パッケージ javax.management.remote

JMX MBean サーバにリモートアクセスするためのインタフェースです。

参照先:
説明

インタフェースの概要

JMXAuthenticator	リモート証明書を JAAS Subject に変換する方法を定義するインタフェースです。
JMXConnector	JMX API コネクタのクライアント側です。
JMXConnectorProvider	指定のプロトコルを使用して JMX API コネクタクライアントを作成するためのプロバイダです。
JMXConnectorServerMBean	コネクタサーバの MBean インタフェースです。
JMXConnectorServerProvider	指定のプロトコルを使用して JMX API コネクタサーバを作成するためのプロバイダです。
MBeanServerForwarder	このクラスのオブジェクトは、MBeanServer インタフェースを実装し、このインタフェースを実装するオブジェクトを 1 つラップします。

クラスの概要

JMXConnectionNotification	クライアント接続の開始および終了時と通知が失われたときに発行される通知です。
JMXConnectorFactory	JMX API コネクタクライアントを作成するファクトリです。
JMXConnectorServer	すべてのコネクタサーバのスーパークラスです。
JMXConnectorServerFactory	JMX API コネクタサーバを作成するファクトリです。
JMXPrincipal	JMX リモート API.
JMXServiceURL	JMX API コネクタサーバのアドレスです。
NotificationResult	バッファ利用通知のクエリーの結果です。
SubjectDelegationPermission	承認アイデンティティに代わってオペレーションを実行する認証アイデンティティに必要なアクセス権です。
TargetedNotification	通知とリスナー ID のペア (Notification, Listener ID) です。

例外の概要

JMXProviderException	要求されたプロトコルのプロバイダが存在するが、何らかの理由で使用できない場合に、JMXConnectorFactory によってスローされる例外です。
JMXServerErrorException	リモート MBean サーバ内で呼び出しを処理している間に Error がスローされた場合、MBeanServer メソッドのリモート呼び出しの結果としてスローされる例外です。

パッケージ javax.management.remote の説明

JMX MBean サーバにリモートアクセスするためのインタフェースです。このパッケージは、JMX MBean サーバをリモート管理するために必要なインタフェースを定義します。このインタフェースの仕様は、付属の『JMX Remote API』に記載されています。この文書は、この Javadoc 仕様と同じ場所に PDF 文書として格納されています。

コネクタの概念について定義する JMX 仕様です。コネクタを JMX API MBean サーバに接続することにより、このサーバをリモート Java クライアントで利用できるようになります。コネクタのクライアント側は、基本的に MBean サーバと同じインタフェース、すなわち MBeanServerConnection をエクスポートします。

コネクタにより、指定のプロトコル経由で MBean サーバにリモートアクセスできるようになります。
たとえば、JMX リモート API に定義されている標準コネクタ、RMI コネクタでは、RMI 経由で MBeanServer にリモートアクセスできます。
JMX リモート API には、オプションとして、JMXMP (JMX メッセージプロトコル) も定義されています。JMXMP は、オプションパッケージ javax.management.remote.message に定義された直列化 Java オブジェクトと TCP 接続を利用します。このプロトコルを実装するコネクタを JMXMP コネクタと呼びます。JMXConnectorFactory と、オプションの汎用コネクタ (javax.management.remote.generic) を使って、ユーザ定義のコネクタプロトコルも使用できます。

コネクタアドレス

通常、コネクタは、JMXServiceURL クラスによって表されるアドレスを持っています。JMXMP コネクタのアドレスは、次のような形式を取ります。

 service:jmx:jmxmp://myhost:9876 

RMI コネクタのアドレスには、いくつかの形式があります。詳細は、javax.management.remote.rmi パッケージに関するドキュメントを参照してください。

コネクタサーバの作成

コネクタサーバは、JMXConnectorServer のサブクラスのインスタンスを構築することで作成されます。通常、このインスタンスは、JMXConnectorServerFactory.newJMXConnectorServer メソッドによって作成されます。

通常、コネクタサーバと MBean サーバの関連付けは、コネクタサーバを MBean サーバに登録するか、コネクタサーバの作成時にパラメータとして MBean サーバを指定することによって行われます。

コネクタクライアントの作成

通常、コネクタクライアントは、JMXConnectorFactory.connect メソッドに JMXServiceURL を指定することにより作成されます。

より特殊な用途で使用する場合は、RMIConnector クラスなど、JMXConnector インタフェースを実装するクラスを直接インスタンス化しても、クライアントコネクタを作成できます。

クライアントまたはサーバのその他のパラメータ

コネクタクライアントやコネクタサーバの作成時には、追加パラメータを定義する Map 型のオブジェクトを指定することができます。この Map 内の各エントリは、文字列で表されるキーと、そのキーに適した型の関連値を備えています。JMX リモート API によって定義されたすべての標準キーの先頭文字列は、jmx.remote です。これらの標準キーについては、『JMX Remote API』を参照してください。

接続識別子

コネクタサーバによって有効化されたすべての接続は、接続 ID と呼ばれる文字列の識別子を備えています。この識別子は、コネクタサーバによって発行される JMXConnectionNotification イベント内、JMXConnectorServerMBean#getConnectionIds() によって返されるリスト内、およびクライアントの getConnectionId() メソッドによって返される値に含まれます。

慣例として、接続 ID は次の形式を取ります。

jmxmp://clienthost:6789 clientname xxxyyyzzz 

この規則に従う接続 ID の正規文法は、次のとおりです (『The Java Language Specification, Second Edition』の文法概念を使用)。

ConnectionId: Protocol :
 ClientAddressopt Space ClientIdoptSpace ArbitraryText
ClientAddress: // HostAddress ClientPortopt
ClientPort : HostPort 

Protocol は、JMXConnectorFactory によって認識されるプロトコルです。

ClientAddress は、接続クライアントのアドレスおよびポートです (判別可能な場合のみ)。HostAddress は、クライアントの接続元ホストのインターネットアドレスを数値または DNS 形式で表したものです。IPv6 数値アドレスは、角括弧 [] で囲まれた形式で表されます。HostPort は、クライアントの接続元の 10 進ポート番号です。

ClientId は、クライアントエンティティのアイデンティティです。通常、JMXPrincipal.getName() によって返される文字列に一致します。この文字列に空白文字を含めることはできません。

ArbitraryText は、クライアント ID の作成時にコネクタサーバによって追加される任意の追加テキストです。最小限、現在このコネクタサーバによって有効化されているその他の接続の ID と区別できる必要があります。