JNDI 1.2: JNDI 1.1 以後の変更

• javax.naming.event パッケージを追加
• javax.naming.ldap パッケージを追加
• リソースファイルを使用した構成のサポートを追加。JNDI API ドキュメントの第 6 章を参照

API 関連の変更

• 列挙の取り消しまたは終了を行うために NamingEnumeration.close() を追加
• 環境プロパティが異なる照会コンテキストの作成および再試行を行うために、ReferralException.getReferralContext(Hashtable env) および ReferralException.retryReferral() を追加
• Name 引数を受け取るコンテキストメソッドで、CompositeName 引数および CompositeName 以外の引数の処理を明示的に定義。特に、CompositeName のインスタンスは合成名として処理され、その他のインスタンスはすべて複合名として処理される
• コンテキストの名前空間でそのコンテキストのフルネームを取得するために、Context.getNameInNamespace() を追加
• Reference オブジェクトのクラスファクトリ位置を明示的に定義。特に、位置はコードベースで、空白で区切られた URL のリストで構成される
• Attribute および BasicAttribute に対して、整理された多価属性のサポートを追加
• BasicAttributes.equals() および BasicAttributes.hashCode() を追加
• DirContext.getSchemaClassDefinition() のセマンティクスを再定義。 1 つの (任意の) クラス定義を返さずに、クラス定義の DirContext オブジェクトが含まれるコンテキストを返すように変更
• 遅延初期化を行うために、protected InitialContext および InitialDirContext コンストラクタを追加。サブクラスの実装に使用する

SPI 関連の変更

• オブジェクトの状態を変換してからオブジェクトをネームサービスおよびディレクトリサービスにバインドするために、StateFactory および NamingManager.getStateToBind() を追加。 これらは ObjectFactory および NamingManager.getObjectInstance() に類似している
• DirContext インタフェースが実装されているサービスプロバイダのサポートを向上させるために、DirObjectFactory および DirStateFactory インタフェースを追加。これらのインタフェースを使用するために、DirectoryManager.getObjectInstance() および DirectoryManager.getStateToStore() を追加
• URL 文字列が処理されないように、NamingManager.getObjectInstance() の定義を変更。このため、URL は、RefAddr のタイプが「URL」である Reference にラップしなければならない
• ResolveResult に Serializable を実装
• 「動的連合」をサポートするために、Next Naming System (NNS) 参照と呼ばれる特別な形式の Reference を定義。この参照には、「nns」の RefAddr タイプと、解決済みのオブジェクトで構成されるコンテンツが含まれている
• NamingManager.getContinuationContext() および DirectoryManager.getContinuationContext() によってプロパティセットに名前を付ける NamingManager.CPE 文字列定数を追加。このプロパティの値は、CannotProceedException のインスタンスである。CPE を連鎖させることによって連合を実装するサービスプロバイダで使用する
• サービスプロバイダが環境プロパティの名前を付けるときに使用する規約を定義。6.1 節を参照