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JavaTM 2 Platform Standard Ed. 5.0 |
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| 前のクラス 次のクラス | フレームあり フレームなし | |||||||||
| 概要: 入れ子 | フィールド | コンストラクタ | メソッド | 詳細: フィールド | コンストラクタ | メソッド | |||||||||
java.lang.Objectjava.net.Socket
javax.net.ssl.SSLSocket
public abstract class SSLSocket
このクラスは Socket を拡張し、Secure Sockets Layer (SSL) や IETF Transport Layer Security (TLS) などのプロトコルを使用するセキュアソケットを提供します。
これらのソケットは、通常のストリームソケットですが、TCP などの基本となるネットワークトランスポートプロトコル上にセキュリティ保護層を追加します。次のセキュリティ保護が行われます。
これらのセキュリティ保護は、「符号化方式」を使用して指定します。符号化方式は、指定された SSL 接続で使用される暗号化アルゴリズムの組み合わせです。ネゴシエーションを行うには、2 つの終端が同じ符号化方式を選択し、その符号化方式が両方の環境で使用可能でなければなりません。共通の符号化方式がない場合は、SSL 接続を確立できず、データを交換できません。
使用される符号化方式は、「ハンドシェーク」と呼ばれるネゴシエーションプロセスによって確立されます。ハンドシェークでは、セッションの作成または参加が行われます。作成または参加したセッションは、無効になるまでさまざまな接続を保護します。ハンドシェークが完了すると、getSession メソッドを使用してセッション属性にアクセスできます。接続の最初のハンドシェークは、次のいずれかの方法で開始できます。
startHandshake を呼び出し、ハンドシェークを明示的に開始する
getSession を呼び出すと、有効なセッションが現在存在しない場合はセッションが設定され、ハンドシェークが暗黙的に開始される
なんらかの理由でハンドシェークが失敗した場合、SSLSocket が閉じ、通信できなくなります。
符号化方式を使用するときは、2 つのグループについて理解する必要があります。
デフォルトの実装で使用可能にする符号化方式では、サーバを認証し、機密性が保証されなければなりません。サーバ認証が行われず機密性が保証されない符号化方式を選択する場合は、サーバ認証が行われず非公開性が保証されない (暗号化されない) 通信が使用されることに 2 つの終端が明示的に同意する必要があります。
SSLSocket が最初に作成されるときには、ハンドシェークは行われません。このため、使用する符号化方式やソケットモード (クライアントモードまたはサーバモード) などの通信設定は、アプリケーションから行います。ただし、その接続を使用してアプリケーションデータを送信するときは、常にセキュリティが保証されます。
ハンドシェークの完了を伝えるイベント通知を受信する設定にすることができます。この場合、2 つの追加クラスを利用する必要があります。HandshakeCompletedEvent オブジェクトは、この API のユーザによって登録された HandshakeCompletedListener インスタンスに渡されます。
SSLSocket は、SSLSocketFactory によって作成されます。このほか、SSLServerSocket からの接続を受け付けた場合にも作成されます。
SSL ソケットの動作には、クライアントモードまたはサーバモードがあります。ハンドシェークプロセスを開始するピア、および各ピアから送信されるメッセージは、モードによって決まります。ただし、接続には、クライアントとサーバが 1 つずつ必要です。この要件を満たしていない場合、ハンドシェークは正しく行われません。最初のハンドシェークが開始されてからは、ネゴシエーションをやり直す場合であっても、クライアントモードとサーバモードを切り替えることはできません。
Socket,
SSLServerSocket,
SSLSocketFactory| コンストラクタの概要 | |
|---|---|
protected |
SSLSocket()
サブクラスでだけ使用されます。 |
protected |
SSLSocket(InetAddress address,
int port)
サブクラスでだけ使用されます。 |
protected |
SSLSocket(InetAddress address,
int port,
InetAddress clientAddress,
int clientPort)
サブクラスでだけ使用されます。 |
protected |
SSLSocket(String host,
int port)
サブクラスでだけ使用されます。 |
protected |
SSLSocket(String host,
int port,
InetAddress clientAddress,
int clientPort)
サブクラスでだけ使用されます。 |
| メソッドの概要 | |
|---|---|
abstract void |
addHandshakeCompletedListener(HandshakeCompletedListener listener)
この接続の SSL ハンドシェークの完了通知を受け取るためのイベントリスナーを登録します。 |
abstract String[] |
getEnabledCipherSuites()
この接続で現在使用可能になっている SSL 符号化方式の名前を返します。 |
abstract String[] |
getEnabledProtocols()
この接続に対して現在使用可能になっているプロトコルの名前を返します。 |
abstract boolean |
getEnableSessionCreation()
このソケットで新しい SSL セッションを確立できる場合は true を返します。 |
abstract boolean |
getNeedClientAuth()
このソケットにクライアント認証が必須である場合は true を返します。 |
abstract SSLSession |
getSession()
この接続で使用されている SSL セッションを返します。 |
abstract String[] |
getSupportedCipherSuites()
この接続で使用可能にできる符号化方式の名前を返します。 |
abstract String[] |
getSupportedProtocols()
SSL 接続で使用可能にできるプロトコルの名前を返します。 |
abstract boolean |
getUseClientMode()
ハンドシェーク時にクライアントモードを使用するようにソケットが設定されている場合は true |
abstract boolean |
getWantClientAuth()
このソケットがクライアント認証を要求する場合は、true を返します。 |
abstract void |
removeHandshakeCompletedListener(HandshakeCompletedListener listener)
以前に登録されたハンドシェーク完了リスナーを削除します。 |
abstract void |
setEnabledCipherSuites(String[] suites)
この接続で使用可能な符号化方式を設定します。 |
abstract void |
setEnabledProtocols(String[] protocols)
この接続で使用可能なプロトコルのバージョンを設定します。 |
abstract void |
setEnableSessionCreation(boolean flag)
このソケットで新しい SSL セッションを確立できるかどうかを制御します。 |
abstract void |
setNeedClientAuth(boolean need)
クライアント認証を要求するようにソケットを設定します。 |
abstract void |
setUseClientMode(boolean mode)
ハンドシェーク時、ソケットがクライアント (またはサーバ) モードを使用するように設定します。 |
abstract void |
setWantClientAuth(boolean want)
クライアント認証を要求するようにソケットを設定します。 |
abstract void |
startHandshake()
この接続上で SSL ハンドシェークを開始します。 |
| クラス java.lang.Object から継承されたメソッド |
|---|
clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, wait, wait, wait |
| コンストラクタの詳細 |
|---|
protected SSLSocket()
protected SSLSocket(String host,
int port)
throws IOException,
UnknownHostException
host - 接続するホストの名前port - サーバのポート番号
IOException - ソケットの作成中に入出力エラーが発生した場合
UnknownHostException - ホストが不明の場合
protected SSLSocket(InetAddress address,
int port)
throws IOException
address - サーバのホストport - ポート
IOException - ソケットの作成中に入出力エラーが発生した場合
protected SSLSocket(String host,
int port,
InetAddress clientAddress,
int clientPort)
throws IOException,
UnknownHostException
host - 接続するホストの名前port - サーバのポート番号clientAddress - クライアントのホストclientPort - クライアントのポート番号
IOException - ソケットの作成中に入出力エラーが発生した場合
UnknownHostException - ホストが不明の場合
protected SSLSocket(InetAddress address,
int port,
InetAddress clientAddress,
int clientPort)
throws IOException
address - サーバのホストport - ポートclientAddress - クライアントのホストclientPort - クライアントのポート番号
IOException - ソケットの作成中に入出力エラーが発生した場合| メソッドの詳細 |
|---|
public abstract String[] getSupportedCipherSuites()
getEnabledCipherSuites(),
setEnabledCipherSuites(String [])public abstract String[] getEnabledCipherSuites()
符号化方式は、たとえ有効でも使用されないことがあります。たとえば、ピアが符号化方式をサポートしない場合、この符号化に必要な証明書 (および非公開鍵) を使用することができない場合、または、匿名の符号化方式が利用可能であっても認証が要求される場合などです。
getSupportedCipherSuites(),
setEnabledCipherSuites(String [])public abstract void setEnabledCipherSuites(String[] suites)
suites パラメータに指定された各符号化方式は、getSupportedCipherSuites() でリストされていなければなりません。そうでない場合、メソッドは失敗します。このメソッドの呼び出しが正常に行われたとき、suites パラメータにリストされた符号化方式のみ、使用することができます。
なぜ特定の符号化方式を接続で使用することができないかについては、getEnabledCipherSuites() を参照してください。
suites - 使用可能にするすべての符号化方式の名前
IllegalArgumentException - パラメータに指定された符号化方式の一部がサポートされない場合、またはパラメータが null の場合getSupportedCipherSuites(),
getEnabledCipherSuites()public abstract String[] getSupportedProtocols()
public abstract String[] getEnabledProtocols()
setEnabledProtocols(String [])public abstract void setEnabledProtocols(String[] protocols)
プロトコルは、getSupportedProtocols() により、サポート対象としてリストされていなければなりません。このメソッドの呼び出しが正常に行われたとき、protocols パラメータにリストされたプロトコルのみ、使用することができます。
protocols - 使用可能にするすべてのプロトコルの名前
IllegalArgumentException - パラメータに指定されたプロトコルの一部がサポートされない場合、またはパラメータが null の場合getEnabledProtocols()public abstract SSLSession getSession()
このメソッドは、必要に応じて初期ハンドシェークを開始し、ハンドシェークが確立したときにブロックを解除します。
初期ハンドシェークでエラーが発生すると、無効なセッションオブジェクトが返され、「SSL_NULL_WITH_NULL_NULL」という無効な符号化方式が報告されます。
SSLSessionpublic abstract void addHandshakeCompletedListener(HandshakeCompletedListener listener)
listener - HandShakeCompleted イベントリスナー
IllegalArgumentException - 引数が null の場合startHandshake(),
removeHandshakeCompletedListener(HandshakeCompletedListener)public abstract void removeHandshakeCompletedListener(HandshakeCompletedListener listener)
listener - HandShakeCompleted イベントリスナー
IllegalArgumentException - リスナーが登録されていない場合、または引数が null の場合addHandshakeCompletedListener(HandshakeCompletedListener)
public abstract void startHandshake()
throws IOException
すでに接続上に送信されたデータは、このハンドシェークが完了するまではそのままの状態を維持し、ハンドシェークが完了するとイベントから信号を受け取ります。 このメソッドは、接続上の最初のハンドシェークと同時に開始され、ハンドシェークのネゴシエーションが完了すると終了します。既存のソケット上での複数のハンドシェークをサポートしないプロトコルは、IOException をスローします。
IOException - ネットワークレベルのエラーaddHandshakeCompletedListener(HandshakeCompletedListener)public abstract void setUseClientMode(boolean mode)
このメソッドは、すべてのハンドシェークの前に呼び出す必要があります。いったんハンドシェークが開始されると、このソケットの寿命が尽きるまで、現在のモードをリセットすることはできません。
通常、サーバは自身を認証しますが、クライアントは必ずしもそうとは限りません。
mode - ハンドシェークをクライアントモードで開始する場合は true
IllegalArgumentException - 最初のハンドシェークが開始されてからモードを変更しようとした場合getUseClientMode()public abstract boolean getUseClientMode()
setUseClientMode(boolean)public abstract void setNeedClientAuth(boolean need)
ソケットのクライアント認証設定は、次のいずれかになります。
setWantClientAuth(boolean) と異なり、このオプションが設定されていて、かつクライアント認証情報が提供されない場合は、ネゴシエーションが停止し、接続が切断されます。
このメソッドを呼び出すと、これまでにこのメソッドまたは setWantClientAuth(boolean) によって設定された内容がオーバーライドされます。
need - クライアント認証が必須の場合は true、クライアント認証が不要な場合は falsegetNeedClientAuth(),
setWantClientAuth(boolean),
getWantClientAuth(),
setUseClientMode(boolean)public abstract boolean getNeedClientAuth()
setNeedClientAuth(boolean),
setWantClientAuth(boolean),
getWantClientAuth(),
setUseClientMode(boolean)public abstract void setWantClientAuth(boolean want)
ソケットのクライアント認証設定は、次のいずれかになります。
setNeedClientAuth(boolean) と異なり、このオプションが設定されていて、かつクライアント認証情報が提供されない場合でも、ネゴシエーションは続行されます。
このメソッドを呼び出すと、これまでにこのメソッドまたは setNeedClientAuth(boolean) によって設定された内容がオーバーライドされます。
want - クライアント認証が要求された場合は true、クライアント認証が不要な場合は falsegetWantClientAuth(),
setNeedClientAuth(boolean),
getNeedClientAuth(),
setUseClientMode(boolean)public abstract boolean getWantClientAuth()
setNeedClientAuth(boolean),
getNeedClientAuth(),
setWantClientAuth(boolean),
setUseClientMode(boolean)public abstract void setEnableSessionCreation(boolean flag)
flag - セッションを作成できる場合は true (デフォルト)。既存のセッションを再開する場合は falsegetEnableSessionCreation()public abstract boolean getEnableSessionCreation()
setEnableSessionCreation(boolean)
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JavaTM 2 Platform Standard Ed. 5.0 |
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