実は去年の11月に手に入れていたりして… 記事の内容が上手く纏まらず今になってしまいました。
さて、いつも病院へ行った際にお邪魔しています衣料品店の社長が、知人に「Windows7 搭載のパソコンを作って欲しい」と頼まれて組み上げたことがあったそうです。
その際に AMD で仕上げたらしいのですが、どうも Intel と比べるとスペック的に劣っているようで動作が重いと話されていました。(結局、新たに Intel で組み直したそうです)
前々からその言葉が気になっていまして、どの程度のものなのか当方も知りたくなり、手に入れて試してみることにしました。
今回、手に入れたモデルは hp Pavilion dv2 という12インチモデル。 Pavlion シリーズの中で最も小型なモデルになります。
実はこのモデル、以前からチャンスがあれば手に入れてみたかったモデルでしたが、 AMD モデルしか販売されておらず故障の多いモデル。 尚且つ販売台数も少なく部品調達も難しかったことから、手に入れるのにどうしても今一歩踏み出せないモデルでした。
そんな折になんと海外モデルでしかも Windows7 Home Premium Update 済みが即決6,500円で出品され、冒頭の社長の言葉も気になっていたことから、思い切って即決で手に入れてみることにしました。
その手に入れたdv2の正式モデル名は
hp Pavilion dv2-1121ea (VG632EA#ABU)
で、後期型となる秋モデルになります。
では、最初に前期モデルと後期モデルの違いついて。
シングルコアが搭載された前期モデルは標準であった Windows Vista の扱い難さと重さとが重なってパワー不足が否めず、「動作が遅い」などの悪評が目立っていましたが、それを打破する為にデュアルコアへと変更され、パフォーマンスアップを図られたのが後期型になります。(ダイレクトモデルは Turion で店頭モデルは Athlon を搭載)
また、ダイレクトモデルではグラフィックスに ATI Mobility Radeon HD3410 の単独チップが搭載され、店頭販売モデルはチップセット統合型グラフィックスと差別化されていましたが、後期モデルからはそれが無くなり、 CPU の違いのみで基本的な装備は統一されるようになりました。 よって後期型の店頭販売モデルでも HDMI が装備されるようになります。
と、大きな違いは CPU とグラフィックスのこの二点に止まります。
当方が手に入れたモデルは hp ダイレクトモデルの“kirameki”デザインではなく、店頭にだけ販売されたホワイトボディの“asagiri”デザインとなります。 よって CPU は中堅の Athlon が搭載され TDP 電圧が 18W ですから、 Intel でいう低電圧 CPU に値します。
本来なら Turion が搭載されたブラックモデルの“kirameki”が洗練されたデザインで好みであったのでそちらが欲しかったのですが、“asagiri”はこれでまた違った風合いがあって悪くないデザインだと思います。
その“asagiri”デザイン。 プリントされたラインが薄く画像で上手く伝えられないのが残念。 ってか、完全にカメラの露出ミスです。
別角度から。 やはりうまく露出が合ってくれませんでした。 申し訳ないです。
それでは、先ずはその dv2 の外観から見てみます。
天板にも施されていた ZEN-design はこのモデルからは廃止されてしまいました。 hp のロゴも LED による透過発光式から金型成型に変更されています。 よって Pavilion シリーズとしては第四世代にあたるモデルになります。
電源投入時の光る hp のロゴがカッコ良かったのに廃止になってしまったのは非常に残念です。
そのロゴのある天板は薄型タイプのもの。 Pavilion シリーズ初となる試みです。
昨今の薄型ディスプレイよりは厚みがありますが、それでも当時としてはかなり頑張った方ではないかと思います。 十分薄く感じられますからね。
こちらは右側面。 左からスライド式の電源スイッチ、無線 LAN スイッチ、、メディアカードスロット、オーディオ端子、 USB 端子、 DC ジャック、ケンジントンロック用の開口部が備わります。
ひとつ面白いのが DC ジャック。 筐体が薄くなった為、口径の大きいセンターピンタイプではなくセンターホールタイプに戻されています。 しかも hp Compaq 初期のカチッと填まるロックタイプではなく、 Compaq 時代のストレートタイプが採用されています。 Compaq 時代のACアダプターは家の中にごろごろとありますから、付属してきたアダプターが壊れても何ら問題はないです。(ボルテージは同じでしたっけ? 失念)
画像で確認できるように筐体自体は薄く作られていますが、標準バッテリーに少々厚みがある為、後部に隙間ができています。
「折角薄く作り上げたのに勿体無い」と思われるかも知れませんが、これは意味あっての設計となっています。
先ず、床と底面との間の空間を大きくすることで放熱性を高めています。 Pavilion シリーズは熱で壊れるモデルが多いですから、当方的にはこれは受け入れられる設計方針ですね。
次に筐体全体が前傾となる為、キーボードの打鍵がしやすくなっています。 加えて持ち運びの際にバッテリーの突出がうまい具合に指に掛かるので、持ちやすいというメリットもあります。
角部をラウンドさせることで手への当たりも優しくなっていますから、女性への気配りも考えられているのではないかと感じました。
それまでの Pavilion シリーズは丸みを帯びたデザインながらも、どこか男性的なイメージの方が強かったですから、「良い方向へデザイン変更されたな」というのが率直な感想です。
男性ならブラックモデルの“kirameki”を選び、女性ならホワイトモデルの“asagiri”を選ぶ。 このような意図ではないかと思います。
まぁ、性別で色分けする必要はまったくありませんが、選択肢としてそのようにデザインを複数用意するのはありだと思います。
左側面には有線 LAN にディスプレイ端子、 HDMI端子 、 USB 端子 2個、排熱口が並びます。
12インチモデルで USB 端子が計3つ用意されているのは好印象。 Y字ケーブルを使用してバスパワーの光学ドライブや HDD ケースを繋げて端子が2つ塞がれていても、もうひとつの端子で USB メモリーや USB マウスが使えますから便利です。
外観の最後は底面とスピーカー。 ご覧の通り、底面は突起が無くすっきりしています。
当時としてはよく作られたモデルだと思います。 何せ国内メーカーでしたらコンパクト化や薄型化は得意な分野でしょうが、海外メーカーには難しい分野になりますからね。
スピーカーは Pavilion シリーズではお決まりの ALTEC が搭載されています。 一般的な12インチモデルはその大きさからモノラルスピーカーが殆んどですが、この dv2 は一丁前にステレオスピーカーが積まれています。 流石エンターテイメントモデルといったところでしょうか。 一応、メディア関連に拘りを持っているようです。
と、今回はここまで。 次回はディスプレイを立ち上げた内面を少々と総評をアップ致します。
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