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SUNPAK auto26DX

2016.03.17 17:11

中間サイズのストロボが手持ちになかったので手に入れてみました。

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サンパックの古いモデルの中で人気のあった auto26SR のシュー交換タイプ auto26DX になります。

落札価格は驚きの98円と破格の値段でした。
続き
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付属品は、ストロボ本体、キヤノン用シュー CA-1D、専用塩ビケースになります。

ファイル 549-3.jpg

auto26 シリーズの人気の理由はガイドナンバー26の発光量に適度な大きさの筐体。 加えて上下左右のバウンスに手動ズームが装備されて機能が豊富であったことがその理由になります。

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背面の操作部。 この操作部を見てお分かりの通り、機能の豊富さが見て取れると思います。 (当時としてはかなりの高機能でしたでしょうね)

取扱説明書が付属していなかった為に誤認があるかと思いますが、主な機能の内容は以下になります。

上から(ISO感度調整は省く)

  • 3段階手動ズーム機能 焦点距離に合わせてテレ側にシフトできる
  • 3段階自動調光とその設定F値 撮影可能距離範囲メーター
  • マニュアル発光時の光量調整スイッチ
  • メインスイッチと各種インジケーターランプ

になります。

マニュアル発光時の発光量の調整が5段階なのは凄いですね。 ガイドナンバー30以上の上位機などでしかここまで細かく調整ができませんでしたから、auto26 シリーズは上位機と同じクラスのストロボだったのだと推測できます。

次に便利だと感じたのが、撮影可能距離範囲を表示するメーター表示。 サンパックの標準的なモデルは最長到達距離までの表示でしたが、この auto26 シリーズは最長距離に加えて最短距離も表示してくれます。

また、その表示方法はLEDによる透過視認方式で、暗い室内でも確認できるように配慮されています。 (これは非常に便利)

更に一定時間発光されないと操作部の電源が切れて休止状態になり、電池の持続時間を延ばす機能が付いています。 再起動には auto off/reset ボタンを押すか、カメラのシャッターを押してストロボ撮影を行えば自動復帰してそのまま発光されるようになっていました。

auto26 シリーズは古い機種ながらもオークションに出品されると競り合って高値になる理由が手にして漸く理解できました。

ファイル 549-5.jpg

付属していた交換シュー CA-1D は後期モデルの AE-1+P など対応モデルの表記数が増えたタイプ。 まぁ、表記機種名が増えただけであって前期も後期も中身は一緒。 気にする部分ではありませんね。

ファイル 549-6.jpg

こちらは専用の塩ビケース。 経年劣化で SUNPAK のプリントが消えかけてしまうものが殆んどですが、綺麗に残っていました。 ケース自体の状態も非常に良いです。

ここからは手に入れました auto26DX で試写した画を見てみます。 使用したカメラは手元に転がせてある FinePix S7000 (以下 S7000)で行っています。

因みに交換可能なシューはキヤノン用でありますが、シンクロ接点の無いトリガー接点のみのカメラでしたら他のメーカーのカメラでも使用が可能です。

但し、カメラによって対応できるトリガー電圧は様々で、対応されていない電圧で作動させた場合はカメラ本体を壊すことになりますので、予め装着するカメラの対応可能なトリガー電圧を調べておく必要があります。

今回のテストに使用した S7000 が高電圧トリガーに対応され、尚且つ auto26DX が低電圧トリガーである為、問題なく使用が可能です。

ファイル 549-7.jpg

先ずは auto26DX にて撮影。

カメラとストロボ共に ISO400 に設定し、ストロボの手動ズームを 35mm にして auto26DX の外部調光で撮影。 カメラ側は撮影モードをマニュアルにし、シャッタースピードを1/60に固定。 絞り値はストロボ背面に表示された f5.6 に固定しています。

色温度が低めの暖色系で当方好みで好印象。 この世代のサンパックの色そのままで、やはり味わいのある良い色です。

ストロボの背面操作部に表示されたF値の値そのままの撮影でしたが、白飛びもなく微調整せずともストロボの設定値で問題なく撮影が可能のようです。

ファイル 549-8.jpg

こちらは S7000 搭載のストロボでの撮影。

サンパックと比べて若干色温度は高めで冷めた感じですが、カラーバランスは良好でストロボ撮影に定評のあるフジ機ならではといった感じです。 但し、アンダー気味である為、調光補正は幾分か必要と感じました。

ファイル 549-9.jpg

こちらはストロボ発光なしの参考画像。 (申し訳ない。おもいっきり手振れしてしまいました)

やはりこの世代のハニカムCCDは前モデルの FinePix S602 ほどではありませんが、まだまだ緑被りが目立ちます。 この程度の画像サイズでしたら ISO400 でも十分使えますが、感度を上げて撮影するのではなく、緑被りを抑える為に積極的にストロボを使用した方が良いように今回感じました。

この世代のサンパックはやはり良い画を醸し出してくれますね。 勿論好みにもよりますが、暖色系の色が嫌いでなければ古いサンパックのストロボを利用して撮影用途に合わせて多彩にアレンジした方が、撮影の幅が広がって写真というものが面白くなると思います。

最後にストロボ本体について。

正常動作品とオークションフォームで記述されながらも、実は今回の auto26DX には物理的な不具合がありました。

バウンス部の留めネジが緩んでおり、発光部がぐらぐらとぶらつき、誰が見ても明らかに不良品でありました。 安価な商品であってもやはり明らかに不良と分かる不具合はきちんと説明欄に記述してもらいたいものです。

勿論、当方で既に修復済み。 現在は正常に動作しております。

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