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最終更新日 : Saturday, 06-May-2006 00:10:56 JST

SELinuxの有効無効設定

 SELinuxとはSecurity-Enhanced Linuxの名のごとく,セキュリティの面に重点を置いたLinuxです。一般にLinuxのセキュリティ(権限)の設定は,所有者・グループ・その他の3種類のみしか設定できません。また,rootユーザには全ての権限が与えられているため,もしrootの権限を取られてしまうと,マシンを自由に操作できてしまう危険性をはらんでいます。
 そこで,「ドメイン(Windowsの中でのドメインとは意味が違います。)」という考え方を新しく作り,例えばウェブサーバが必要とする最小限の権限をウェブサーバ用のドメインに設定したりすることによって,rootユーザに必要以上の権限を与えないようにしています。
 一方で設定が煩雑になってしまう欠点を持っています。

 そこで,このサイトでの説明は特に断りのない限りSELinuxは無効にした状態を前提としています。SELinuxを無効にするには,インストール時において以下の画面において,SELinuxをデフォルトでは「アクティブ」となっているものを「無効」と設定する必要があります。

 もし,インストール時に設定をし忘れた場合はインストール後でも設定が可能です。以下の方法で設定してください。

SELinux独特の設定例

 もしSELinuxを有効にした場合,必要となる権限の設定方法例を示します。
 例えば,Webサーバで/home/username/public_html/を使って,ユーザディレクトリでWebスペースを公開したい場合はWebサーバの設定ファイルでの設定に加え,次のコマンドが必要になります。

# chcon -R system_u:object_r:httpd_user_content_t /home/*/public_html

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