最後にネット上の情報や当方が使用した際の感想を記事にします。
良い部分
・ コンパクト
サイズ126mm×66mm×8.9mmというコンパクトさが、この端末の最大の売り。 胸ポケットやズボンの前ポケットに入れても邪魔にならないサイズが良い。
・ 軽量
コンパクトさに加えて重さ120gと軽量。 胸ポケットに入れてあっても気にならない重さ。
但し、5インチサイズで120gを実現したモデル“LG X Screen”が実在するし、現在の5インチモデルの大半が140g台で収まっているので、大きなアドバンテージにはなっていないのが現状。
・ ディスプレイ
4インチ台のディスプレイにFullHD(1080x1920)パネルを搭載したのは立派。 本来ならば4.5インチが理想だが、画面(文字の大きさなど)の見やすさやコストの面でFullHDは“SH-M03”の4.7インチが限界と感じた。
・ おサイフケータイ対応
コンパクトなモデルながらおサイフケータイに対応させたのは立派。 特にSIMフリー端末では殆んど見掛けない為、希少である。
・ 防水防塵
ブランド機能をきちんと継承。 やはり防水防塵仕様は扱いが楽である。
悪い部分
・ SoCの性能を使い切れていない
搭載されるSoCは、
SnapDragon 808 MSM8992
(2x Cortex-A57 1.8GHz + 4x Cortex-A53 1.4GHz)
上位SoCを搭載しながら発熱の問題から実質A57 1.8GHzの2コアが殆んど稼働していない。
2chに記載された顔文字を抜粋すると以下のような感じ。
A57 (。-ω-)zzz...
A57 (。-ω-)zzz...
A53 ( ゚д゚ )クワッ!!
A53 ( ゚д゚ )クワッ!!
A53 ( ゚д゚ )クワッ!!
A53 ( ゚д゚ )クワッ!!
コアの稼働率を調べたユーザーによるとアプリの起ち上げ時などで僅かにA57の片コアだけが稼働するとのこと。 顔文字で表現すると、
A57 (。-ω-)zzz... (。゚ω゚) ハッ! (。-ω-)zzz...
A57 (。-ω-)zzz...
A53 ( ゚д゚ )クワッ!!
A53 ( ゚д゚ )クワッ!!
A53 ( ゚д゚ )クワッ!!
A53 ( ゚д゚ )クワッ!
と、なるらしい。
当方の実感ではミッドローモデルの“arrows M03”(OS軽量化済み)と殆んど差は感じられない。
120Hz駆動のIGZOパネルを動かす為に性能の高いGPUが必要であった為、敢えて上位のSoCを搭載しただけであって、CPUの性能は二の次であったのではないかと思う。
・ 剛性感がない
“arrows M03”と比べてボディが華奢。 MIL規格に準拠しているかいないかの差がはっきりと出ている。
加えて背面パネルが安っぽい。 経年劣化で粘着テープが剥がれ背面パネルが浮いてくることがあるとのこと。 多分、筐体の発熱による影響だと思われる。
また、バッテリーの劣化膨張で、やはり背面パネルが浮いてくるとのこと。
・ バッテリー持続時間が短い
多分、CPUへの消費もあるが、GPUへの消費も多いように感じる。
対処としてアプリ単位で指定する120Hz駆動を全て切る。 また、使わないアプリは根こそぎアンインストールまたは無効化して軽量化する。
更にタスクキラーアプリを用いてバックグラウンドのアプリを停止させたり、自動起動するアプリも停止させると電池の保ちが飛躍的に改善する。
当方はタスクキラーアプリで一時間毎に監視させてバックグラウンドで稼働しているアプリを停止させている。
この端末はメモリーを3GB搭載しているが、デフォルトの状態で2GBも消費している為、バックグラウンドで可成りの数のアプリが常時動いている。 これをどれくらい減らすことができるかが肝である。
当方の経験では常時メモリー使用量50%前後で稼働させることができれば、概ね端末の動作のもたつき改善を含め、バッテリー消費量も改善されるはずである。
・ 発熱問題
これはSoCの熱を放熱させる為に筐体を利用している為、ボディが熱くなるのは致し方ないこと。 但し、上記のバッテリー持続の問題をある程度クリアさせると安定する為、発熱量を抑えることができる。
・ 基盤不良
3大キャリアの同一端末でも同じらしく、一定期間使用しているとWi-Fi接続の不良などを起こすらしく、メイン基盤が故障するらしい。
実際、当方の端末も購入時からバッテリーを満充電できない初期不良があってメイン基盤の交換で直った経緯がある。
・ ワンセグ受信感度
“arrows M03”と比べてワンセグの受信感度が若干劣る。 ヘッドフォンや有線ヘッドセットを繋いでも同じ。
ネット上の情報も含まれていますが、やはりコンパクトさ故の問題は少なからずある様子です。
当方はサブ端末でプライベート用である為、普段使いはしないですし、重い作業もさせていないのでこの端末で問題になっている不具合等は発症しにくいのではないかと思いますが、さすがに経年劣化はどのような使い方をしても起こり得ますから、気を遣って付き合って行くことには変わりはないと思います。
まぁ、色々と癖のある端末のようですが、どの端末であっても一定の問題は少なからず抱えていますから、その点を踏まて付き合うしかないと思います。
総じて“SH-M03”は決して悪い端末ではありませんが、クラスが違うとは云え同世代の“arrows M03”と比べると、両モデルを手にする当方から見れば、纏まりや完成度は“arrows M03”の方が上手くできているなぁと感じました。
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