いつだったか晴れ間が見えた時に2800Zをちょっと使ってみました。
FinePix2800Zにて撮影
ワイド端38mm(35mm換算)と一般的なバカチョンカメラの領域からのスタートですね。
FinePix初期の頃の緑被りが見られます。
空の色は苦手ですね。
最大画素数1600x1200となりますから半分の800x600のリサイズだと斜め線でジャギーが目立ちます。
さすがにこの画素数ですと、これは致し方ないところかな。
ただタイルの目地が潰れながらも確認できるところは意外に解像感が悪くないことを物語っていると思います。
テレ端228mm(35mm換算)は当時のこのクラスでは立派な数値。
ここまで寄れますから実用性は高いですね。
但し、ISO感度100固定と曇天以下での光量だと手振れを起こす可能性が高いので注意が必要です。
カメラが軽いから余計にブレやすいですしね。
1/2.7型と非常に小さいパネルながらここまで写りますからレンズの性能が良いのでしょうね。
やはり緑が強いですね。
この緑被りはFinePix S602並に被ってますね。
FinePix 2800Zにて撮影 MassiGraにてレベル調整済
三枚目の画像を簡単に閲覧ソフトのMassiGaでレベル調整をしてみました。
全体的に高い周波数(明部)での緑の出力を抑え、低い周波数(暗部)は緑のガンマカーブで僅かに上げてあります。
簡単な調整だけでここまで表現できてますから、素性はまずまずの写りではないかと思います。
因みにカラーバランスとリサイズ以外は弄っていません。
FinePix F80EXRにて撮影 プログラムAE ISO100 DR100
手元機のF80EXRが直ぐに写せる状態でしたので、同じシチュエーションで撮影してみました。(画角の違いは無視して下さいね)
画素数の違いこそありますが、この大きさのリサイズですとあまり差は無いように思いますね。
FinePix 2800Zにて撮影 MassiGraにてレベル調整済
こちらも先程のワイド端の画像と同じくレベル調整を施してあります。
この画像だけを見ると突出してどうということもないのですが、
このF80EXRの画と比べると驚くと思います。
僅かに白飛びさせてコントラストを上げる傾向にあるF80EXRは、ヌケが良いように見せていますね。
それにダイナミックレンジの広帯域を謳ったEXRパネルは、暗部のレンジを持ち上げて潰れずに見えるようにしていますから、これが仇となって画全体に締りがありません。
この影響で解像感も後退してしまっています。
このEXRパネルのセッティングがどうも好きになれないんですよ、当方は。
それに比べて余計な小細工をしない2800Zは、暗部が締まっていますから画面全体がしっかりしていますし、階調も自然。
しかも締りがありますから解像感もあるんですよね。
画の実体感がはっきりと違いますね。
F80EXRは比較的新しいカメラの部類に入ると思いますが、この画を見て果たして画質が良いかと問われると素直に良いと言えるか疑問の残る画かと思います。
片方は200万画素、もう片方は1200万画素とどちらが良いんだか考えさせられてしまいます。
最後に当方が大好きなFinePix V10の画。
うちの居候レイちゃんです。(*^^)v
因みにこの画はISO400での撮影です。
ISO400でもまずまず解像感がありますし、色の階調は目で見たそのままで変な飾りも無し。
マルチ測光のバランスは中央部を重視しているようで、NewF-1の部分測光に近いバランスでこれが非常に使い易い。
後ろが明るいのに露出補正無しでここまで撮影できるのですから大したもんです。
カラーバランスも良好でバックのボケ部分にノイズが殆んど見られず、良いところを上げたら限がありませんね。
これがもう8年も前のモデルでパネルは1/2.5型512万画素と今となってはチープなものですが、基本がしっかりしていますから十分今でも使えます。
こうして撮り比べるとやはりフジ機は昔のカメラの方がセッティングが上手いですね。
あっ、そうそう、今回は2800Zネタでしたっけ。
チープな作りでデザインはずんぐりむっくり。
何じゃこれはと思わせる形ではありますが、その写りはちゃんと作られた真面目なカメラであります。
数百円程度で手に入れられますから、話のネタで手に入れてもよいのではないかと思います。
いやマジで写りは悪くないですからね。