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5.6 SampleModel からのピクセルデータの抽出

抽象クラスの SampleModel では、基になっているデータの格納方法を知らなくてもイメージのサンプルを抽出できるメソッドが定義されています。 このクラスは、関連する DataBuffer のイメージデータの高さと幅を追跡するためのフィールドと、そのバッファのバンド数とデータ種類を記述するためのフィールドを提供しています。 SampleModel のメソッド群はピクセルの集合としてイメージデータを提供し、各ピクセルは多くのサンプルまたは成分で構成されています。

java.awt.image パッケージでは、5 種類のサンプルモデルが提供されています。

データソースの種類により、SampleModel で表されるピクセルデータと特定のカラーモデルのカラーデータ表現との間には、直接的な相互関係がある場合とない場合があります。 たとえば、写真イメージデータの場合、サンプルは RGB データを表す場合があります。 医療用画像装置のイメージデータの場合は、温度や骨密度など、異なる種類のデータをサンプルが表している可能性があります。

イメージデータにアクセスするためのメソッドには、3 つの種類があります。 getPixel 系メソッドは、サンプルごとに 1 つのエントリがある配列としてピクセル全体を返します。 getDataElement メソッドを使うと、DataBuffer に格納されている解釈されていない未処理のデータにアクセスできます。 getSample メソッドは、特定のバンドのピクセル成分に対するアクセスを提供します。



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