JavaTM 2
Platform
Std. Ed. v1.4.0

javax.crypto
クラス Mac

java.lang.Object
  |
  +--javax.crypto.Mac
すべての実装インタフェース:
Cloneable

public class Mac
extends Object
implements Cloneable

このクラスは、「メッセージ認証コード」(MAC) アルゴリズムの機能を提供します。

MAC は、秘密鍵に基づいて、転送された情報や信頼できないメディアに格納されている情報の完全性を確認する手段を提供します。通常、メッセージ認証コードは、相互に転送された情報を検証するために、秘密鍵を共有する 2 つの当事者間で使用されます。

暗号化ハッシュ機能に基づく MAC 機構は HMAC と呼ばれます。HMAC は、MD5 や SHA-1 など、どの暗号化ハッシュ機能でも、共有の秘密鍵と組み合わせて使用することができます。HMAC は RFC 2104 で指定されています。

導入されたバージョン:
1.4

コンストラクタの概要
protected Mac(MacSpi macSpi, Provider provider, String algorithm)
          MAC オブジェクトを作成します。
 
メソッドの概要
 Object clone()
          プロバイダの実装が複製可能な場合は複製を返します。
 byte[] doFinal()
          MAC 操作を終了します。
 byte[] doFinal(byte[] input)
          指定されたバイトの配列を処理して MAC 操作を終了します。
 void doFinal(byte[] output, int outOffset)
          MAC 操作を終了します。
 String getAlgorithm()
          この Mac オブジェクトのアルゴリズム名を返します。
static Mac getInstance(String algorithm)
          指定された MAC アルゴリズムを実装する Mac オブジェクトを作成します。
static Mac getInstance(String algorithm, Provider provider)
          指定されたプロバイダから、指定された MAC アルゴリズムの Mac オブジェクトを生成します。
static Mac getInstance(String algorithm, String provider)
          指定されたプロバイダから、指定された MAC アルゴリズムの Mac オブジェクトを作成します。
 int getMacLength()
          MAC の長さをバイト単位で返します。
 Provider getProvider()
          この Mac オブジェクトのプロバイダを返します。
 void init(Key key)
          指定された鍵を使用してこの Mac オブジェクトを初期化します。
 void init(Key key, AlgorithmParameterSpec params)
          指定された鍵とアルゴリズムパラメータを使用してこの Mac オブジェクトを初期化します。
 void reset()
          この Mac オブジェクトをリセットします。
 void update(byte input)
          指定されたバイトを処理します。
 void update(byte[] input)
          指定されたバイトの配列を処理します。
 void update(byte[] input, int offset, int len)
          input 内の len バイトを処理します。
 
クラス java.lang.Object から継承したメソッド
equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait
 

コンストラクタの詳細

Mac

protected Mac(MacSpi macSpi,
              Provider provider,
              String algorithm)
MAC オブジェクトを作成します。

パラメータ:
macSpi - 委譲先
provider - プロバイダ
algorithm - アルゴリズム
メソッドの詳細

getAlgorithm

public final String getAlgorithm()
この Mac オブジェクトのアルゴリズム名を返します。

これは、この Mac オブジェクトを作成した getInstance 呼び出しの 1 つで指定された名前と同じです。

戻り値:
この Mac オブジェクトのアルゴリズム名

getInstance

public static final Mac getInstance(String algorithm)
                             throws NoSuchAlgorithmException
指定された MAC アルゴリズムを実装する Mac オブジェクトを作成します。要求される MAC アルゴリズムの実装をデフォルトのプロバイダパッケージが提供する場合は、その実装を含む Mac のインスタンスが返されます。デフォルトのプロバイダパッケージで目的のアルゴリズムが提供されていない場合には、ほかのプロバイダパッケージが検索されます。

パラメータ:
algorithm - 要求された MAC アルゴリズムの標準的な名前。アルゴリズムの標準名については、「Java 暗号化アーキテクチャ API の仕様およびリファレンス」の付録 A を参照
戻り値:
新しい Mac オブジェクト
例外:
NoSuchAlgorithmException - 指定されたアルゴリズムが、デフォルトのプロバイダパッケージにも、検索したほかのプロバイダパッケージにもない場合

getInstance

public static final Mac getInstance(String algorithm,
                                    String provider)
                             throws NoSuchAlgorithmException,
                                    NoSuchProviderException
指定されたプロバイダから、指定された MAC アルゴリズムの Mac オブジェクトを作成します。

パラメータ:
algorithm - 要求された MAC アルゴリズムの標準的な名前。アルゴリズムの標準名については、「Java 暗号化アーキテクチ ャ API の仕様およびリファレンス」の付録 A を参照
provider - プロバイダ名
戻り値:
新しい Mac オブジェクト
例外:
NoSuchAlgorithmException - 指定されたプロバイダに指定されたアルゴリズムがない場合
NoSuchProviderException - 指定されたプロバイダが設定されていない場合
IllegalArgumentException - provider が null の場合

getInstance

public static final Mac getInstance(String algorithm,
                                    Provider provider)
                             throws NoSuchAlgorithmException
指定されたプロバイダから、指定された MAC アルゴリズムの Mac オブジェクトを生成します。provider は登録されている必要はないことに注意してください。

パラメータ:
algorithm - 要求された MAC アルゴリズムの標準的な名前。アルゴリズムの標準名については、「Java 暗号化アーキテクチ ャ API の仕様およびリファレンス」の付録 A を参照
provider - プロバイダ名
戻り値:
新しい Mac オブジェクト
例外:
NoSuchAlgorithmException - 指定されたプロバイダに指定されたアルゴリズムがない場合
IllegalArgumentException - provider が null の場合

getProvider

public final Provider getProvider()
この Mac オブジェクトのプロバイダを返します。

戻り値:
この Mac オブジェクトのプロバイダ

getMacLength

public final int getMacLength()
MAC の長さをバイト単位で返します。

戻り値:
バイト単位の MAC 長

init

public final void init(Key key)
                throws InvalidKeyException
指定された鍵を使用してこの Mac オブジェクトを初期化します。

パラメータ:
key - 鍵
例外:
InvalidKeyException - 指定された鍵がこの MAC の初期化に不適切な場合

init

public final void init(Key key,
                       AlgorithmParameterSpec params)
                throws InvalidKeyException,
                       InvalidAlgorithmParameterException
指定された鍵とアルゴリズムパラメータを使用してこの Mac オブジェクトを初期化します。

パラメータ:
key - 鍵
params - アルゴリズムパラメータ
例外:
InvalidKeyException - 指定された鍵がこの MAC の初期化に不適切な場合
InvalidAlgorithmParameterException - 指定されたアルゴリズムパラメータがこの MAC に不適切な場合

update

public final void update(byte input)
                  throws IllegalStateException
指定されたバイトを処理します。

パラメータ:
input - 処理される入力バイト
例外:
IllegalStateException - この Mac が初期化されていない場合

update

public final void update(byte[] input)
                  throws IllegalStateException
指定されたバイトの配列を処理します。

パラメータ:
input - 処理されるバイトの配列
例外:
IllegalStateException - この Mac が初期化されていない場合

update

public final void update(byte[] input,
                         int offset,
                         int len)
                  throws IllegalStateException
input 内の len バイトを処理します。offset から始めます。

パラメータ:
input - 入力バッファ
offset - 入力を開始する input 内のオフセット
len - 処理するバイト数
例外:
IllegalStateException - この Mac が初期化されていない場合

doFinal

public final byte[] doFinal()
                     throws IllegalStateException
MAC 操作を終了します。

このメソッドを呼び出すと、Mac オブジェクトは、init(Key) または init(Key, AlgorithmParameterSpec) の呼び出しを介して以前初期化された状態にリセットされます。つまり、オブジェクトは、必要に応じて update および doFinal の新規の呼び出しを介して、リセットされ、同じ鍵から別の MAC を生成するために使用可能になります。別の鍵でこの Mac オブジェクトを再使用するためには、init(Key) または init(Key, AlgorithmParameterSpec) の呼び出しを介して、再度初期化する必要があります。

戻り値:
MAC 結果
例外:
IllegalStateException - この Mac が初期化されていない場合

doFinal

public final void doFinal(byte[] output,
                          int outOffset)
                   throws ShortBufferException,
                          IllegalStateException
MAC 操作を終了します。

このメソッドを呼び出すと、Mac オブジェクトは、init(Key) または init(Key, AlgorithmParameterSpec) の呼び出しを介して以前初期化された状態にリセットされます。つまり、オブジェクトは、必要に応じて update および doFinal の新規の呼び出しを介して、リセットされ、同じ鍵から別の MAC を生成するために使用可能になります。別の鍵でこの Mac オブジェクトを再使用するためには、init(Key) または init(Key, AlgorithmParameterSpec) の呼び出しを介して、再度初期化する必要があります。

MAC 結果は output に格納されます。outOffset から始まります。

パラメータ:
output - MAC 結果が格納されるバッファ
outOffset - MAC が格納される output 内のオフセット
例外:
ShortBufferException - 指定された出力バッファが小さすぎて結果を保持できない場合
IllegalStateException - この Mac が初期化されていない場合

doFinal

public final byte[] doFinal(byte[] input)
                     throws IllegalStateException
指定されたバイトの配列を処理して MAC 操作を終了します。

このメソッドを呼び出すと、Mac オブジェクトは、init(Key) または init(Key, AlgorithmParameterSpec) の呼び出しを介して以前初期化された状態にリセットされます。つまり、オブジェクトは、必要に応じて update および doFinal の新規の呼び出しを介して、リセットされ、同じ鍵から別の MAC を生成するために使用可能になります。別の鍵でこの Mac オブジェクトを再使用するためには、init(Key) または init(Key, AlgorithmParameterSpec) の呼び出しを介して、再度初期化する必要があります。

パラメータ:
input - バイト単位のデータ
戻り値:
MAC 結果
例外:
IllegalStateException - この Mac が初期化されていない場合

reset

public final void reset()
この Mac オブジェクトをリセットします。

このメソッドを呼び出すと、Mac オブジェクトは、init(Key) または init(Key, AlgorithmParameterSpec) の呼び出しを介して以前初期化された状態にリセットされます。つまり、オブジェクトは、必要に応じて update および doFinal の新規の呼び出しを介して、リセットされ、同じ鍵から別の MAC を生成するために使用可能になります。別の鍵でこの Mac オブジェクトを再使用するためには、init(Key) または init(Key, AlgorithmParameterSpec) の呼び出しを介して、再度初期化する必要があります。


clone

public final Object clone()
                   throws CloneNotSupportedException
プロバイダの実装が複製可能な場合は複製を返します。

オーバーライド:
クラス Object 内の clone
戻り値:
プロバイダの実装が複製可能な場合は複製
例外:
CloneNotSupportedException - Cloneable をサポートしていない委譲先で呼び出された場合
関連項目:
Cloneable

JavaTM 2
Platform
Std. Ed. v1.4.0

バグの報告と機能のリクエスト
これ以外の API リファレンスおよび開発者用ドキュメントについては、 Java 2 SDK SE 開発者用ドキュメントを参照してください。 開発者向けの詳細な解説、概念の概要、用語の定義、バグの回避策、 およびコード実例が含まれています。

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