|
JavaTM 2 Platform Std. Ed. v1.4.0 |
||||||||||
前のクラス 次のクラス | フレームあり フレームなし | ||||||||||
概要: 入れ子 | フィールド | コンストラクタ | メソッド | 詳細: フィールド | コンストラクタ | メソッド |
java.lang.Object | +--java.awt.Component | +--java.awt.Container | +--javax.swing.JComponent | +--javax.swing.text.JTextComponent
JTextComponent
は swing テキストコンポーネントの基底クラスです。このクラスは、道理にかなった範囲で java.awt.TextComponent
クラスとの互換性維持を試みます。また、他のサービスも提供されているため、柔軟性を持たせることができます (プラグイン可能な UI と Bean のサポートを除く)。このクラスの機能の使用方法の詳細は、「The Java Tutorial」の「General Rules for Using Text Components」セクションを参照してください。
CaretListener
インタフェースの実装に送られます。UI は、カスタマイズしたキャレットが設定済みでないかぎりデフォルトのキャレットをインストールします。
TextAction
の実装を使用して、swing Action
インタフェースの形で表現されます。テキストコンポーネントがサポートするコマンドセットは、getActions()
メソッドに存在します。これらのアクションは、ボタンなどから発生するキーイベントに割り当てることが可能です。
Keymap
を利用すると、アプリケーションがキーストロークをアクションにバインドできるようになります。キーマップを複数のテキストコンポーネントで共有するために、TextAction
を拡張するアクションを使用できます。TextAction
は最後にフォーカスを保持した (それゆえアクションの対象となる) JTextComponent
を判別できます (この場合、アクションに送信される ActionEvent
には、ターゲットテキストコンポーネントがソースとして含まれない)。
インプットメソッドフレームワーク で、テキストコンポーネントをインプットメソッドと結び付けることができます。このインプットメソッドは、キーのかなり少ないキーボードを使用して何千もの異なる文字をユーザが入力できるようにするイベントを前処理する個々のソフトウェアコンポーネントです。JTextComponent
は、フレームワークのアクティブクライアントであるため、インプットメソッドとやりとりするための適切なユーザインタフェースを実装します。結果的に、キーイベントの中にはインプットメソッドにより処理されるため、テキストコンポーネントに到達しないものがあります。また、テキスト入力の中には、キーイベントとしてではなく InputMethodEvent
の中の確定テキストとして、テキストコンポーネントに到達するものもあります。完全なテキスト入力とは、keyTyped
キーイベントの文字と、インプットメソッドイベントの確定テキストとの組み合わせです。
AWT リスナーモデルでは、アプリケーションを使用してイベントをアクションにバインドするためにイベントリスナーをコンポーネントと結び付けることができます。Swing では、リスナーではなくキーマップを使用することが推奨されていますが、イベントを消費することでそのイベントを横取りする機会をリスナーに与えることにより、リスナーとの互換性を維持しています。
キーボードイベントとインプットメソッドイベントは、以下の工程で処理されます。各工程ではイベントを使用します。
工程 | KeyEvent | InputMethodEvent |
1. | インプットメソッド | (ここで生成される) |
2. | フォーカスマネージャ | |
3. | 登録済みキーリスナー | 登録済みインプットメソッドリスナー |
4. | JTextComponent で処理するインプットメソッド | |
5. | 現在のキーマップを使用して処理するキーマップ | |
6. | JComponent で処理するキーボード (例: アクセラレータ、コンポーネントナビゲーションなど) |
キーイベントを待機しているにもかかわらず、インプットメソッドイベントを認識しないアプリケーションとの互換性を保つため、工程 4 で処理するインプットメソッドでは、インプットメソッドイベントを処理しないコンポーネントのために互換モードを提供します。これらのコンポーネントの場合、確定テキストは keyTyped キーイベントに変換されてから、インプットメソッドイベントパイプラインではなく、工程 3 で開始するキーイベントパイプラインで処理されます。
コンポーネントはデフォルトで、すべての JextComponent のインスタンスによりデフォルトキーマップとして共有されるキーマップ (DEFAULT_KEYMAP) を作成します。通常、Look & Feel の実装は、デフォルトのキーマップに解決する別のキーマップをインストールして、デフォルトのキーマップを、別のキーマップにはないキー割り当てに対応させます。以下に、最小の割り当てを示します。
このモデルは Document
インタフェースによって定義されます。これは、編集時に変更を追跡する柔軟なテキスト記憶機構を提供するためのもので、より高度なモデルに拡張できます。モデルインタフェースは、SGML が提供する式の機能、つまり多様なコンテンツを表現するのに使うシステムを取り込むためのものです。ドキュメントに加える各修正は、ビューを最新のモデルに同期できるようにする DocumentEvent
という形式で変更の詳細な通知がすべてのオブザーバに送られます。このイベントは、DocumentListener
インタフェースを実装して監視中のモデルに配信対象を登録したオブザーバに送られます。
modelToView(int)
と viewToModel(java.awt.Point)
という 2 つのメソッドが用意されています。
UndoableEdit
レコードを提供します。そのサポートは Document モデルにより提供されます。このモデルにより、UndoableEditListener の実装の追加が可能になります。
AbstractDocument
のマニュアルでは提供される保護の前提条件を説明しています。非同期で安全に呼び出せるメソッドには、コメントが付けられています。
警告:
このクラスの直列化されたオブジェクトは、今後の Swing のリリースとは互換性を持ちません。現在の直列化サポートは、短期間の運用や、同じバージョンの Swing を実行するアプリケーション間の RMI に適しています。1.4 では、すべての JavaBeansTM の長期運用サポートが、 java.beans
パッケージに追加されました。XMLEncoder
を参照してください。
Document
,
DocumentEvent
,
DocumentListener
,
Caret
,
CaretEvent
,
CaretListener
,
TextUI
,
View
,
ViewFactory
入れ子クラスの概要 | |
class |
JTextComponent.AccessibleJTextComponent
このクラスは JTextComponent クラス用のユーザ補助機能のサポートを実装しています。 |
static class |
JTextComponent.KeyBinding
キーバインド作成用のレコードを割り当てます。 |
クラス javax.swing.JComponent から継承した入れ子クラス |
|
クラス java.awt.Container から継承した入れ子クラス |
|
クラス java.awt.Component から継承した入れ子クラス |
Component.BltBufferStrategy, Component.FlipBufferStrategy |
フィールドの概要 | |
static String |
DEFAULT_KEYMAP
異なるキーマップセットを持っていない限り、全 JTextComponent インスタンスで共有されるデフォルトのキーマップです。 |
static String |
FOCUS_ACCELERATOR_KEY
フォーカスアクセラレータのバウンドプロパティ名です。 |
クラス javax.swing.JComponent から継承したフィールド |
accessibleContext, listenerList, TOOL_TIP_TEXT_KEY, ui, UNDEFINED_CONDITION, WHEN_ANCESTOR_OF_FOCUSED_COMPONENT, WHEN_FOCUSED, WHEN_IN_FOCUSED_WINDOW |
クラス java.awt.Component から継承したフィールド |
BOTTOM_ALIGNMENT, CENTER_ALIGNMENT, LEFT_ALIGNMENT, RIGHT_ALIGNMENT, TOP_ALIGNMENT |
インタフェース java.awt.image.ImageObserver から継承したフィールド |
ABORT, ALLBITS, ERROR, FRAMEBITS, HEIGHT, PROPERTIES, SOMEBITS, WIDTH |
コンストラクタの概要 | |
JTextComponent()
新しい JTextComponent を作成します。 |
メソッドの概要 | |
void |
addCaretListener(CaretListener listener)
変更を通知するためのキャレットリスナーをキャレットに追加します。 |
void |
addInputMethodListener(InputMethodListener l)
このコンポーネントからインプットメソッドイベントを受け取るために、指定されたインプットメソッドリスナーを追加します。 |
static Keymap |
addKeymap(String nm,
Keymap parent)
新しいキーマップをキーマップ階層に追加します。 |
void |
copy()
関連するテキストモデル内の現在選択されている領域をシステムクリップボードに転送して、テキストモデル内のコンテンツはそのまま残します。 |
void |
cut()
関連するテキストモデル内の現在選択されている領域をシステムクリップボードに転送して、モデルからコンテンツを削除します。 |
protected void |
fireCaretUpdate(CaretEvent e)
通知の配信対象をこのイベントタイプで登録したすべてのリスナーに通知します。 |
AccessibleContext |
getAccessibleContext()
この JTextComponent に関連した AccessibleContext を取得します。 |
Action[] |
getActions()
エディタのコマンドリストを返します。 |
Caret |
getCaret()
ビューでテキスト指向ナビゲーションを可能にするキャレットを取り出します。 |
Color |
getCaretColor()
キャレットを描画するのに使う現在の色を取り出します。 |
CaretListener[] |
getCaretListeners()
このテキストコンポーネントに登録された、すべてのキャレットリスナーからなる配列を返します。 |
int |
getCaretPosition()
テキストコンポーネントのテキスト挿入キャレットの位置を返します。 |
Color |
getDisabledTextColor()
選択したテキストを描画するのに使う現在の色を取り出します。 |
Document |
getDocument()
エディタに関連したモデルを取り出します。 |
boolean |
getDragEnabled()
dragEnabled プロパティを取得します。 |
char |
getFocusAccelerator()
受信側テキストコンポーネントにフォーカスを取得させるキーアクセラレータを返します。 |
Highlighter |
getHighlighter()
ハイライトをつけるのに使用されるオブジェクトを取り出します。 |
InputMethodRequests |
getInputMethodRequests()
このコンポーネントのインプットメソッドからの要求をサポートするインプットメソッド要求ハンドラを返します。 |
Keymap |
getKeymap()
このテキストコンポーネントで現在アクティブなキーマップを取り出します。 |
static Keymap |
getKeymap(String nm)
それまでにドキュメントに追加されていた名前付きキーマップを取得します。 |
Insets |
getMargin()
テキストコンポーネントの境界とそのテキストの間のマージンを返します。 |
NavigationFilter |
getNavigationFilter()
NavigationFilter を返します。 |
Dimension |
getPreferredScrollableViewportSize()
ビューコンポーネントのビューポートの適切なサイズを返します。 |
int |
getScrollableBlockIncrement(Rectangle visibleRect,
int orientation,
int direction)
論理行または論理列を表示するコンポーネントは、orientation の値によって、1 ブロック分の行または列を完全にエクスポーズするスクロール増分値を計算します。 |
boolean |
getScrollableTracksViewportHeight()
ビューポートでこの Scrollable の高さを常にビューポートの高さに合わせる場合に、true を返します。 |
boolean |
getScrollableTracksViewportWidth()
ビューポートが、常にこの Scrollable の幅を強制的にビューポートの幅に一致させようとする場合は、true を返します。 |
int |
getScrollableUnitIncrement(Rectangle visibleRect,
int orientation,
int direction)
論理行または論理列を表示するコンポーネントは、orientation の値によって、新しい 1 行または 1 列を完全にエクスポーズするスクロール増分値を計算します。 |
String |
getSelectedText()
この TextComponent に格納された選択されているテキストを返します。 |
Color |
getSelectedTextColor()
選択したテキストを描画するのに使う現在の色を取り出します。 |
Color |
getSelectionColor()
選択領域を描画するのに使う現在の色を取り出します。 |
int |
getSelectionEnd()
選択したテキストの末尾位置を返します。 |
int |
getSelectionStart()
選択したテキストの開始位置を返します。 |
String |
getText()
この TextComponent に格納されたテキストを返します。 |
String |
getText(int offs,
int len)
コンポーネントが表すテキストの一部を取り出します。 |
String |
getToolTipText(MouseEvent event)
event のツールヒントとして使用される文字列を返します。 |
TextUI |
getUI()
このテキスト指向エディタのユーザインタフェースファクトリを取り出します。 |
boolean |
isEditable()
この TextComponent が編集可能かどうかを示すブール型を返します。 |
static void |
loadKeymap(Keymap map,
JTextComponent.KeyBinding[] bindings,
Action[] actions)
キーマップに多数の割り当てをロードします。 |
Rectangle |
modelToView(int pos)
モデル内の指定された位置を、ビュー座標系内の場所に変換します。 |
void |
moveCaretPosition(int pos)
キャレットを新しい位置に移動して、 setCaretPosition が前回呼び出されたときに定義されたマークは残しておきます。 |
protected String |
paramString()
この JTextComponent の文字列表現を返します。 |
void |
paste()
システムクリップボードのコンテンツを関連するテキストモデルに転送します。 |
protected void |
processInputMethodEvent(InputMethodEvent e)
このコンポーネントで発生するインプットメソッドイベントを、登録されているすべての InputMethodListener オブジェクトにディスパッチすることによって処理します。
|
void |
read(Reader in,
Object desc)
ストリームから初期化します。 |
void |
removeCaretListener(CaretListener listener)
キャレットリスナーを削除します。 |
static Keymap |
removeKeymap(String nm)
それまでにドキュメントに追加されていた名前付きキーマップを削除します。 |
void |
removeNotify()
このコンポーネントに親コンポーネントがなくなったことを、このコンポーネントに通知します。 |
void |
replaceSelection(String content)
現在選択されているコンテンツを、渡された文字列が示す新しいコンテンツで置き換えます。 |
void |
select(int selectionStart,
int selectionEnd)
指定された始点と終点の間にあるテキストを選択します。 |
void |
selectAll()
TextComponent 内のすべてのテキストを選択します。 |
void |
setCaret(Caret c)
使用するキャレットを設定します。 |
void |
setCaretColor(Color c)
キャレットを描画するのに使う現在の色を設定します。 |
void |
setCaretPosition(int position)
TextComponent のテキスト挿入キャレットの位置を設定します。 |
void |
setComponentOrientation(ComponentOrientation o)
このコンポーネント内の要素またはテキストを整列するために使用する、言語に依存する方向を設定します。 |
void |
setDisabledTextColor(Color c)
無効にしたテキストを描画するのに使う現在の色を設定します。 |
void |
setDocument(Document doc)
エディタをテキストドキュメントに関連付けます。 |
void |
setDragEnabled(boolean b)
dragEnabled プロパティを設定します。 |
void |
setEditable(boolean b)
この TextComponent が編集可能かどうかを設定します。 |
void |
setFocusAccelerator(char aKey)
受信側テキストコンポーネントにフォーカスを取得させるキーアクセラレータを設定します。 |
void |
setHighlighter(Highlighter h)
使用するハイライタを設定します。 |
void |
setKeymap(Keymap map)
イベントをアクションに割り当てるのに使うキーマップを設定します。 |
void |
setMargin(Insets m)
テキストコンポーネントの境界とそのテキストの間のマージン空白を設定します。 |
void |
setNavigationFilter(NavigationFilter filter)
NavigationFilter を設定します。 |
void |
setSelectedTextColor(Color c)
選択したテキストを描画するのに使う現在の色を設定します。 |
void |
setSelectionColor(Color c)
選択領域を描画するのに使う現在の色を設定します。 |
void |
setSelectionEnd(int selectionEnd)
選択領域の末尾を、指定された位置に設定します。 |
void |
setSelectionStart(int selectionStart)
選択開始を、指定された位置に設定します。 |
void |
setText(String t)
この TextComponent のテキストに、指定されたテキストを設定します。 |
void |
setUI(TextUI ui)
このテキスト指向エディタのユーザインタフェースファクトリを設定します。 |
void |
updateUI()
プラグイン可能な UI を再ロードします。 |
int |
viewToModel(Point pt)
ビュー座標体系内の指定された場所を、モデル内の最も近い位置に変換します。 |
void |
write(Writer out)
モデルのコンテンツを、指定されたストリームに格納します。 |
クラス java.lang.Object から継承したメソッド |
clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, wait, wait, wait |
フィールドの詳細 |
public static final String FOCUS_ACCELERATOR_KEY
public static final String DEFAULT_KEYMAP
JTextComponent
インスタンスで共有されるデフォルトのキーマップです。
コンストラクタの詳細 |
public JTextComponent()
JTextComponent
を作成します。キャレットイベントのリスナーが確立され、プラグイン可能な UI がインストールされます。コンポーネントは編集可能とマークされます。配置はテキストのビューサブシステムによって管理されるので、レイアウトマネージャは使用されません。ドキュメントモデルは null
に設定されます。
メソッドの詳細 |
public TextUI getUI()
public void setUI(TextUI ui)
ui
- ファクトリpublic void updateUI()
getUIClassID()
です。UI のタイプは TextUI
です。invalidate
は、UI の設定後に呼び出されます。
JComponent
内の updateUI
JComponent.setUI(javax.swing.plaf.ComponentUI)
,
UIManager.getLookAndFeel()
,
UIManager.getUI(javax.swing.JComponent)
public void addCaretListener(CaretListener listener)
listener
- 追加されるリスナーCaretEvent
public void removeCaretListener(CaretListener listener)
listener
- 削除されるリスナーCaretEvent
public CaretListener[] getCaretListeners()
CaretListener
すべて。キャレットリスナーが登録されていない場合は空の配列addCaretListener(javax.swing.event.CaretListener)
,
removeCaretListener(javax.swing.event.CaretListener)
protected void fireCaretUpdate(CaretEvent e)
e
- イベントEventListenerList
public void setDocument(Document doc)
doc
- 表示および編集するドキュメントgetDocument()
public Document getDocument()
public void setComponentOrientation(ComponentOrientation o)
Component
の記述: LayoutManager
サブクラスおよび Component
サブクラスはこのプロパティを使用してコンポーネントの配置方法および描画方法を決めます。
構築時には、コンポーネントの方向は、明示的に指定されていないことを示す ComponentOrientation.UNKNOWN
に設定されます。UNKNOWN の方向の動作は ComponentOrientation.LEFT_TO_RIGHT
と同じです。
コンポーネントの方向決定を単独で行う場合はこのメソッドを使用します。コンポーネント階層全体の方向を決定する場合は、applyComponentOrientation
を使用します。
Component
内の setComponentOrientation
ComponentOrientation
public Action[] getActions()
public void setMargin(Insets m)
Border
オブジェクトは、この値を使って適切なマージンを作成します。ただし、デフォルト以外の境界が設定されている場合は、Border
オブジェクトが適切なマージン空白を作成します。 (それ以外の場合、このプロパティは事実上無視される)。このためコンポーネントの再描画が行われます。PropertyChange イベント (margin) はすべてのリスナーに送られます。
m
- ボーダとテキストの間のマージンpublic Insets getMargin()
public void setNavigationFilter(NavigationFilter filter)
NavigationFilter
を設定します。NavigationFilter
は DefaultCaret
と、カーソルの移動を限定するデフォルトのカーソル移動処理で使用されます。
public NavigationFilter getNavigationFilter()
NavigationFilter
を返します。NavigationFilter
は DefaultCaret
と、カーソルの移動を限定するデフォルトのカーソル移動処理で使用されます。戻り値の null はカーソルの移動と選択が制限されないことを表します。
public Caret getCaret()
public void setCaret(Caret c)
c
- キャレットgetCaret()
public Highlighter getHighlighter()
public void setHighlighter(Highlighter h)
null
に設定します。新しいハイライタがインストールされると、PropertyChange イベント (highlighter) が発生します。
h
- ハイライタgetHighlighter()
public void setKeymap(Keymap map)
null
に設定すると、キーボード入力が事実上無効になります。新しいキーマップをインストールすると、PropertyChange イベント (keymap) が発生します。
map
- キーマップgetKeymap()
public void setDragEnabled(boolean b)
dragEnabled
プロパティを設定します。このコンポーネントで自動ドラッグ処理 (ドラッグ&ドロップの最初の部分) を有効にするには、このプロパティが true
でなければなりません。ドラッグして何かを実行するためには、transferHandler
プロパティに null
以外の値を設定する必要があります。dragEnabled
プロパティのデフォルト値は false
です。
自動ドラッグ処理が有効になっていると、ユーザが選択対象上でマウスボタンを押して、マウスを数ピクセル動かすと、大部分の Look&Feel でドラッグ&ドロップ操作が開始されます。したがってこのプロパティを true
に設定しても、選択がどのように動作するかに関してはあまり影響がありません。
一部の Look & Feel では自動ドラッグ&ドロップをサポートしていないので、このプロパティは無視されます。TransferHandler
の exportAsDrag
メソッドを直接呼び出すようにコンポーネントを修正することで、この種の Look & Feel に対処できます。
b
- dragEnabled
プロパティに設定する値
HeadlessException
- b
が true
で、GraphicsEnvironment.isHeadless()
が true
を返す場合GraphicsEnvironment.isHeadless()
,
getDragEnabled()
,
JComponent.setTransferHandler(javax.swing.TransferHandler)
,
TransferHandler
public boolean getDragEnabled()
dragEnabled
プロパティを取得します。
dragEnabled
プロパティの値setDragEnabled(boolean)
public Keymap getKeymap()
public static Keymap addKeymap(String nm, Keymap parent)
nm
- キーマップ名 (ドキュメント内の名前付きキーマップのコレクションで一意でなければならない)。キーマップに名前を指定しない場合、名前は null
でもかまわない。ただし、名前なしキーマップは名前で取得できないので、返された参照の管理は呼び出し側で行うparent
- 親キーマップ。未指定の割り当てをほかの特定のキーマップで解釈処理する必要がない場合は、null
でもかまわない
public static Keymap removeKeymap(String nm)
null
であるキーマップは、この方法では削除できません。
nm
- 削除するキーマップの名前
public static Keymap getKeymap(String nm)
null
であるキーマップは扱いません。
nm
- キーマップの名前
public static void loadKeymap(Keymap map, JTextComponent.KeyBinding[] bindings, Action[] actions)
キーマップに多数の割り当てをロードします。このメソッドを使うと、定義のスタティックテーブルを取得して特定のキーマップにロードできます。次に、いくつかのキーを JtextComponent に関連したカット、コピー、ペーストの各アクションに割り当てる例を示します。
static final JTextComponent.KeyBinding[] defaultBindings = {
new JTextComponent.KeyBinding(
KeyStroke.getKeyStroke(KeyEvent.VK_C, InputEvent.CTRL_MASK),
DefaultEditorKit.copyAction),
new JTextComponent.KeyBinding(
KeyStroke.getKeyStroke(KeyEvent.VK_V, InputEvent.CTRL_MASK),
DefaultEditorKit.pasteAction),
new JTextComponent.KeyBinding(
KeyStroke.getKeyStroke(KeyEvent.VK_X, InputEvent.CTRL_MASK),
DefaultEditorKit.cutAction),
};
JTextComponent c = new JTextPane();
Keymap k = c.getKeymap();
JTextComponent.loadKeymap(k, defaultBindings, c.getActions());
割り当てとアクションのセットは空でもかまいませんが、null
にはできません。
map
- キーマップbindings
- バインディングactions
- アクションのセットpublic Color getCaretColor()
public void setCaretColor(Color c)
null
に設定すると、効果的にデフォルトの色を復元します。色を設定すると、PropertyChange イベント (caretColor) が発生します。
c
- 色getCaretColor()
public Color getSelectionColor()
public void setSelectionColor(Color c)
null
を設定することは、Color.white
を設定することと同じです。色を設定すると、PropertyChange イベント (selectionColor) が発生します。
c
- 色getSelectionColor()
public Color getSelectedTextColor()
public void setSelectedTextColor(Color c)
null
を設定することは、Color.black
を設定することと同じです。色を設定すると、PropertyChange イベント (selectedTextColor) が発生します。
c
- 色getSelectedTextColor()
public Color getDisabledTextColor()
public void setDisabledTextColor(Color c)
c
- 色getDisabledTextColor()
public void replaceSelection(String content)
このメソッドは、キーマップアクションに割り当てられるコンテンツを挿入するアクションのデフォルト実装によって使用されます。
このメソッドはスレッドセーフですが、ほとんどの Swing メソッドは違います。詳細は、「Threads and Swing」を参照してください。
content
- 選択範囲を置き換えるコンテンツpublic String getText(int offs, int len) throws BadLocationException
offs
- オフセット >= 0len
- 長さ >= 0
BadLocationException
- オフセットまたは長さが無効な場合public Rectangle modelToView(int pos) throws BadLocationException
pos
- 位置 >= 0
BadLocationException
- 指定された位置が、関連するドキュメント内の有効な位置を表さない場合TextUI.modelToView(javax.swing.text.JTextComponent, int)
public int viewToModel(Point pt)
pt
- 変換するビュー内の位置
TextUI.viewToModel(javax.swing.text.JTextComponent, java.awt.Point)
public void cut()
null
の場合には何も行いません。
Toolkit.getSystemClipboard()
,
Clipboard
public void copy()
null
の場合には何も行いません。
Toolkit.getSystemClipboard()
,
Clipboard
public void paste()
replaceSelection(java.lang.String)
,
Toolkit.getSystemClipboard()
,
Clipboard
public void moveCaretPosition(int pos)
setCaretPosition
が前回呼び出されたときに定義されたマークは残しておきます。このメソッドは選択領域を形成します。ドキュメントが null
の場合には何も行いません。位置は 0 とコンポーネントテキストの長さとの間でなければならず、そうでない場合は例外がスローされます。
pos
- 位置
IllegalArgumentException
- position
に指定した値が 0 未満、またはコンポーネントテキストより長い場合setCaretPosition(int)
public void setFocusAccelerator(char aKey)
aKey
- キーgetFocusAccelerator()
public char getFocusAccelerator()
public void read(Reader in, Object desc) throws IOException
in
- 読み込み元のストリームdesc
- ストリームを記述するオブジェクト。String、File、URL など。ある種のドキュメント (たとえば HTML) は、この情報を利用できる場合がある。null
以外の場合、ドキュメントのプロパティとして追加される
IOException
- 初期化に使われるストリームによってスローされるEditorKit.createDefaultDocument()
,
setDocument(javax.swing.text.Document)
,
PlainDocument
public void write(Writer out) throws IOException
out
- 出力ストリーム
IOException
- 入出力エラーが発生した場合public void removeNotify()
JComponent
の記述: KeyboardAction
が削除されます。
JComponent
内の removeNotify
JComponent.registerKeyboardAction(java.awt.event.ActionListener, java.lang.String, javax.swing.KeyStroke, int)
public void setCaretPosition(int position)
TextComponent
のテキスト挿入キャレットの位置を設定します。キャレットは変更を追跡するので、コンポーネントの基本となるテキストが変更されるとこれも移動します。ドキュメントが null
の場合には何も行いません。位置は 0 とコンポーネントテキストの長さとの間でなければならず、そうでない場合は例外がスローされます。
position
- 位置
IllegalArgumentException
- position
に指定した値が 0 未満、またはコンポーネントテキストより長い場合public int getCaretPosition()
public void setText(String t)
TextComponent
のテキストに、指定されたテキストを設定します。テキストが null
または空の場合は、古いテキストを単に削除する効果があります。テキストが挿入されたときのキャレット位置は、キャレットクラスの実装によって決定されます。
このメソッドはスレッドセーフですが、ほとんどの Swing メソッドは違います。詳細は、「Threads and Swing」を参照してください。
t
- 設定する新しいテキストgetText(int, int)
,
DefaultCaret
public String getText()
TextComponent
に格納されたテキストを返します。基本となるドキュメントが null
の場合は、NullPointerException
を返します。
NullPointerException
- ドキュメントが null
の場合setText(java.lang.String)
public String getSelectedText()
TextComponent
に格納された選択されているテキストを返します。選択領域が null
であるか、ドキュメントが空の場合は、null
を返します。
IllegalArgumentException
- 選択領域がなんらかの理由でドキュメントへの有効なマッピングを持たない場合setText(java.lang.String)
public boolean isEditable()
TextComponent
が編集可能かどうかを示すブール型を返します。
setEditable(boolean)
public void setEditable(boolean b)
TextComponent
が編集可能かどうかを設定します。状態が変更されると、PropertyChange イベント (editable) が発生します。
b
- 設定される booleanisEditable()
public int getSelectionStart()
public void setSelectionStart(int selectionStart)
これは、このメソッドを java.awt.TextComponent
で呼び出したコードに対する下位互換に役立ちます。これを実装すると、実際の選択領域が管理されている場所である Caret
の実装に転送できます。
selectionStart
- テキストの開始位置 >= 0public int getSelectionEnd()
public void setSelectionEnd(int selectionEnd)
これは、このメソッドを java.awt.TextComponent
で呼び出したコードに対する下位互換に役立ちます。これを実装すると、実際の選択領域が管理されている場所である Caret
の実装に転送できます。
selectionEnd
- テキストの末尾位置 >= 0public void select(int selectionStart, int selectionEnd)
このメソッドは選択テキストの始点と終点を設定します。始点は 0 以上でなければならないという制約が適用されます。終点は始点と同じか、それより大きい値でなければならず、またテキストコンポーネントのテキストの長さに等しいか、それより短くなければなりません。
呼び出し側が一貫性のない値または境界外の値を指定した場合、メソッドはメッセージを表示せずに、これらの制約を適用します。具体的には、始点または終点がテキストの長さを超える場合、テキストと同じ長さに設定し直します。始点がゼロより小さい場合、ゼロに設定し直します。終点が始点より小さい場合、始点に設定し直します。
この呼び出しは、下位互換のために提供されています。これは、setCaretPosition
の呼び出しに回送され、それに moveCaretPostion
の呼び出しが続きます。選択領域を管理するには、これらのメソッドを直接呼び出すことが望ましい方法です。
selectionStart
- テキストの始点selectionEnd
- テキストの終点setCaretPosition(int)
,
moveCaretPosition(int)
public void selectAll()
TextComponent
内のすべてのテキストを選択します。null
または空のドキュメントでは何も行いません。
public String getToolTipText(MouseEvent event)
event
のツールヒントとして使用される文字列を返します。返されるのは次のいずれかです。
null
以外の値で setToolTipText
が呼び出されると、その値が返される。そうでない場合は
getToolTipText
の呼び出しによる値が返される
JTextComponent
が ToolTipManager
で登録されることはありません。これは、registerComponent
が ToolTipManager
上で呼び出されない限り、ツールヒントは TextUI
から表示されないことを意味します。
JComponent
内の getToolTipText
event
- 該当するイベント
event
のツールヒントとして使用される文字列JComponent.setToolTipText(java.lang.String)
,
TextUI.getToolTipText(javax.swing.text.JTextComponent, java.awt.Point)
,
ToolTipManager.registerComponent(javax.swing.JComponent)
public Dimension getPreferredScrollableViewportSize()
Scrollable
内の getPreferredScrollableViewportSize
Scrollable
をビューとして持つ JViewport
の preferredSize
JComponent.getPreferredSize()
public int getScrollableUnitIncrement(Rectangle visibleRect, int orientation, int direction)
このデフォルト実装は、単純に可視領域の 10% を返します。サブクラスは、よりいっそう適正な値を提供できます。
Scrollable
内の getScrollableUnitIncrement
visibleRect
- ビューポート内の可視のビュー領域orientation
- SwingConstants.VERTICAL
または SwingConstants.HORIZONTAL
direction
- 上または左にスクロールする場合は 0 より小さく、下または右にスクロールする場合は 0 より大きい
IllegalArgumentException
- 方向が無効な場合JScrollBar.setUnitIncrement(int)
public int getScrollableBlockIncrement(Rectangle visibleRect, int orientation, int direction)
このデフォルト実装は、単純に可視領域を返します。サブクラスは、よりいっそう適正な値を提供できます。
Scrollable
内の getScrollableBlockIncrement
visibleRect
- ビューポート内の可視のビュー領域orientation
- SwingConstants.VERTICAL
または SwingConstants.HORIZONTAL
direction
- 上または左にスクロールする場合は 0 より小さく、下または右にスクロールする場合は 0 より大きい
IllegalArgumentException
- 方向が無効な場合JScrollBar.setBlockIncrement(int)
public boolean getScrollableTracksViewportWidth()
Scrollable
の幅を強制的にビューポートの幅に一致させようとする場合は、true を返します。たとえば、折り返し行がビューポートの右端を越えて消えてしまうようでは不都合なので、行折り返しをサポートした通常のテキストビューはここで true を返します。上位クラスに JScrollPane
を持つ Scrollable
に true を返すと、水平スクロールが事実上無効になることに注意してください。
JViewport
などのスクロールコンテナは、検証されるとこのメソッドを使用します。
Scrollable
内の getScrollableTracksViewportWidth
Scrollable
の幅を強制的にそれ自体に一致させる場合は truepublic boolean getScrollableTracksViewportHeight()
Scrollable
の高さを常にビューポートの高さに合わせる場合に、true を返します。たとえば、左から右の列へテキストを表示する段組みのテキストビューの場合、このメソッドで true を返すと、垂直方向のスクロールが結果的に無効になります。
JViewport
などのスクロールコンテナは、検証されるとこのメソッドを使用します。
Scrollable
内の getScrollableTracksViewportHeight
public AccessibleContext getAccessibleContext()
JTextComponent
に関連した AccessibleContext
を取得します。テキストコンポーネントの場合、AccessibleContext
は AccessibleJTextComponent
の形式を取ります。必要に応じて新規の AccessibleJTextComponent
インスタンスが作成されます。
Accessible
内の getAccessibleContext
JComponent
内の getAccessibleContext
JTextComponent
の AccessibleContext
として機能する AccessibleJTextComponent
protected String paramString()
JTextComponent
の文字列表現を返します。このメソッドはデバッグ専用であり、返される文字列の内容および形式は実装によって異なります。返される文字列は空の場合がありますが、null
にはなりません。
JFC コンポーネントの特定の新しい側面についての情報を提供するには、paramString
をオーバーライドします。
JComponent
内の paramString
JTextComponent
の文字列表現protected void processInputMethodEvent(InputMethodEvent e)
Component
の記述: InputMethodListener
オブジェクトにディスパッチすることによって処理します。
このコンポーネントに対してインプットメソッドイベントが使用可能でない場合、このメソッドは呼び出されません。インプットメソッドイベントは、次のどれかの場合に使用可能になります。
InputMethodListener
オブジェクトが addInputMethodListener
によって登録されている
enableEvents
によってインプットメソッドイベントが使用可能になっている
イベントパラメータが null
の場合の動作は定義されていないため例外がスローされます。
Component
内の processInputMethodEvent
e
- インプットメソッドイベントInputMethodEvent
,
InputMethodListener
,
Component.addInputMethodListener(java.awt.event.InputMethodListener)
,
Component.enableEvents(long)
public InputMethodRequests getInputMethodRequests()
Component
の記述: InputMethodRequests
のインスタンスを返すためにはこのメソッドをオーバーライドする必要があります。同時に、インプットメソッドイベントを処理する必要もあります。
Component
内の getInputMethodRequests
null
Component.addInputMethodListener(java.awt.event.InputMethodListener)
public void addInputMethodListener(InputMethodListener l)
Component
の記述: InputMethodRequests
のインスタンスを返すように getInputMethodRequests
もオーバーライドする場合、コンポーネントはインプットメソッドからインプットメソッドイベントを受け取るだけです。l
が null
の場合、例外はスローされず、処理も実行されません。
Component
内の addInputMethodListener
l
- インプットメソッドリスナーInputMethodEvent
,
InputMethodListener
,
Component.removeInputMethodListener(java.awt.event.InputMethodListener)
,
Component.getInputMethodListeners()
,
Component.getInputMethodRequests()
|
JavaTM 2 Platform Std. Ed. v1.4.0 |
||||||||||
前のクラス 次のクラス | フレームあり フレームなし | ||||||||||
概要: 入れ子 | フィールド | コンストラクタ | メソッド | 詳細: フィールド | コンストラクタ | メソッド |
Java、Java 2D、および JDBC は米国ならびにその他の国における米国 Sun Microsystems, Inc. の商標もしくは登録商標です。
Copyright 1993-2002 Sun Microsystems, Inc. 901 San Antonio Road
Palo Alto, California, 94303, U.S.A. All Rights Reserved.