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Opera Mailを使ってみた その3

2014.04.20 08:30

次に画像を見ながら各部の説明を簡単に進める。
続き
ファイル 90-1.jpg

① Windowsのスタートボタンのように Opera Mail ボタンが用意され、
   これをクリックすることで各種メニューが展開されるようになっている。
   勿論、旧スタイルのメニューバーも表示可能で、
   好みで表示させればよいと思う。

② タブ領域が備わり基本的な左ペインのメニュー内容を表示するのに加えて
   新規作成などのタブが表示され、
   ウィンドウ切り替えが容易に行えるようになっている。

③④受信済みのリスト表示を設定できるようになっており、
   受信リストを日付順や件名順などデフォルト表示として設定可能。
   またスレッド表示にも設定できる。
   HTML形式のメールを強制的にテキスト表示させることが可能で
   セキュリティの面で安心。
   デフォルトの表示は3ペイン横一列縦長の状態だが、
   画像の通り、④のところでOEと同じく左側縦1ペイン、
   右側2ペイン2段に設定可能である。

⑤ 各メールにラベルの貼り付けが可能。
   貼り付けたラベル毎での表示も可能で、③④のところの設定で
   グループ分けが可能となる。
   また、このラベルは自作可能でお好みで作成してカスタマイズが可能。

⑥ ここのボタン操作でメールの作成画面の表示と
   メールの送受信が可能となっているので、
   メニューバーから操作する必要はない。
   また、左ペインの表示内容もこちらで設定できるようになっている。

⑦ ここに登録したアカウントが一覧表示される。
   ⑥のところで非表示も可能で、出先などで第三者に見られる心配も
   少なくなっている。

左ペインのメニュー画面は『ラベル』や『添付ファイル』をクリックすると格納可能になっているが、これらを全て閉じてしまうと識別し難く、次に展開させるのに操作性が悪いと感じた。
多少色分けして色彩を持たせれば、判別しやすくなるので展開作業も容易になると思う。

画像にある⑤のラベル表示が最初は英語表記なので、メールの送受信の確認をした後にでも設定画面から日本語に書き換えるとよい。

ファイル 90-2.jpg

各ラベルの日本訳は左ペインのラベル表記部分を左クリックするとメニューが表示され、プロパティを選択するとカスタマイズの画面が表示されてラベルの変更画面が現れるので、赤丸で記したプルダウンメニューを展開して各色に表記される名称に書き換えればよい。(画像は既に書き換えたところ)

ファイル 90-3.jpg

nPOPQでは簡易メーラーだったことから添付画像をメール本文に表示させる機能は無かったが、Opera Mail はきちんと表示される。

以下は試用中に気付いた点の一例を挙げてみた。

迷惑メールフィルターが一応装備されており、受信した迷惑メールを登録することでその定義を記憶してフィルター効果が向上するようになっている。
所謂学習機能付きであるが send to や from などといった特定のメールへのフィルターも掛けられ、カスタマイズが可能となっている。
因みにフィルターは『無効』と『中』『強』の三段階で変更が可能であった。

指定時間毎にメールチェックを行う機能が備わっている。
(前回レポのアカウントのプロパティ画面を参照)
この際の自動メールチェックをアカウント毎にチェックの可否が設定できるのと、マニュアルで受信した際に受信の可否もアカウント毎に設定可能であった。

受信したメールはメールサーバー上に残すことが可能。
nPOPQ のようなメールチェッカーとしても利用可能である。

Opera Mail でチェックし、大事なメールはメインのパソコンや専用パソコンのメーラーに保存してと、当方が行ってきたような使い方が可能である。
勿論、メインのメーラーとして使用しても十分使える装備は備えているのでメインのメーラーとして使ってもよい。

日数を指定してサーバー上からメールを削除することも可能で、例えば受信してから30日経ったメールをサーバーから完全に削除するようにしたりもできる。

当然ながら送信メールはテキストのみの設定も可能である。

少々不満なのがタスクに収納するのに最小化ボタンだけでは収納できず、タスクアイコンを右クリックして『Operaを隠す』を選択しないとならないのが面倒であった。
これは nPOPQ のようにオプション扱いで最小化ボタンをクリックしたと同時にタスクに収納できるようにしてくれると便利である。

ファイル 90-4.jpg
nPOPQ の設定画面

また、起動時のパスワードを求める設定ができないのも不満が残る。
これは元々 Opera Mail 自体がインストーラー版である為に屋外での持ち歩きを考慮して作られていないのだから仕方のないところなのだろうが、セキュリティの観点から見れば是非とも装備してもらいたい機能のひとつである。

Opera12 と統合されていた時は Opera 自体にパスワードを設けることができたので必要なかったのであろうが、分離したのだから今後必要な装備だと思う。

一時使用での総評

ざっと使用した感じで気付いた点はこれぐらいだろうか。

nPOPQ がメールチェッカー的な要素が強いだけに転送機能やメールの印刷など、当たり前にできる機能ができなかったりしていたのだが、 Opera Mail はごく普通のメーラーだけに基本的な機能はきちんと装備されている。

勿論、高機能なメーラーと比べれば機能面で劣る部分もあるのだが、基本的な機能はきちんと抑えてあるし、設定箇所が少なく容易にメール操作ができるのでメーラーとして必要十分と感じた。

本格的なメール操作からメールチェッカーのような簡易操作と、簡潔で幅広く使えるメーラーは貴重なのではないかと感じる。

当方、試用中とこちらでお伝えしたが、既にメールアカウントを全て登録して本格的に稼働させている。

現在 nPOPQ と同時利用し、暫くこのまま使用して使い勝手の面で不都合が無く、安定しているようなら Outlook Express のメールデータを移行させて本格始動させる予定である。

Windows Live Mail に不満を感じていてもっと簡易的且つ簡潔なメーラーが欲しいとお考えなら、この Opera Mail を一度使用してみることをお勧めする。

ファイル 90-5.jpg

因みにメニューから『設定』→『インポート / エクスポート』と辿ると、他のメーラーからメールデータを取得、引き継ぐことが可能。(画像を参照)
但し、Opera Mail から他のメーラーへのエクスポートができるかは他のメーラーの機能によるので不明である。

また、メールデータのエクスポートはできないようであるが、Opera Mail のフォルダー内に data フォルダーが存在するので、こちらをコピーしておけばデータの復旧は可能なのではないかとみている。(未確認)

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