|
JavaTM 2 Platform Standard Ed. 5.0 |
|||||||||
前のクラス 次のクラス | フレームあり フレームなし | |||||||||
概要: 入れ子 | フィールド | コンストラクタ | メソッド | 詳細: フィールド | コンストラクタ | メソッド |
public interface LoginModule
LoginModule
では、認証テクノロジプロバイダが実装するインタフェースを記述します。LoginModule をアプリケーションにプラグインすることにより、特定の認証タイプを提供できます。
アプリケーションが LoginContext
API を呼び出す一方で、認証テクノロジプロバイダは LoginModule
インタフェースを実装します。Configuration
では、特定のログインアプリケーションで使用される LoginModule を指定します。そのため、アプリケーション自体に変更を加えることなく、アプリケーションに異なる LoginModule をプラグインすることができます。
LoginContext
は、Configuration
を読み取り、適切な LoginModule をインスタンス化します。各 LoginModule
は、Subject
、CallbackHandler
、共有 LoginModule
状態、および LoginModule 固有のオプションを使用して、初期化されます。Subject
は、現在認証中の Subject
を表し、認証に成功すると、関連する Credential で更新されます。LoginModule では CallbackHandler
を使用してユーザと通信します。たとえばユーザ名とパスワードの入力を求めるときに、CallbackHandler
を使用します。CallbackHandler
は null でも可です。Subject
を認証するために必ず CallbackHandler
が必要な LoginModule では、LoginException
をスローすることがあります。LoginModule では共有状態を使用して、LoginModule 間で情報やデータを共有することができます。
LoginModule 固有のオプションは、管理者やユーザがログイン Configuration
内で設定する、この LoginModule
用に構成したオプションを表します。オプションは LoginModule
自体によって定義され、LoginModule
内部の動作を制御します。たとえば、デバッグやテスト機能をサポートするためにオプションを定義できます。オプションは、キーと値のペア (debug=true など) を使用して定義します。キーを使用して値を取得できるように、LoginModule
ではオプションを Map
として格納します。LoginModule
で定義できるオプションの数に上限はありません。
呼び出すアプリケーションは、認証プロセスを単一操作と見なします。しかし、LoginModule
内の認証プロセスは、2 つの別なフェーズで処理されます。最初のフェーズでは、LoginModule の login
メソッドが、LoginContext の login
メソッドによって呼び出されます。LoginModule
の login
メソッドでは実際の認証 (たとえばパスワードの入力を求め、検証する) を実行し、認証状態を非公開状態情報として保存します。終わると、LoginModule の login
メソッドでは true
(成功した場合) または false
(無視できない場合) を返すか、LoginException
をスローして失敗を指定します。失敗した場合、LoginModule
で認証を再試行したり猶予したりしないでください。この種の処理はアプリケーションが行います。アプリケーションで認証を再試行する場合は、LoginModule の login
メソッドがもう一度呼び出されます。
2 番目のフェーズでは、LoginContext の認証全体が成功した場合 (関連する REQUIRED、REQUISITE、SUFFICIENT、OPTIONAL の LoginModule が成功)、LoginModule
の commit
メソッドが呼び出されます。LoginModule
の commit
メソッドでは、非公開で保存された状態を確認して、自身の認証に成功したかどうかを判断します。LoginContext
全体の認証に成功し、LoginModule 自体の認証に成功した場合は、commit
メソッドによって関連する Principal (認証された識別情報) と Credential (暗号化鍵などの認証データ) が、LoginModule
内にある Subject
と関連付けられます。
LoginContext の認証全体が失敗した (関連する REQUIRED、REQUISITE、SUFFICIENT、OPTIONAL の LoginModule が成功しなかった) 場合、それぞれの LoginModule
に対して abort
メソッドが呼び出されます。この場合、LoginModule
はいったん保存されていた認証状態を削除または破棄します。
Subject
のログアウトには、1 フェーズだけが含まれます。LoginContext
は、LoginModule の logout
メソッドを呼び出します。LoginModule
の logout
メソッドは、ログアウト処理を実行し、Principal や Credential を Subject
から削除したり、セッション情報を記録したりします。
LoginModule
の実装は、引数なしのコンストラクタを提供する必要があります。これにより、LoginModule
をロードするクラスは、LoginModule
をインスタンス化できます。
LoginContext
,
Configuration
メソッドの概要 | |
---|---|
boolean |
abort()
認証プロセスを中止するメソッドです (フェーズ 2)。 |
boolean |
commit()
認証プロセスをコミットするメソッドです (フェーズ 2)。 |
void |
initialize(Subject subject,
CallbackHandler callbackHandler,
Map<String,?> sharedState,
Map<String,?> options)
この LoginModule を初期化します。 |
boolean |
login()
Subject を認証するメソッドです (フェーズ 1)。 |
boolean |
logout()
Subject をログアウトさせるメソッドです。 |
メソッドの詳細 |
---|
void initialize(Subject subject, CallbackHandler callbackHandler, Map<String,?> sharedState, Map<String,?> options)
この LoginModule
がインスタンス化されてから、LoginContext
によって呼び出されます。このメソッドの目的は、この LoginModule
を関連情報で初期化することです。この LoginModule
が sharedState
パラメータや options
パラメータに格納された情報を認識できない場合、それらの情報は無視されます。
subject
- 認証対象の Object
callbackHandler
- エンドユーザと通信する (たとえばユーザ名とパスワードの入力を求める) CallbackHandler
sharedState
- 構成されたほかの LoginModule と共有する状態 options
- この LoginModule
用のログイン Configuration
で指定されたオプションboolean login() throws LoginException
Subject
を認証するメソッドです (フェーズ 1)。
このメソッドの実装では、Subject
を認証します。たとえば、ユーザ名やパスワードといった Subject
の情報の入力を求めてから、パスワードを検証します。このメソッドでは認証の試行結果を、LoginModule 内に非公開状態として保存します。
LoginModule
が無視される場合は false
LoginException
- 認証に失敗した場合boolean commit() throws LoginException
LoginContext の認証全体が成功した (関連する REQUIRED、REQUISITE、SUFFICIENT、OPTIONAL の LoginModule が成功した) 場合に、このメソッドが呼び出されます。
この LoginModule 自体の認証に成功した場合は (login
メソッドで保存された非公開状態を取得して調べる)、このメソッドによって関連する Principal と Credential が、LoginModule
内にある Subject
に関連付けられます。この LoginModule 自体の認証に失敗した場合は、いったん保存されていた状態を削除または破棄します。
LoginModule
が無視される場合は false
LoginException
- コミットに失敗した場合boolean abort() throws LoginException
LoginContext の認証全体が失敗した (関連する REQUIRED、REQUISITE、SUFFICIENT、OPTIONAL の LoginModule が成功しなかった) 場合に、このメソッドが呼び出されます。
この LoginModule 自体の認証に成功した場合は (login
メソッドで保存された非公開状態を取得して調べる)、いったん保存されていた状態がこのメソッドによってクリーンアップされます。
LoginModule
が無視される場合は false
LoginException
- 中止に失敗した場合boolean logout() throws LoginException
Subject
をログアウトさせるメソッドです。
このメソッドの実装では、Subject の Principal と Credential を削除または破棄します。
LoginModule
が無視される場合は false
LoginException
- ログアウトに失敗した場合
|
JavaTM 2 Platform Standard Ed. 5.0 |
|||||||||
前のクラス 次のクラス | フレームあり フレームなし | |||||||||
概要: 入れ子 | フィールド | コンストラクタ | メソッド | 詳細: フィールド | コンストラクタ | メソッド |
Copyright 2004 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. Use is subject to license terms. Documentation Redistribution Policy も参照してください。