付けて欲しかったです。
メッキ部分にスイッチがあるので光って文字が見えにくいです。

それとシャッター周りにズームレバーを設けたのはどうかと思います。
背面のディスプレイを眺めながら写真を撮るわけですから、以前のモデルのように背面に設けて親指で操作できるようにした方が使い勝手は良いと思います。
シャッター周りだとズーム機能があるなんて気付かないユーザーもいるかも知れません。
ただでさえメッキ部分に設けて識別し難いのですから。

この厚みになるとちゃんと三脚用のネジ穴が装備されています。

メモリースロットと電池室が一体になっているのは評価の分かれるところです。
ダブルスロットではありませんがワンスロットでフジが推してきたxDピクチャーカードとSDカード、どちらのメディアにも対応されています。

電源を投入してディスプレイを表示させるとこのような感じ。
前モデルからの後継として順当に液晶パネルの向上も期待されましたが、パネルは前モデルのものをそのまま継続。
前モデル時でも粗さが指摘されていたにも関わらず、同じパネルが採用されたことで唯一このモデルで不満となった部分です。
確かに粗く感じますがビギナーには多分関係の無いところだと思います。
精細なパネルを使っても普通のユーザーは、「あら、綺麗ね」で終わる程度でしょうから。

最後に

常時3Mピクセル固定で撮影させていますが、2GBのメモリーを載せると2443枚も撮影ができます。
(撮影時は数枚保存されていたのでディスプレイに表示されているカウンターは違った数値になっています)
年寄りが散歩で撮影する場合は、数枚から数十枚程度でしょうからもっと少ない容量で十分と思います。

最後にマニュアル撮影を含めシャッタースピード優先AEや絞り優先AEなどが無く、自分にはここをこうして撮影したいと画像に自分の意図を反映できないことが凄くストレスに感じますが、ビギナーにとってはスイッチを入れて即撮影というまさにバカチョンという感覚が凄く大事なものだと今回感じました。

兎に角、余計な設定をユーザーに委ねることなく電源を入れるだけで気軽に撮影できるということは、ある意味撮影だけに集中できてこれも違ったスタイルの写真撮影になるんだと思いました。

操作を含めた使い勝手は、ある程度の大きさが必要と思います。
特にビギナーユーザーや年寄りは、手元が覚束なくなるので握りやすいグリップと大きな操作ボタンは重宝すると思います。
その点ではこのAシリーズは良くできていた機種でビギナーやお年寄りに打って付けの機種だったと思います。

元々コンデジ自体が若いユーザーをターゲットにしているので、デザインや大きさがそちらに偏ってしまうことは致し方ありませんが、その中でも操作を簡略化し、大きさを割り切って作ったAシリーズは評価に値されると思います。
突出して良いところはありませんが、操作が簡単で写りも悪くなく、逆にこのような機種こそがのちに良いカメラと称賛されるのだと思います。

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