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hp Pavilion dv6500 をチェック

2015.10.07 06:05

先ずは動作確認からご報告。因みにOS内には個人データがそっくりそのまま残っていました。

前オーナー様はデータを残す方法でリカバリを施したらしく、個人情報が残されたままOSが新規にインストールされており、そこからSP1とSP2をインストールしてWindowsUpdateまで終了させてありました。

但し、最後のアップデートは2013年となっており、その後は全く起動させずにお蔵入りさせていたようです。
続き

オーバーホール

先ずはこの状態から最初にオーバーホールを開始。冷却ファンのヒートシンクに埃が詰まっていたのでそれを除去し内部を綺麗にしたあとCPUグリスをお決まりのシルバーグリスに塗り替えて組み上げました。

手に入れた状態でOSを起動した時は冷却ファンが中速で回りっぱなしの状態でしたが、埃を除去してきちんとファン風が抜けるようになって冷却ができるようになった為、温度が下がると一番低い回転数まで落ちるようになりました。

BIOSアップデート

加えてdv6500に積まれるGeforce 8400M GSは製造プロセスで不具合を出し、高温になって半田クラックを起こしたりチップ自体が破損するロットがあってメーカーリコールを出したチップでありましたが、他メーカーと違ってhp側の対処は細かにファン制御を行って強制的に冷却させる方法を採った為、BIOSの更新は必須となっていました。

ですから比較的新しいBIOSが書き込まれていても当方は最終バージョンのBIOSに書き換えるようにしていますから、今回も同じく最終バージョンのBIOSに書き換えました。

ただ、今回のdv6500は前回手に入れたモデルと同型で後期型のウィンターモデルになるので問題は無いと思いますが、一応念の為にアップデートを施しています。

メモリーテスト(システムボード含む)

次にUltimate Boot CD(以下UBCD)からメモテスを起ち上げてメモリーテストを開始。メモリーは勿論のことこのベンチテストはシステムにも負荷が掛かるので、システムボードに不具合があると電源断などの症状が現れます。

テストを2回ほどループさせましたが特に問題は無し。冷却ファンも一定の回転数を保ってきちんと冷却しているようです。

テスト終了後そのままOSを起ち上げ5分間CPUやGPUを強制冷却したのちにファンは最低回転数まで下がりアイドル状態で落ち着きました。

まったく問題無いですね。

HDD チェック

次にHDDのヘルスチェック。最初にHD Tune Proでベンチテストです。

転送レートの遅延などは一般的な中古と同じ状況で特に問題無しでしたが、HD Tune Proで見るS.M.A.R.T.情報には注意が促されていました。

CrystalDiskInfoでS.M.A.R.T.情報を確認すると『代替済みセクター数』が8カウントとなっていたので、ベゼルの破損やパームレストのフィルム剥げから考えると、やはりPC本体の落下や強打によるディスク面の傷が原因かと思われます。

但し、セクターチェックではベンチテストと同じく大きな遅延は見受けられませんでしたから、一般的な通常使用では問題無いと思います。

ただ前回の記事でお伝えした通り搭載されていたHDDはSATA150のHDDでしたし、Vistaで遊ぶだけで160GBもの容量は要らないので、適当なSATA300の80GBあたりに載せ替える予定でいます。(この記事をアップした時点では既に載せ替えてVistaもセットアップ済みです)

グラフィック ベンチテスト

前オーナー様は海外版のドライバーをインストールしたようで、nVIDIAコントロールパネルが英語表記でした。

このドライバーがまったく駄目。natsumiベンチではスローモーション状態で数値が3000程度までしか上がらず、他のベンチテストも同じような状況でした。

個人出品の中古PCを手に入れるとよくあるのですが、ドライバーが充たっているだけでみなそれだけで満足しきってしまうようで、きちんとしたパフォーマンスが得られているのかベンチテストで動作確認している人はここ最近はなかなか居ないような気がします。(それだけパソコンが電化製品化したということですかね)

Vista以降はデスクトップの表示などGPUに依存しているわけですから、きちんと動作していてくれていなければOSの表示すらまともにできていないといことに気付いていないようです。

最近のOSはグラフィックドライバーを更新したらベンチテストできちんと持てるパフォーマンスが発揮できているか動作確認する必要があると思います。

PCゲームが流行った時代は当たり前だったんですけどね。

グラフィックのベンチテストについてはVistaの記事内で再度お伝えします。

光学ドライブ テスト

UBCDを収めた使い込んだCD-RWがとうとう駄目になってきてしまったので今回のdv6500で新しいCD-RWに試しに焼いてみましたが、正常に終了してファーストブートできちんとUBCDが起動しました。

加えてそのUBCDを使って手持ちの160GBに丸ごとHDDクローンコピーを行い、工場出荷状態にリカバリを開始。リカバリを終えたところで今度はリカバリディスクの作成に取り掛かり正常にDVD-Rへ書き込みが終了しました。

そこからSATA300の80GBに換装したのちに今度はリカバリディスクを使用してVistaを再インストール。見事クリーンな状態でVistaをインストールすることができました。

光学ドライブの読み書き共に正常のようです。

他の装備群のチェック

オーバーホール時にキーボードをエアーダスターで埃を吹き飛ばし、よごれ一発でキートップや隙間の汚れ落としをしたのちに各キーの入力を確認。問題無しです。

USBもきちんと動作していますし、ウェブカメラの動作も問題無し。ディスプレイもドット欠け無く輝度も十分で各デバイスの動作は正常でした。

外装の破損は残念でしたが、各デバイスは正常動作。リカバリ領域が残って2,002円での落札でしたから、超お買い得な商品でした。

因みに80GBのHDDにリカバリディスクでクリーンインストールができましたので、搭載されていた160GBのHDDはローレベルフォーマットでゼロ開放を行い、HDDケースに収めて使用する予定でいます。

新たに搭載した80GB HDDはプラッタ1枚で純正の160GB HDDは80GBプラッタ2枚なので転送レートはほぼ変わらず。ただ載せ替えた80GBはSATA300になりますから、純正のHDD 160GB(SATA150)よりも実質速くなっております。

さて、次回はVistaとドライバー関係の見直しをお伝えしたいと思います。

関連記事

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 dv6500で複数回リカバリディスクを作成する方法(Vista編)
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 dv6500 Vista 最終レポ
 dv6500 ジャンク到着

コメント一覧

えんひろ 2015.10.07(水) 13:26 修正

はるぼーさん、今回も楽しめ参考になるレポートありがとうございます。最近はPCのバラしもやっていなかったのでこのレポを読ん触発されました。(笑)次回も楽しみにしています。

はるぼー 2015.10.08(木) 00:49 修正

当方も叔母用のdv9200が久々のオーバーホールでした。

今回のdv6500を含めdv6000シリーズは冷却ファンを掃除するのにシステムボードまですべて外さないとアクセスできませんが、ファン自体は小さなネジ4本を外せばカバーが外れてファンのフィンまでアクセスできるようになるので、完璧に綺麗にできるところが良いですね。(全バラしなければならないところは面倒臭いですが)

それとVistaですが、hpの純正ソフトやおまけでインストールされていたソフトで不要なものを削除してOSをカスタマイズ。更にWin7と同じく(Vista用のチューニングが少々あり)レジストリのチューニングと不要なサービスを切って軽量化もしましたが、現在更新ファイルで肥大化したWin7よりも起動が速く動作も軽快なのには驚かされました。インストールしてあるソフトは当方が仕上げるWin7機とほぼ同じでしたから、これは予想外でしたね。

サポートも2017年4月とまだ1年半もあり一応現役のOSですから、サポートが切れるまで遊んでみるのも面白いかも知れませんよ。

デバイスはすべて正常でせっかく綺麗に仕上げたのですから、早くジャンク機を手に入れてベゼルやグリルの破損個所を交換したいです。

今回のdv6500 + Vistaは結構楽しめそうなんで、何回かに分けてレポを続けたいと思います。

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