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ニコイチ復活させた際のその内容をこちらに掲載します。
また、分解の際の注意事項を右ペインに記載してありますので、必ず一読願います。
作業自体は然程難しいカメラではありませんが、この世代のFinePixは筐体カバーを全て外さないと各ユニットにアクセスできないことから、メンテナンス性はあまり良くないです。
加えてキャパシタの脚に絶縁処理を施しておらず、感電の危険性が非常に高いので、細心の注意を払って作業を行って下さい。
赤丸で記される筐体カバーを留めるネジ6本全てを外します。
F410の上面側は爪で固定されています。
底面側から貝を割るように前面カバーを外してゆくと簡単に上部の爪を外すことが可能です。
こちらが上面部の爪の部分です。
前面に設けられたスライド式のメインスイッチに繋がるフレキシブルケーブルがありますので、爪が外れたからといって直ぐに前面カバーを避けることはしないで下さい。
フラッシュ発光管の脇にメインスイッチのケーブルがありますので、それを外します。
この部分は非常に脆くケーブルが切れやすいので気を付けて下さい。
前面カバーを外した次は背面カバーを外します。
筐体カバーのネジを全て外したことで各ユニット自体はフリーの状態ですが、こちらも背面操作パネルに繋がるフレキシブルケーブルがありますので、画像のようにストラップ通しのある側面を軸に180度背面カバーを起こして下さい。
画像赤丸部のコネクターからケーブルを外せば、背面カバーを完全に着脱できます。
次に背面ディスプレイですが、ディスプレイ自体の脱着は液晶パネルをスライドさせて赤丸部分の爪を避ければ可能なのですが、ケーブルが基盤裏に回ってコネクター部にアクセスできないことから、この段階での脱着はできなくなっています。
メイン基盤を外すことでコネクターにアクセスできるようになるので、先ずはスライドさせることでパネルがベースプレートより簡単に脱着できることを覚えておいて下さい。
次に赤丸部分のネジを外してインターフェイス基盤を外します。
このケーブルのメイン基盤側は直付けですから、ネジを外して基盤をフリーにさせるだけで十分です。
次にレンズユニットを固定するサイドプレートを外します。
画像にあるように突起を嵌め込んであるだけですので、精密のマイナスドライバーなどで抉って外します。
サイドプレートを外すとレンズユニットがフリーになりますので、あとは赤丸部分のコネクター2個所からケーブルを外して脱着させます。
こちらが脱着した様子。
次にプラスティックの底面部を外します。
こちらはベースプレートに爪で固定してあるだけですので、そちらを外せば簡単に外れます。
次にメイン基盤をベースプレートより外します。
メイン基盤は赤丸部分のネジ1本で留めてあるだけですので簡単に外すことが可能です。
レンズユニットに加え、メイン基盤が外れたことでキャパシタの脚が丸見えになります。
最初に述べたように絶縁処理を全く行っていないので、感電の危険性が非常に高いです。
よって絶縁テープなどで応急処置を施すか、ワークグローブを填めて絶縁対策を施すようにして下さい。
メイン基盤を逃がすとB基盤を固定するネジと背面ディスプレイのコネクターが姿を現します。
このケーブルを外すことで完全にディスプレイを脱着することが可能となりますので、先程の説明にあったようにパネルをスライドさせて爪を外し、液晶パネルを脱着します。
続いて赤丸部分のネジを外します。
B基盤を外すとバッテリーケーブルのコネクターにアクセスしやすくなりますので、これを外してメイン基盤と共にベースプレートより脱着させます。
以上で、各ユニット単位で分解できたこととなります。
最後にCCDパネルの外し方。
赤丸部分にある圧着プレートを留めてあるネジ2本を外すだけで、レンズユニットからCCDパネルを外すことが可能です。
こちらがCCDパネルを外した状態です。
注意
組み上げる際は順を逆に追えば可能ですが、プラスティックの底面部をベースプレートに取り付ける際は、メイン基盤にあります電池蓋の開閉を読み取る白い小さなスイッチに気を付けて下さい。
電池蓋を閉めたままベースプレートに取り付けますと、このスイッチを折って壊してしまう可能性がありますので、必ず電池蓋を開けた状態で取り付けるようにして下さい。
最後に
部品点数は少ないですが、CCDパネル交換などのちょっとした作業でも手間数が多く、背面ディスプレイ1枚を交換するだけでも結構大掛かりになってしまって、決してメンテナンス性が良いとは言えないと思います。
この世代の設計自体が筐体カバーを全て外しての作業が基本となっていましたから、致し方ないところかとは思いますが、やはり作業工程は少ない方が理想だと思います。
それと再三に述べますが、このモデルはキャパシタの脚が剥き出しです。
感電の危険性が非常に高いですから、必ず絶縁対策を施すようにして下さい。