長らく使用している“novac NV-NAS390”のHDDが調子悪くなってきた。 大きなファイルを転送すると転送したデータは正常なのだが、同じフォルダーに保存してあるファイルがクラッシュしてしまう不具合が頻発するようになってしまった。
当方の経験からHDDを取り出してS.M.A.R.T.情報を確認し、問題が無ければローレベルフォーマットで真っ新にして再度NASでフォーマットすれば使えるようになるのだが、データを移行させるにも家の引越しの際にHDDを仕舞い込んでしまって引っ張り出すのが面倒。 それにNAS390も動作は正常ながらももう使用頻度が多く経年劣化による故障も考えられる為、良い機会なので新たに手に入れてみることにした。
今回購入したのは、“IO-DATA”が自作ユーザーに提供する挑戦者シリーズからリリースされる“RockDisk”というキットモデルを購入。 新品での購入はD.I.Y.である為、HDDは別途購入する必要があるが、当方が手に入れたRockDiskには1TBのHDDが搭載された状態で出品され、落札価格は3,000円であった。
7年ほど前の安価にリリースされたモデルで筐体はオールプラスティック製。 非常に安っぽくNAS390の方がアルミボディで遥かに作りは良い。
但し、1枚目と2枚目の画像で確認できるが、ゴム足が底面と側面に備わり、縦置き横置き両対応できるのは便利に思った。
手に入れた個体は使用による線傷が若干見られたが、破損等は無くまずまずの状態であった。
背面は非常にシンプル。 筐体がプラスティックで熱伝導による放熱ができない為、きちんと排熱ファンが備わっていた。
それにしてもチープな作りである。
内部清掃した時に基盤を確認。 表側はHDDが載る為、非常にシンプルな構成。 ROMやRAMなどを含む制御チップは裏面に纏められていた。
汚れも最小限で状態に不満はなかった。 またコンデンサーの膨らみもなく問題は無さそうであった。
こちらは搭載されていた1TBのHDD。 ヘルスチェックで異常はなく電源投入回数は333回で使用時間は1万時間程度であった。
当時、既に1TBプラッタがリリースされていた中、667GBプラッタを2枚使用した安価なモデルであったようだが、価格.COMのレビューでは未だに現役で使用できているとの書き込みもあったので、耐久性に関しては良い方のモデルのようだ。 ただ、SATAのプラパーツが弱く直ぐ壊れてしまうとの書き込みもあったので、取り外しの際の扱いには注意が必要のようである。
当時は転送速度が遅いなどと云った不満点が色々とあったようだが、当方が使用を開始してからの動作に特に大きな不満は無かった。 小さなデータやネット上で手に入れた動画ファイル程度の大きさなら十分な速度ある。
設定もQNAPなどのGUIに比べれば非常にシンプルであるし、大それた機能も無い為、NASを数台使用した経験のある人間ならスムーズに設定できると思う。
但し、挑戦者シリーズも玄人志向同様に癖みたいなものが少なからずあり、少々込んだ設定を施すと高価なNASに比べて色々と問題もあるようなので、メーカーサイトの“RockDisk”のBBSやユーザーサイトなどで解決策を探ればよろしいかと思う。
当方は新規アカウント(ネットワーク上の外部ストレージ)を設けてその階層に複数フォルダーを設けるだけなので、至って普通に稼働できている。
まぁ、NASとして通常の使用ならば、何ら問題なく使用できるということである。
さて、当方のパソコン環境で1TBなどという容量を使う機会などまずないので、この容量は正直過剰過ぎた。 500GBのHDDが退避用としてHDDケースに入れて眠っている状態でるので、そちらに換装すればよかったと少々後悔である。
まぁ、この辺りはいつでも作業ができるので、先ずは1ヵ月ほど通常使用して動作の様子を見てから考えようと思う。