org.xml.sax
インタフェース ErrorHandler

既知の実装クラスの一覧:

DefaultHandler, HandlerBase, XMLFilterImpl

public interface ErrorHandler

SAX エラーハンドラの基本インタフェースです。

このモジュールは、ソースコード、文書ともに公開ドメインに置かれています。したがって、内容に関する保証は一切提供されません。

カスタムエラー処理を実装する必要がある場合、SAX アプリケーションはこのインタフェースを実装し、setErrorHandler メソッドを使って XML リーダにインスタンスを登録する必要があります。これで、パーサはこのインタフェースを介してすべてのエラーおよび警告を報告するようになります。

警告: アプリケーションが ErrorHandler を登録しない場合、XML 構文解析エラーは報告されず、不規則な動作が見られるようになります。

SAX ドライバは、XML 処理エラーに対しては、例外をスローする代わりにこのインタフェースを使用する必要があります。さまざまな型のエラーや警告に対して例外をスローするかどうかはアプリケーション側で決定されます。ただし、fatalError の呼び出し後は、パーサが有益な情報を提供しなくなる場合があります。これは、SAX ドライバクラスが例外をキャッチし fatalError を報告する可能性があるということです。

導入されたバージョン:

SAX 1.0

関連項目:

Parser.setErrorHandler(org.xml.sax.ErrorHandler), SAXParseException

メソッドの概要

void	error(SAXParseException exception) 回復可能なエラーの通知を受け取ります。
void	fatalError(SAXParseException exception) 回復できないエラーの通知を受け取ります。
void	warning(SAXParseException exception) 警告の通知を受け取ります。

メソッドの詳細

warning

public void warning(SAXParseException exception)
             throws SAXException

警告の通知を受け取ります。

SAX パーサはこのメソッドを使って、XML 1.0 勧告に定義されたエラーまたは致命的なエラー以外の条件を報告します。デフォルトでは、これに対して何のアクションもとられません。

SAX パーサは、このメソッドの呼び出し後も標準構文解析イベントを提供し続けなければなりません。これは、アプリケーションが文書を最後まで処理することができなければならないからです。

フィルタは、このメソッドを使ってその他の非 XML 警告も報告できます。

パラメータ:

exception - SAX 構文解析例外にカプセル化された警告情報

例外:

SAXException - SAX 例外。ほかの例外をラップしている可能性がある

関連項目:

SAXParseException

error

public void error(SAXParseException exception)
           throws SAXException

回復可能なエラーの通知を受け取ります。

これは、W3C XML 1.0 勧告セクション 1.2 の「エラー」の定義に相当します。たとえば、妥当性を検証するパーサは、このコールバックを使って妥当性制約違反を報告します。デフォルトでは、これに対して何のアクションもとられません。

SAX パーサは、このメソッドの呼び出し後も標準構文解析イベントを提供し続けなければなりません。これは、アプリケーションが文書を最後まで処理することができなければならないからです。アプリケーションが文書を最後まで処理することができない場合、必須事項として XML 1.0 勧告に定義されているわけではありませんが、パーサは致命的なエラーを報告します。

フィルタは、このメソッドを使ってその他の非 XML エラーも報告できます。

パラメータ:

exception - SAX 構文解析例外にカプセル化されたエラー情報

例外:

SAXException - SAX 例外。ほかの例外をラップしている可能性がある

関連項目:

SAXParseException

fatalError

public void fatalError(SAXParseException exception)
                throws SAXException

回復できないエラーの通知を受け取ります。

これは、W3C XML 1.0 勧告セクション 1.2 の「致命的なエラー」の定義に相当します。たとえば、パーサは、このコールバックを使って整形式制約違反を報告します。

パーサがこのメソッドを呼び出したあと、アプリケーションは文書が使用できなくなったと判断し、その他のエラーメッセージを収集するだけの目的で処理を続行します。実際のところ、SAX パーサは、このメソッドを呼び出したあと、その他のイベントの報告を停止してもかまいません。

パラメータ:

exception - SAX 構文解析例外にカプセル化されたエラー情報

例外:

SAXException - SAX 例外。ほかの例外をラップしている可能性がある

関連項目:

SAXParseException