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F31fd発売以降、実質的な後継機と呼ばれたモデルでこちらも名機と謳われている。
F31fdをひょんなことから手に入れ、その流れで後継と呼ばれるF200EXRに興味が湧いて手に入れてみた。
基本的にコンデジはフルオートのカメラであり、デジ一眼を含めて近代のカメラはオート志向のカメラが殆どである。その中でもコンデジながらF710,F810は操作する基本がしっかりしており、細部に亘って主要部に専用のダイレクトボタンを設けた作りは大好きなカメラであった。
その後、F10,F11,F30,F31fdとその操作系が簡略化されながらも画質はピカイチで『その名を歴史に残す』と言われるまでに画質に拘ったカメラ達であった。
フジのコンパクトデジタルカメラの中でフラッグシップであったこのFシリーズは、その後ハニカムCCDこそ継承されながらもF30,F31fdに積まれた600万画素のパネルには及ばず、また高感度撮影でもこれらF30,F31fdを上回るモデルが存在しなかった。
このF200EXRが登場するまでの間にコンデジはどんどんと多機能化が進み、完全にフルオートの時代が到来。当然ながらFシリーズも同じくフルオート化が進められ、以前にあったF710,F810のような操作感はまったく無くなり、F200EXRはシチュエーションに合わせてその多機能なオートモードを駆使して撮影するスタイルのモデルとなっている。
カメラに任せた完全フルオート撮影が可能となり、F200EXRは誰もが簡単に綺麗な写真を撮ることが可能となったが、このカメラならではの豊富なオート機能を使いこなしてこそ写真撮影が楽しめるカメラだと思う。
因みに絞り羽の廃止から光量の調整は内蔵のNDフィルターで行う為、絞り優先AEを装備しながらもぼかしのコントロールは実質できなくなってしまっている。よってF200EXRは機能豊富な完全バカチョンフルオートカメラである。