すっかり懐きつつある猫くん。 ここまで近づいても逃げなくなりました。
FinePix Z5fdにて撮影
そりゃぁそうだ。 だって餌あげてますから。
でも、猫は犬よりも警戒心が強いので、餌を与えるだけではここまで近寄れません。 相手に対しての信頼感が強くなければ、触らせることや近付くことさえも許さないのです。
先ずは相手に興味を持たせること。
猫が逃げないくらいの距離で陰に隠れて顔を出したり引っ込めたり、こちらも興味がありますよって示すと猫も気になり始めます。 これを数日繰り返すと顔を見合わせただけでは逃げなくなります。
そしたら今度は段々とこの距離を近付けて行きます。 すると、数日後には手が届くところまで近付けるようになります。
でも、ここで触っては駄目です。
手を出すということは猫でいう『猫パンチ』に値するからです。 敵意があると感じてしまいまた逃げてしまいます。
手が届きそうになったところで今度は餌で釣ります。
最初はごはんを与えると餌を銜えて安全な距離まで離れて食べますが、慣れてきますと差し出した場所で食べるようになります。
ここまで来ると数日おきに来ていた猫は「ここに来るとごはんが食べれる」と思い、毎日来るようになります。
毎日来るようになってごはんを与えても逃げなくなったところで初めて手を差し伸べてみます。 ここでも一気に触るのではなく、指を差し出してちょこちょこ動かして興味を持たせます。
最初は指先の匂いを嗅ぐだけで興味を持ちませんが、これでよいのです。 匂いを嗅いだということは相手の匂いを覚えたということになります。
ここまで来るとあとは楽。
猫も慣れてくるので指を出すとすり寄ってきます。 そのうち首元や頭を撫でても怒らなくなります。
でも油断は禁物。 触らせるから完全に慣れたと勘違いしないことです。 やはり野良猫、気を緩めるとガブッと噛みます。
噛まれても怒らないことが大事。
噛むということは別の意味で上下関係や信頼度を確かめていることでもあります。 この時の噛み方は本気ではないのでそんなに痛くはありませんから、慌てずそのまま噛まれたままにします。 すると放して噛んだところを舐め始めます。
これを数回繰り返すことで仲間と意識し始めて更に信頼度が高くなります。
今はここの段階。 ですが、もう人の顔を見ると甘えた声で鳴きます。
しかも家の中に入りたくてしょうがないようで、隙間を開けておくと部屋の中に入ってきます。 自分の横で寝ようともしますからね。
でも、母親が来ると直ぐに外へ逃げます。 まだ人間を信用していない証拠ですね。 逆に自分との信頼感が高まっていることも確認できます。
あとは本気でじゃれ合うことができれば、更に信頼度が高まると思います。