|
JavaTM 2 Platform Standard Ed. 5.0 |
|||||||||
前のクラス 次のクラス | フレームあり フレームなし | |||||||||
概要: 入れ子 | フィールド | コンストラクタ | メソッド | 詳細: フィールド | コンストラクタ | メソッド |
java.lang.Object javax.print.DocFlavor
public class DocFlavor
DocFlavor
クラスは、印刷データの DocPrintJob
への提供形式を指定するオブジェクトをカプセル化します。「Doc」は、印刷データの一部を意味する、短く発音しやすい用語です。印刷データ形式である「doc フレーバ」は、以下の 2 つで構成されます。
Class.getName()
メソッドにより返されます。このため、byte[]
のクラス名は 「[B」
、char[]
のクラス名は 「[C」
になります。
DocPrintJob
は、Doc
インタフェースを使用して印刷データを取得します。DocPrintJob
は、Doc
オブジェクトを使用して、クライアントが提供可能な doc フレーバを判別できます。また、DocPrintJob
は、Doc
オブジェクトを使用して、doc フレーバの表現クラスのインスタンスを取得することもできます。DocPrintJob
は、このインスタンスから実印刷データを取得します。
クライアント形式の印刷データの場合、クライアントは印刷データ形式を認識または判別します。たとえば、クライアントは、JPEG で符号化されたイメージ、HTML コードの URL、またはどれかのエンコーディングのプレーンテキストファイルを含むディスクファイルを (外部ソースから取得するなどして) 保持することができ、印刷サービスにデータ形式を記述する手段を必要とします。
doc フレーバの表現クラスは、JPS DocPrintJob
のコンジットです。この表現クラスを使用して、クライアントから文字またはバイトシーケンスを取得できます。doc フレーバの MIME タイプは、文字またはバイトシーケンスの解釈方法を指定する、どれかの標準メディアタイプです。標準メディアタイプのリストについては、Internet Assigned Numbers Authority (IANA) の 「Media Types Directory」 を参照してください。インタフェース Doc
は、Doc
オブジェクトのクライアントがクライアント形式の印刷データを抽出する際に利用可能な 2 つのユーティリティ操作、getReaderForText
および getStreamForBytes()
を提供します。
通常、クライアント形式の印刷データは、次のどれかの印刷データ表現クラスになります (ほかの表現クラスも使用可能)。
char[]
) -- 印刷データは、配列内の Unicde 文字で構成される
String
-- 印刷データは、文字列内の Unicode 文字で構成される
java.io.Reader
) -- 印刷データは、ストリームを最初から最後まで読み込んだ Unicode 文字で構成される
byte[]
) -- 印刷データは、配列内のバイトで構成される。バイトは、doc フレーバの MIME タイプで指定された文字セットに符号化される。MIME タイプで文字セットが指定されない場合、デフォルトの文字セットである US-ASCII が使用される
java.io.InputStream
) -- 印刷データは、ストリームを最初から最後まで読み込んだバイトで構成される。バイトは、doc フレーバの MIME タイプで指定された文字セットに符号化される。MIME タイプで文字セットが指定されない場合、デフォルトの文字セットである US-ASCII が使用される
URL
) -- 印刷データは、URL 位置から読み込まれたバイトで構成される。バイトは、doc フレーバの MIME タイプで指定された文字セットに符号化される。MIME タイプで文字セットが指定されない場合、デフォルトの文字セットである US-ASCII が使用される
表現クラスが URL の場合、クライアントを介さずに、印刷サービス自体が、URL アドレスのドキュメントへのアクセスおよびダウンロードを直接実行します。サービスの形態は、異なる環境で実行されるネットワーク印刷サービスの場合もあります。このため、クライアントからは可視であるがプリンタからは可視ではない制限された URL のドキュメントは、URL 印刷データフレーバを使用して印刷しないでください。また、クライアントとは別個にアクセス可能な URL では使用不可能なローカルファイルに格納されたドキュメントも、URL 印刷データフレーバを使用して印刷しないでください。HTTP サーバまたは FTP サーバが提供していないファイルがその例です。このようなファイルを印刷するには、クライアントを使用して、URL またはファイルの入力ストリームを開き、入力ストリームをデータフレーバとして使用します。
doc フレーバの MIME タイプに charset
パラメータが含まれないバイト印刷データの場合、Java Print Service インスタンスは、US-ASCII 文字セットがデフォルトで設定されているものと判断します。これは、デフォルト文字セットを US-ASCII とするという、RFC 2046 に基づく動作です。US-ASCII は UTF-8 のサブセットであるため、将来 RFC により UTF-8 がデフォルトとして承認された場合、US-ASCII が互換性を維持しつつ拡張される可能性があります。
また、これは、バイトストリームをテキストデータとして解釈する場合の Java 実行時の動作とは異なる場合があります。この場合には、ユーザのロケールのデフォルトエンコーディングと判断されるためです。このため、ローカルエンコーディングのファイルを Java Print Service にスプールする場合には、エンコーディングを正確に指定することが重要です。特に、英語ロケールで作業を行う開発者は、自らのプラットフォームエンコーディングがデフォルト MIME 文字セットに対応しているので、この点を意識する必要があります。場合によっては、プラットフォームデータのエンコーディングを指定しなくても動作することがあるためです。
Java 仮想マシンの各インスタンスは、仮想マシンの起動時に決定されるデフォルト文字セットを保持します。また、通常、基本オペレーティングシステムが使用するロケールおよび文字セットに依存します。分散環境では、2 つの VM が同じデフォルトエンコーディングを共有することは保証されません。このため、プラットフォームで符号化されたテキストデータを、ホストプラットフォームから Java Print Service インスタンスにストリーム処理するクライアントは、文字セットを明示的に宣言して、デフォルトに依存しないようにする必要があります。
優先される形式は、エンコーディングの正式な IANA プライマリ名です。テキストデータをストリーム処理するアプリケーションは、文字セットを常に MIME タイプで指定する必要があります。このため、ホストプラットフォームのエンコーディングで保存されたデータ (ファイルなど) に関する、プラットフォームのエンコーディングを取得する必要があります。これに対応し、DocFlavor の MIME タイプでの使用に適した CharSet は、
から取得できます。これは、常にプライマリ IANA 名というわけではありませんが、確実にこの仮想マシンにより理解されます。一般的なフレーバの場合、定義済みの *HOST DocFlavors を使用できます。
DocFlavor.hostEncoding
Java プラットフォームでサポートされる文字セットの詳細は、「文字セット」 を参照してください。
Java Print Service API は、強制的にサポートされる DocFlavor を定義しません。ただし、Java Print Service インスタンスが、クライアント形式の印刷データでサポート可能な MIME タイプの例をいくつか示します。DocFlavor クラス内部で入れ子になっているクラスは、これらのサンプル doc フレーバに対して、事前定義された static 定数 DocFlavor オブジェクトを宣言します。DocFlavor クラスのコンストラクタは、任意の doc フレーバの作成に使用できます。
MIME タイプ | 説明 |
---|---|
「text/plain」 | デフォルト文字セット (US-ASCII) のプレーンテキスト |
「text/plain; charset=xxx」 | 文字セット xxx のプレーンテキスト |
「text/html」 | デフォルト文字セット (US-ASCII) の ハイパーテキストマークアップ言語 |
「text/html; charset=xxx」 | 文字セット xxx の ハイパーテキストマークアップ言語 |
一般に、書式設定済みのテキスト印刷データは、文字指向の表現クラス (文字配列、String、Reader)、またはバイト指向の表現クラス (バイト配列、InputStream、URL) で提供されます。
MIME タイプ | 説明 |
---|---|
「application/pdf」 | Portable Document Format ドキュメント |
「application/postscript」 | PostScript ドキュメント |
「application/vnd.hp-PCL」 | Printer Control Language ドキュメント |
一般に、書式設定済みの PDL 印刷データは、バイト指向の表現クラス (バイト配列、InputStream、URL) で提供されます。
MIME タイプ | 説明 |
---|---|
「image/gif」 | Graphics Interchange Format イメージ |
「image/jpeg」 | Joint Photographic Experts Group イメージ |
「image/png」 | Portable Network Graphics イメージ |
一般に、書式設定済みのイメージ印刷データは、バイト指向の表現クラス (バイト配列、InputStream、URL) で提供されます。
MIME タイプ | 説明 |
---|---|
「application/octet-stream」 | 印刷データ形式は指定されない (octet ストリームのみ) |
プリンタが、印刷データの解釈方法を判別します。この「自動認識」の動作は、実装によって異なります。一般に、書式設定済みの autosense 印刷データは、バイト指向の表現クラス (バイト配列、InputStream、URL) で提供されます。
サービス形式の印刷データの場合、Java Print Service インスタンスが印刷データ形式を判別します。doc フレーバの表現クラスが示すインタフェース (描画可能なイメージインタフェースや Java 2 で印刷可能なインタフェースなど) のメソッドが、DocPrintJob
により呼び出され、印刷する内容が決定されます。doc フレーバの MIME タイプは、特殊な値 「application/x-java-jvm-local-objectref」
になります。この値は、表現クラスとして命名されたインタフェースを実装するクライアントが Java オブジェクトへの参照を提供することを表します。この MIME タイプは単なるプレースホルダであり、重要なのは印刷データ表現クラスです。
サービス形式の印刷データの場合、印刷データ表現クラスは (ほかの表現クラスを利用可能な場合でも) 通常次のどれかになります。DocFlavor クラス内部で入れ子になったクラスは、これらのサンプル doc フレーバの場合、定義済みの static 定数 DocFlavor オブジェクトを宣言します。DocFlavor クラスのコンストラクタを使用して、任意の doc フレーバを作成できます。
RenderableImage
インタフェースを実装するオブジェクトを提供します。プリンタはこのインタフェース内のメソッドを呼び出して、印刷するイメージを取得します。
Printable
インタフェースを実装するオブジェクトを提供します。プリンタはこのインタフェース内のメソッドを呼び出して、印刷するページをページごとに取得します。プリンタはページごとにグラフィックスコンテキストを提供し、クライアントによりグラフィックスコンテキストに描画された内容がすべて印刷されます。
Pageable
インタフェースを実装するオブジェクトを提供します。プリンタはこのインタフェース内のメソッドを呼び出して、印刷するページをページごとに取得します。プリンタはページごとにグラフィックスコンテキストを提供し、クライアントによりグラフィックスコンテキストに描画された内容がすべて印刷されます。
("text/plain", "java.io.InputStream")
("text/plain; charset=us-ascii", "java.io.InputStream")
("text/plain; charset=utf-8", "java.io.InputStream")
("application/x-java-jvm-local-objectref", "java.awt.image.renderable.RenderableImage")
Java Print Service インスタンスは、上記の必須 doc フレーバに加え、任意の doc フレーバをサポート可能です (必須の doc フレーバだけに限定することも可)。
上記の doc フレーバのサポートが推奨されているため、印刷を行うクライアントは、プリンタがサポートする doc フレーバに関係なく、任意の JPS プリンタに印刷可能であると判断して差し支えありません。プリンタがクライアントの優先 doc フレーバをサポートしない場合、クライアントは少なくともプレーンテキストは印刷できます。また、データを描画可能なイメージに変換してからイメージを印刷することも可能です。
各 Java Print Service インスタンスは、次に示すプレーンテキスト印刷データの処理要件も満たす必要があります。
クライアントは、上記の要件に含まれない、すべてのプレーンテキスト印刷データの書式設定を実行する必要があります。
javax.print.data パッケージ内の DocFlavor クラスは、DataFlavor
クラスに類似しています。Java Print Service (JPS) API では、DataFlavor
クラスは次の 3 つの理由で使用されません。これらの理由はどれも、JSP API を共有可能なほかの印刷サービス API が、Java 2 Standard Edition のすべてを含まない Java プロファイル上で実行される場合があることに由来しています。
java.awt.datatransfer.DataFlavor
クラスの実装は、等価なデータフレーバが同じ直列化表現を保持することを保証しない。DocFlavor をサービスで使用することで、等価なデータフレーバが同じ直列化表現を保持することが保証される
java.awt.datatransfer.DataFlavor
クラスの実装には、判読可能な名前が直列化表現の一部に含まれる。これは、サービス一致制約の一部としては不適切であるDocFlavor クラスの直列化表現は、次に示す正規の形式の MIME タイプ文字列を使用します。このため、同一ではなく等価 (正規形式が同じ) の MIME タイプを保持する 2 つの doc フレーバは、等しいと見なすことができます。
DocFlavor クラスの直列化表現には、表現クラスそのもの (Class オブジェクト) ではなく、表現クラスの完全指定されたクラス名 (String オブジェクト) も含まれます。クライアントは、このクラス名を利用することで、表現クラスをロードしなくても、Java Print Service インスタンスがサポートする doc フレーバを検証できます。クライアントの使用可能なリソースが限られている場合、表現クラスのロードで問題が発生することが多いため、これは有用な方法です。
入れ子のクラスの概要 | |
---|---|
static class |
DocFlavor.BYTE_ARRAY
DocFlavor.BYTE_ARRAY クラスは、事前定義された static 定数 DocFlavor オブジェクトを提供します。 |
static class |
DocFlavor.CHAR_ARRAY
DocFlavor.CHAR_ARRAY クラスは、事前定義された static 定数 DocFlavor オブジェクトを提供します。 |
static class |
DocFlavor.INPUT_STREAM
DocFlavor.INPUT_STREAM クラスは、事前定義された static 定数 DocFlavor オブジェクトを提供します。 |
static class |
DocFlavor.READER
DocFlavor.READER クラスは、事前定義された static 定数 DocFlavor オブジェクトを提供します。 |
static class |
DocFlavor.SERVICE_FORMATTED
DocFlavor.SERVICE_FORMATTED クラスは、定義済みの static 定数 DocFlavor オブジェクト (例、サービス形式の印刷データ用 doc フレーバ) を提供します。 |
static class |
DocFlavor.STRING
DocFlavor.STRING クラスは、定義済みの static 定数 DocFlavor オブジェクトを提供します。 |
static class |
DocFlavor.URL
DocFlavor.URL クラスは、事前定義された static 定数 DocFlavor オブジェクトを提供します。 |
フィールドの概要 | |
---|---|
static String |
hostEncoding
ホストオペレーティングシステムのエンコーディングを表す文字列です。 |
コンストラクタの概要 | |
---|---|
DocFlavor(String mimeType,
String className)
指定された MIME タイプおよび表現クラス名から新規 doc フレーバオブジェクトを構築します。 |
メソッドの概要 | |
---|---|
boolean |
equals(Object obj)
この doc フレーバオブジェクトが指定されたオブジェクトに等しいかどうかを判別します。 |
String |
getMediaSubtype()
この doc フレーバオブジェクトのメディアサブタイプを (MIME タイプから) 返します。 |
String |
getMediaType()
この doc フレーバオブジェクトのメディアタイプを (MIME タイプから) 返します。 |
String |
getMimeType()
この doc フレーバオブジェクトの MIME タイプ文字列を、正規の形式で返します。 |
String |
getParameter(String paramName)
MIME パラメータを表す String を返します。 |
String |
getRepresentationClassName()
この doc フレーバオブジェクトの表現クラスの名前が返されます。 |
int |
hashCode()
この doc フレーバオブジェクトのハッシュコードを返します。 |
String |
toString()
この DocFlavor を文字列に変換します。 |
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド |
---|
clone, finalize, getClass, notify, notifyAll, wait, wait, wait |
フィールドの詳細 |
---|
public static final String hostEncoding
コンストラクタの詳細 |
---|
public DocFlavor(String mimeType, String className)
mimeType
- MIME メディアタイプ文字列className
- 完全指定の表現クラス名
NullPointerException
- (チェックされない例外) mimeType
または className
が null の場合にスローされる
IllegalArgumentException
- (チェックされない例外) mimeType
が MIME メディアタイプ文字列の構文に従わない場合にスローされるメソッドの詳細 |
---|
public String getMimeType()
public String getMediaType()
public String getMediaSubtype()
public String getParameter(String paramName)
String
を返します。MIME タイプには、通常オプションのパラメータを含めることができます。テキストタイプの文字セットは、サンプルとしてよく使用されます。このメソッドは、指定されたパラメータの値がこのフレーバの MIME タイプ内に指定されている場合に、その値を返します。
paramName
- パラメータ名。マッチングの実行前に、この名前は内部で正規の小文字形式に変換される
throws
- paramName が null の場合に NullPointerException がスローされるpublic String getRepresentationClassName()
public String toString()
DocFlavor
を文字列に変換します。
public int hashCode()
Object.equals(java.lang.Object)
,
Hashtable
public boolean equals(Object obj)
DocFlavor
のインスタンスであり、この doc フレーバオブジェクトの MIME タイプと等価な MIME タイプを保持する (つまり、MIME タイプが同じメディアタイプ、メディアサブタイプ、およびパラメータを保持する) 場合、およびこの doc フレーバオブジェクトと同じ表現クラス名を保持する場合、2 つのオブジェクトは等しくなります。このため、2 つの doc フレーバオブジェクトの MIME タイプがコメントを除き同一の場合、これらは等しいと見なされます。ただし、MIME タイプ「text/plain」および「text/plain; charset=US-ASCII」を保持する 2 つの doc フレーバオブジェクトは、同じメディアタイプを表す場合でも、等しいとは見なされません (プレーンテキストのデフォルト文字セットが US-ASCII であるため)。
obj
- 判定されるオブジェクト
obj
に等しい場合は true、そうでない場合は falseObject.hashCode()
,
Hashtable
|
JavaTM 2 Platform Standard Ed. 5.0 |
|||||||||
前のクラス 次のクラス | フレームあり フレームなし | |||||||||
概要: 入れ子 | フィールド | コンストラクタ | メソッド | 詳細: フィールド | コンストラクタ | メソッド |
Copyright 2004 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. Use is subject to license terms. Documentation Redistribution Policy も参照してください。