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やっと手に入れた FinePix F50fd

2015.12.29 07:25

漸く手に入れました。何年越しでしょうかね? 兎に角、名機だったF30/F31fdと、その実質的な後継機であったF200EXRの中間モデルを使ってみたくて探し続けていましたが、なかなか安価で状態の良い個体を見付けられずに長い間探し続けておりました。

久々に楽オクを覗くと送料込み100円スタートのF50fdを発見。終了間際まで様子を窺いながら入札金額を見ていると1,000円から動きが無くここから入札をスタート。

流石盆暮れオークション。この時期、オークションで買い物をする輩は少なく、安価に商品を落とすことが稀にあって今回もここで終了。見事1,100円にて落札できました。

クロネコで京都からの発送ですから実質決済手数料を入れても本体は500円ほどで手に入れたことになります。

これは非常に安い掘り出し物でした。
続き
ファイル 520-1.jpg

そのF50fdの内容物は以下。

 ・本体 ・バッテリー ・専用ストラップ ・専用充電器

になります。

ここでF50fdについて少しご紹介。

名機F30/F31fdから実質の後継機と呼ばれたF200EXRとの間に2桁番台のFシリーズは4モデルほどリリースされました。

最初のモデルはF40fdでありましたが、省かれた装備の内容やのちのモデルとは違ったバッテリーの採用など、これらを見るとF30/F31fdの後継と云うよりも海外モデル且つ下位モデルであったF20の後継に近いものでした。

このF40fdの購入も考えましたが、日本ではバッテリー入手が難しくまた装備も少々簡素化されていましたので、当方はF30/F31fdの後継機とは思えず却下。

また、今回のF50fdの後継にF60fdやF70EXR,F80EXRと2桁番台は続きますが、後継ながらもF60fdはFシリーズの最上位モデルとしてF100fdが存在して実質下位モデルへ転落。

F70EXR,F80EXRも上位にF200EXRやF300EXRが存在し、2桁番台で最上位に位置したのはF50fdまでと判断し、当方はF30/F31fdとF200EXRの中間モデルと考えてこちらを購入致しました。

さて、そのF50fdですが、価格コムなどでは多くの評価やクチコミが書き込まれていますが、この評価が非常に悪く評判はイマイチ。600万画素であったF30/F31fdから一気に1200万画素まで上がったその画質は高感度撮影ではノイズが多く、F30/F31fdに到底及ばない画質だったようです。

F10/F11から始まった2桁番台のFシリーズは高感度撮影の画質の良さが売りで、後継モデルでありながらその高感度撮影の写りが悪いのですから悪評を付けられたのも致し方なかったように思います。

勿論、ISO感度を落とした際の写りはフジらしい発色で悪くは無かったようですが…

では、ここから手に入れましたF50fdを少し見てみたいと思います。

このモデルの悪評には続きがありまして、個体によっては写された画像の右半分がボケてしまう不具合がありました。更に背面の液晶ディスプレイの質が悪く、液漏れを起こして丸く黒い斑点が発生してしまうことやフジお得意の塗装の弱さからレリーズボタン廻りのガンメタリックの塗装剥げが激しく、通常使用でも経年劣化で直ぐに塗装が剥げてしまう粗悪さも目立っていました。

実際問題、オークションで出品されている個体の殆んどがディスプレイの斑点や塗装剥げしているものが多く、これが長い間手に入れられなかった当方の最大の理由でもありました。

ファイル 520-2.jpg

今回のF50fdはその塗装剥げが少なく角に擦れがある程度。ここがボロボロの状態の多い中、この個体は良い状態を保っています。

ファイル 520-3.jpg

背面の黒い塗装に擦れ傷も無くかなり状態は良いですね。ここでも確認できますが上部のレリーズ部のガンメタリックの塗装がしっかりと残っています。加えてディスプレイも黒い斑点が無く正常に映し出されています。

多少使用による小傷が散見されますが、全体的に良い状態を保っていることにはかわりはありません。

ファイル 520-4.jpg

ただ残念なのは、電源を入れてレンズがせり出すと鏡筒に擦れ傷がありました。撮影時の光の反射で分かり難いですが、かなり大きな傷で目立ちます。

他の状態が良いだけに残念な部分です。

ファイル 520-5.jpg

基本操作は歴代フジ機とまったく同じ。フジ機オンリーの当方には全く違和感なく使えます。

簡単に使用してみての第一印象ですが、背面の操作部の方向キーで左キー(マクロ兼用ボタン)の操作がし難かったです。

これは画像で見て分かるようにディスプレイ廻りが若干突出しており、これが左キーを押す際に妨げとなって指の腹では押し難くなってしまっています。

ですからどうしても爪先で押してしまう為、方向キーの塗装が剥げてしまうのが難点です。(その塗装剥げが画像でも確認できるかと思います)

ファイル 520-6.jpg

レンズの文字消えも無し。良い状態ですね。

前オーナー様はバッテリーを満充電にして送ってきてくれましたが、動作確認中にバッテリーメーターのメモリはひとつも下がらなかったので充電可能容量も良い状態のようです。

簡単に撮影した当方の感想ですが、暗部でのノイズはISO800が常用可能であったF30/F31fdに比べて同じISO800では明らかにノイズが目立ちます。ISO100から200ならば問題は無いのですが、ISO400からノイズが目立ち始めISO800では少々厳しいように感じました。

そのノイズの出方は510万画素ながらISO400が常用できたFinePix V10にちょっと似ていますかね。

L版サイズのプリントならなんとか耐えられるかなと思いますが、A4サイズでははっきりとそのノイズが確認できるのではないかと思います。ですからA4サイズでのプリントはISO100から200が上限となります。

折角の1200万画素がこれですと少々勿体無いような感じがします。900万画素程度に落として受光素子を大きくし、受光感度の精度を高めた方が良かったのではないかと思いました。

当方が使用する際の設定はL版プリントを基本とするとMモードにして半分の600万画素に固定。ISO400(AUTO)にして状況に応じてISO100やISO200に落として撮影するのが良いように感じました。

兎に角、フルオートで撮影するのではなくモードをMモードや絞り優先AE,SS優先AEに設定して撮影状況に合わせて画素数やISO感度を積極的に変更する必要のあるカメラというのが当方の率直な感想でした。(当方は他のカメラでもこのように撮影していますけどね)

最後に操作系での不満点をひとつ。

F50fdには手振れ補正が装備されていますが、その単独ボタンが上部に装備されています。

但し、このボタンは手振れ補正をオンオフする為だけのもので、常時作動や撮影時作動などモードを切り替えるものではありません。オンオフするだけなら敢えて単独でスイッチを設ける必要な無いのではないかと思います。

手振れ補正はバッテリーの消費を大きくしますから、もしかしたらハイスピードシャッター時にオフにできるようにしてバッテリーの保ちを良くする為に装備したのかも知れませんね。

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