カメラ Camera


スピーカーから音の出ないジャンクZ1を使用して分解オーバーホールを試みました。

Y字ドライバーを使って両側面にあるネジ4本を外します。

底面にも1本ありますのでそれも外します。

計5本のネジを外すと前面カバーがフリーの状態になりますが、スライドパネルにある起動スイッチ用の細いフラットケーブルがあるので、正面向かって左側(ストラップ通しがある側)を軸に前面カバーを180度起こします。

こんな感じ。

次にそのフラットケーブルを外しますが、メイン基盤がモノコックフレームに留めたままですとこのケーブルは外し難いので、先に基盤をフレームから外します。

メイン基盤は赤丸部分にあるネジ1本で固定されているだけですのでこれを外します。

すると画像のように基盤を持ち上げることができますので、スライドパネル用スイッチの細いケーブルを外します。
このケーブルは端子に挿し込んであるだけですので引き抜くだけで外せます。

次にコントロールスイッチ基盤に繋がるケーブルを外します。
こちらも前面カバーと同じくケーブルを軸にして180度起こします。
メイン基盤の画像奥側はフレームに挿し込んであるだけですので、この状態で少し手前にスライドさせれば簡単に外れます。

するとメイン基盤裏に端子が現れますのでこれを抜きます。
こちらはロック式になっていますので、黒く細長いロックを精密ドライバーのマイナスなどで90度起こして解除します。
次にこの外したメイン基盤を分解して行きます。

先ずはレンズ側の側面カバーを外します。
これは赤丸部分のビス1本だけで固定されていて、画面奥側は爪に引っ掛けて嵌め込んであるだけですので、簡単に外せます。

側面カバーを外したら赤丸部分のスピーカーケーブルの端子を外します。

次に液晶ディスプレイを外します。
赤丸部分のガイドピンをロック兼ガイドステーから外します。
ガイドステーを画像から見て手前に逃がすだけで簡単に外せます。

反対側のガイドピンは小さなステーに引っ掛けてあるだけですので、スライドさせて外します。

フラットケーブルを軸に180度を起こすと、メイン基盤側に端子が現れますのでこれを外します。
こちらは挿し込んであるだけですので引き抜けば簡単に外せますが、非常に柔らかい材質でできていますので切らないように注意して下さい。
挿し込む際も注意が必要です。

外した液晶パネルはCASIO製でした。

次にレンズユニットをメイン基盤から外します。
レンズユニットは液晶ディスプレイを固定している金型ステーと一緒に固定されていますので、赤丸部分のネジ2本を外すだけでステーとレンズユニット両方を外すことができます。

ネジを外してレンズユニットが外れたらメイン基盤に繋がるケーブル2本を外します。
こちらはロック式ですのでロックを90度起こしてケーブルを抜きます。

これで各ユニット単位で全て外せたことになります。
構成は非常にシンプルで部品点数は少ない部類に入るかと思います。

組み上げる際の注意ですが、メイン基盤をモノコックフレームに収める時に、ガイドステー兼固定金具を逃がして収めないとこのガイドステーを液晶ディスプレイに当てて傷を付けてしまう可能性がありますので、気を付けて下さい。

最後に

稼働させていたカメラを分解する際、ストロボのコンデンサーに電気が蓄電されてたままになっていて感電する危険性があります。

メイン基盤を扱う場合は細心の注意を払って作業を行うようにして下さい。

できれば作業用のグローブ、乃至は精密部品や骨董を扱う際に着用する薄い生地でできた白い手袋などを使用すると良いです。

また当方では一切の責任は負いかねますので、如何なる場合でも自己責任にて作業を行って下さい。

△ページトップへ戻る

只今の時刻

このページについて

所有するカメラのメンテナンスや修理の際の作業内容を画像付きで解説しています。同機種を所有して自身でメンテナンスされる方の参考になれば幸いです。

 注  意 

フラッシュを発光させる為に必要な電気を貯める高いボルテージのコンデンサーをカメラは搭載しております。作業中に感電する恐れが非常に高く、生命を脅かす危険があります事から、必ず電池を抜き数日間放置して蓄電された電気を放電させるか、ワークグローブなどを填めて感電対策を施して作業するようにして下さい。また仮に事故が起きた場合、当方は一切の責任を負いかねますので自己責任にて作業を行って下さい。

作業に必要な物

・ 精密ドライバー
ネジを外すのに必要です

・ Y字ドライバー
特殊ネジを外すのに必要です

・ ピンセット
フレキシブルケーブルなどを端子から抜き差しするのにあると便利です

・ ウエス
液晶ディスプレイや保護ガラス面の掃除に必要です

・ ダストスプレー
カメラ内部の埃を除去するのに必要です

・ ワークグローブ
感電対策や手垢の付着防止になります

外部リンク

メーカーニュースリリース
カメラ詳細仕様

フリーエリア