非常に珍しいカメラを手に入れました。
FinePix E550の後継機であり、国内未発売になりますE900です。
ちょうど一年前の旧雑記帳で紹介して以来、ヤフオクで検索をし続けておりましたが、先日即決2,500円で出品され、これは直ぐに他人に落札されてしまうだろうし、これを逃したらまたいつ出品されるか分からないと思って間髪入れずに即決してしまいました。
日本では低迷して失敗に終わったEシリーズでありましたが、カメラらしいデザインが受け入れられたのか、海外では後継であり最終になるこのE900がリリースされました。
搭載されるCCDはFinePix S9000と同じ900万画素のパネルだそうで、E550と同じくF710/F810譲りの多彩なAEを装備し、なかなか楽しめそうなカメラであります。
ただ、私的にS9000/S9100が決して褒められるほどの写りではない為、オプションのワイドコンバージョンレンズを多用して色々なシチュエーションを楽しむといった用途が好ましいように思います。
外観の違いはブラック塗装ぐらいでE550と基本は同じ。ですから、今回は手に入れたE900の状態を簡単に見てみたいと思います。
手に入れましたE900の外観は並品程度の普通の中古レベルで、角に擦れや塗装剥げ、小傷が見受けられます。
E900のロゴを見ると自然と頬が緩みます。限定製品とかに全く興味を持たない当方ですが、海外モデルと聞くと身体が何故か反応してしまいます。 (^^ゞ
実際、当方が所有していますHP Compaq 6910pは海外仕様ですしね。
底面の電池蓋に塗装剥げが見られます。Eシリーズの電池蓋はFinePixでは珍しいロック付きです。筐体の厚みに大型のグリップ部とカメラらしいスタイルが当方は大好きです。
ラベルに見えるはMADE IN JAPAN。海外モデルといってもこの世代はみな日本で生産していましたから国産になります。
E900のインターフェイスカバーはE550などにあった端子にカバーを嵌め込むタイプと違ってカメラに取り付けられているタイプに改められています。これで脱落して紛失してしまうことが無くなりました。
因みに上ネジ部に歪んで凹んでいるように見られますが、これは撮影に使用したFinePix V10に当たって反射した光がちょうどE900のネジ下部分に当たり、明るくなってそのように見えるだけでこの筐体に打痕は一切ありませんでした。
背面操作部はそのまんまE550と同じです。
残念なのはグリップ部のラバーの材質がシルバーボディと違ってゴム質の強い素材が使われており、経年劣化して少々ベタついておりました。画像でもお分かりの通り、磨き上げた際のウェスの繊維が纏わり付いてしまっています。
当然ながらGUIの言語は英語表記で日本語は備わっておりません。言語設定を見ると英語圏に加えてEU圏、近隣の赤い国2か国が備わっていましたから、世界各国でリリースされたようです。日本だけが未発売となると、このEシリーズの日本での興業は完全に失敗だったようです。
勿論、動作は正常です。
ひとつ気付いたのですが、ブラックボディに合わせてレンズバリアも黒に合わせられています。最初カメラを手にした時にちょっとレンズ周りに違和感を感じていましたが、原因はこのレンズバリアの色だったんですね。
さて、海外の試写レビューを見るとなかなかシャープに写っており、同パネルを載せるS9000/S9100の眠たい画よりも好印象でありました。このカメラはコンデジという分野に属することから、ビギナーユーザーなどから好まれるように画質チューニングがそのように振られたのではないかと思います。
それともうひとつ写りに関してですが、レビューを見て思ったのはISO400まで上げるとノイズが急に多くなり、解像度も下がって少しぼけた感じの画になってしまうのが少々残念です。常用はISO200までが限界なのかなと感じました。
ちょっと期待しているのが画質のチューニング。
海外向けモデルであることから予想するに欧米人などに合わせたカラーバランスに設定されているのではないでしょうか?
もしそうならば、国内向けのものよりも色温度を多少下げている可能性もありますから、国内向けのクッキリシャッキリではなく落ち着いたトーンに仕上げているのではないかと少々期待しております。
今後の試写が楽しみですね。