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3.6 readExternal メソッド

java.io.Externalizable を実装するオブジェクトは、readExternal メソッドを実装して、そのオブジェクトの状態全体を復元しなければなりません。このオブジェクトは、そのスーパークラスと連携してそれらの状態を復元する必要があります。ObjectInput のすべてのメソッドが、そのオブジェクトのプリミティブ型のフィールドとオブジェクトフィールドを復元するために使用できます。

    public void readExternal(ObjectInput stream)
        throws IOException;

注 - readExternal メソッドは public であるため、クライアントがストリームの既存オブジェクトを上書きしてしまう危険性があります。クラスで独自にチェックを追加して、適切なときにだけ呼び出されるようにすることもできます。
JDKTM 1.2 では、Externalizable オブジェクトの問題を修正するために、新しいストリームプロトコルのバージョンが導入されました。Externalizable オブジェクトの以前の定義では、ストリームから Externalizable オブジェクトを適切に読み込めるようにするために、ローカルの仮想マシンが readExternal メソッドを探す必要がありました。新しい形式では、十分な情報がストリームプロトコルに追加されるので、ローカルの readExternal メソッドが使えない場合は、直列化で Externalizable オブジェクトをスキップすることができます。クラスの展開規則により、ローカルクラスを使ったオブジェクトのマッピングがない場合は、入力ストリーム内の Externalizable オブジェクトはスキップできます。

また、新しい Externalizable ストリーム形式では、ObjectInputStream によって、利用可能な範囲を超える外部データの読み込み試行を検出し、readExternal メソッドによって消費されていないデータをスキップできるという利点もあります。外部データの終端を過ぎた読み取りに応答する ObjectInputStream の動作は、クラス定義の readObject メソッドが任意指定データの終端を超えて読み込もうとしたときの動作と同じです。バイトの読み込みでは -1 を返し、プリミティブの読み込みでは EOFException をスローし、オブジェクトの読み込みでは、eof フィールドを true に設定した OptionalDataException をスローします。

この形式の変更のため、JDKTM 1.1.6 以前のリリースでは、この新しい形式を読み込むことができません。JDKTM 1.1.6 以前で、PROTOCOL_VERSION_2 に書き込まれたストリームから Externalizable オブジェクトを読み込もうとすると、StreamCorruptedException がスローされます。互換性の問題については、「6.3 ストリームプロトコルのバージョン」を参照してください。



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