AcrobatでのPDF ReaderのサポートがVistaではReader Xまでとなっており、そのReader Xのサポートが今月18日で終了することが決定しています。
XPではReader XIが対応され、2017年までサポートが予定されていますが、これはVistaの延長サポートが切れる年でもあります。
それなのにReader XIが対応されていないというのは、完全に利用価値による差別化が表に出た結果だと当方は考えています。
Microsoftで延長サポートをまだ受けられるOSを大手ソフトメーカーが早々と打ち切ったのですから、本当にVistaは不運のOSでしたね。
ただ単に当時発売されたパソコンのメモリーの標準搭載量が少なかっただけで「動作が重く扱い辛い」と酷評されてその評判が定着し、今でも最悪のOSと云われるほどの失敗作と謳われてしまっているのですから。
当方がお遊び(歴代OSの勉強も含め)で稼働しているノートパソコン(hp Pavilion dv6500)のスペックは“Core2 Duo 2.2GHz + 2GBメモリー”と、現在に至っては非力なパソコンではありますが、十分使えるレベルで動作しています。
逆に更新ファイルが多く肥大化してしまっているWin7よりも起動や動作などは早いくらいです。(インストールされているソフト数やソフトの内容に左右される部分ではありますが)
しかも実際の話、毎月の更新ファイルのリリース数は実はVistaの方が少なく、年間のファイル数を合計するとWin7の方が多くなっています。更に今年の春頃からWin7でのWindowsUpdateで遅延問題(なかなかファイル検索が終了せず、またダウンロードが開始されない)が発生して未だ解消されておりませんし、Win7+IE11の不具合も幾つか出ていたりと、少々面倒なことになっているのもまた事実であります。
さて本題に戻りますが、Adobe Readerは脆弱性が意外に高くセキュリティホールを突いてハッキングされたりウィルスを仕込まれたりと結構面倒なソフトだったりします。
またソフト自体の動作も重く、ある程度のスペックがPCに無いとPDFの閲覧がし難かったりと扱い辛さも目立ちます。
以前、XP時代に低スペックマシンに嵌った頃があり、Pentium 時代や PentiumII 時代のPCにWin95やWin98SE、Win2kやWinXPと入れて遊んだ時期があったのですが、流石にこのスペックですとAdobe Readerを動かすにはチト酷であったことから、当時軽量で扱い易いと定評のあった『Foxit Reader』のフリー版をインストールして使用していました。
ただ幾つかバージョンが上がった頃から利用者が増えたのを切っ掛けにフリーウェア版ではバナー広告が表示されるようになり、広告が表示されないバージョンを使い続けるも新しいPDFファイルに対応できなくなってしまい、何時しか使用を諦めてしまったことがありました。
今回、Vistaのサポート終了を受けるにあたってまた『Foxit Reader』の使用を開始しようかとネットでPDF Readerの検索を始めたところ、更に軽量且つポータブル版がリリースされている『SumatraPDF』というソフトが存在することを知り、そちらを先に試してみることにしました。
で、この『SumatraPDF』というリーダーなのですが、以前使用していた『Foxit Reader』よりも遥かに軽く、ただ閲覧するだけでしたらAdobe Readerを使うのが馬鹿らしくなるぐらい動作が軽快です。
特にパソコンや家電機器などページ数や画像の多い取扱説明書を表示させると、その動作の軽さに驚かされます。
今回、試しに動作確認した“Core2 Duo 1.06GHz + 1.5Gメモリー”と非力なパナのCF-R6でさえ、ペラペラと軽快にページを開いて閲覧できましたから、相当プログラム自体の動作は軽いと思います。
勿論、ただの簡易閲覧ソフトですから大それた機能はまったくありませんが、閲覧する基本動作は備わっていますし、プリントアウトも可能ですから、閲覧目的だけでしたらこの『SumatraPDF』で十分だと思いました。
ということで結構お薦めなソフトだったので、次回はキャプチャーした画像を貼り付けながら、その使用感を簡単にですが記事にしたいと思います。