JavaTM 2 SDK v1.4
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SDK ツール |
このドキュメントでは、Java 2 SDK, Standard Edition バージョン 1.4 のツールに対して加えられたいくつかの変更点について説明します。 すべてのツールおよびユーティリティに関するリファレンスページへのリンクは、「SDK ツールとユーティリティ」を参照してください。
- Java アプリケーション起動ツールが、新しいアサーション機能のためにいくつかのコマンド行オプションをサポートするようになりました。 新しいオプション -Xconcgc を使用すると、マルチプロセッサプラットフォームで並行ガベージコレクションを呼び出して、大きいヒープに対するガベージコレクションによるシステムの一時停止を減らすことができます。 SolarisTM Operating Environment (SPARCTM プラットフォーム版) では、64 ビットまたは 32 ビットの操作を指定するための新しいコマンド行オプションを使用できます。 すべてのプラットフォームで、新しいオプション -Xloggc:file を指定すると、各ガベージコレクションイベントが、指定されたファイルに記録されます。
- javac バイトコードコンパイラに、新しく -source オプションが追加されました。このオプションを指定すると、アサーションを含むソースコードのコンパイルがサポートされます。 また、デフォルトのコンパイルは
-target 1.2
です。 以前のデフォルトは 1.1 でした。 現在のコンパイラは、バグ番号 4083890 で説明されている到達不可能な空文を検出します。 また、Javac も、fall-through する case がないかどうか switch ブロックを検査する新しいオプション -Xswitchcheck を認識し、見つかった場合は警告メッセージを表示します。- javadoc ツールには、新規タグ、多数の新規オプション、向上したドキュメンテーションコメントの継承機能、HTML 出力の制御の強化、Doclet API の改善、エラーメッセージの改善、多数のバグ修正により、これまでよりも実行しやすくなりました。 詳細は、「Javadoc 1.4 の新機能」を参照してください。
SDK とは別にダウンロードされるMIF ドックレット は、大幅にアップグレードされ、FrameMaker および PDF 形式で API ドキュメントを生成するようになりました。
- native2ascii ツールでバグが修正されたため、Windows NT のデフォルトのエンコーディングなどのように、Unicode でエンコードされたソースファイルを正しく処理できるようになりました。 さらに、行末が 2 バイトでエンコードされる文字エンコーディング (もっとも有名なのは Unicode) で、変換コードが行末を正しく処理するようになりました。 これらは、バグ 4191313 および 4218514 の修正です。
- グラフィカルな Policy Tool ユーティリティが拡張され、指定したアクセス制御権をどのユーザに付与するかを示す Principal フィールドが指定できるようになりました。
- idlj ツールでは、デフォルトで生成されるファイルが変更され、新しいコマンド行オプションが提供されるようになりました。 デフォルトでは、idlj ツールは、「移植可能サーバント継承モデル」に従ったサーバ側のバインディングを生成します。 新しいコマンド行オプションを使用すると、下位互換性のあるサーバ側バインディングを生成できます。 これらの変更は、Object Management Group (OMG) の CORBA 仕様によりいっそう適合させるために加えられたものです。
- orbd ツール (「Object Request Broker Daemon」の略) が、このリリースで新しく追加されました。 ORBD は一時ネームサービス tnameserv の代わりに使用されます。 ORBD には一時ネームサービスと持続ネームサービスの両方が含まれます。 orbd ツールは、クライアントから CORBA 環境のサーバにある持続オブジェクトを透過的に検索して呼び出すために使用します。 orbd ツールには、サーバマネージャ、相互運用ネームサービス、ブートストラップネームサーバの機能が組み込まれています。 servertool とともに使用すると、サーバマネージャはクライアントがサーバへのアクセスを要求した時にそのサーバを検索、登録、および起動します。
- servertool が、このリリースで新しく追加されました。 servertool は、サーバを登録、登録解除、起動、およびシャットダウンするための、アプリケーションプログラマ向けの使いやすいインタフェースを提供します。
- rmic コンパイラに、リモートメソッド呼び出し (RMI) のための Portable Object Adapter (POA) サポートを可能にする新しいオプションが追加されました。 POA は、異なるベンダーの ORB 間や、ほかの使用方法との間の移植性を実現します。 POA の詳細を調べるには、このページを参照してください。 rmic コンパイラで POA サポートを有効にするには、rmic -iiop -poa という引数を指定してコンパイラを使用します。
- 次に挙げるツールでは、機能に変更はありませんが、小さなバグの修正が行われました。 appletviewer、jar、jdb、javah、javap、extcheck、および unregbean
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