J2SE 5.0 におけるネットワークの機能拡張
- 本リリースでは Windows XP (SP1) および 2003 Server 上での IPv6 が完全にサポートされた (4608529)
- ネットワーク API で、プロトコルハンドラの接続および読み取り操作のタイムアウトに関する設定が可能になった。サーバ障害時に堅牢な動作が要求される HTTP クライアントアプリケーションで役立つ (4700777)
- RMI アプリケーションを含む Java アプリケーションを
inetd
経由で起動するための新しい API が用意された (4295885, 4673940)
InetAddress
クラスに、ホストに対する到達可能性をテストできる API が用意された。この機能により、Java に ping のような機能が備わった (4639861)
- Cookie のサポートの向上。アプリケーションおよび Web コンテナでは、新しい
CookieHandler
API を実装することで、Cookie 管理を提供できる (4696506)
- プロキシサーバ構成の向上。動的になり、
ProxySelector
API を介して Web コンテナおよびアプリケーションから制御可能となった。この API では、プロキシへの接続障害を扱うこともできる (4696512)
- 新しいフレームワークにより、プラットフォームまたはサードパーティで実装したファイルキャッシュ機構に対し、プロトコルハンドラがアクセスできるようになった (4837267)
- URL クラスの仕様により、J2SE に存在することが保証される URL プロトコルハンドラの最小セットが必須となった。URL プロトコルハンドラは http、https、file、jar、ftp など (4180636)
- JSSE に対して、数多くの機能拡張がなされた (SSL/TLS)。詳細は、以下を参照。セキュリティの機能拡張