部品取用のdv6500を修復して試したいことがありましたので、起動不可のdv6700SEを1,980円で手に入れました。
オークションの説明欄には『ACアダプターが無いので動作未確認』とのこと。
まぁ、動作確認して動かない故障品を売りつける為の言い訳で、半分詐欺みたいなお決まりの販売方法ですね。
今回は動かないのを承知で購入。到着してACアダプターを挿しても充電ランプは点灯するもまったく起動できない完全な故障品でした。当然の結果ですね。
部品調達の為の購入でしたから動かなくても OK です。
今回のdv6700SEは前回のお茶の間で使用しているものとは仕様が異なるタイプ。P/Nナンバーがオークションの画像から確認できていたので前以って調べてみると、オーストラリアとかニュージーランドとかネットの検索結果に現れるので、東から東南アジア地域で売られたモデルのようです。(稼働中のものはEUモデル)
そのdv6700SEの仕様も調べられましたので所有するモデルと比べますと、HD/DVDスーパーマルチがDVDスーパーマルチに変更され、無線LANがDraftN対応のIntel 4965AGNから54Mの3945ABGに下位変更され、Bluetoothが省かれています。
但し、メモリーは2GB+1GBであったのに対し2GB+2GBに容量がアップされていたようですから、販売価格を変更せずに装備のランクを落としてメモリーを増設したモデルのようです。
では、先ずはメモリーを確認。
底面の蓋を開けるときちんとメモリーが2枚挿してありました。抜かれていたら結構ショックがデカかったかも…
メモリーの購入も念頭に置いていましたから、そのまま搭載されていたのにはホッとしました。
そのメモリーをメモテスでベンチテストを開始。1回パスしましたから大きな問題は無いようです。
この2GB 2枚のメモリーをお気に入りのdv5t-1000へ換装。正常にWindows7が起動できましたから大丈夫そうです。
こいつを4GBにするのが目的のひとつでしたので、取り敢えずひと安心。
次に今回のdv6700SEを分解して故障個所を探ります。
分解開始してその故障原因が直ぐに判明。画像の通り水没ですね。何か液体を溢してショートさせたようです。
システムボードを確認するとCPUとチップセット周りの小さなチップにショートして粉を噴いた痕を発見。ここのチップがぶっ飛んだのが原因のようです。
ACアダプターを挿し込むとDCプラグ周りのLEDが点灯しますし、充電ランプも点灯していましたからチップ辺りの不良だと思っていましたが案の定でしたね。
結構広範囲でショートしていましたので、これでは修復はほぼ不可能です。
他のパーツは使えるでしょうから、ここから部品調達の開始です。
最初にCPU,GPUクーラーの確認。これ、毎回お決まりですが分解すると綿埃がヒートシンクを塞いで物凄いことになっていました。
まめに外部からブロアーで吹き飛ばしていたならばこんなことにはならないのですが、みなその程度の手入れも遣らないんですね。機械なんですからノーメンテナンスなんてあり得ないんですけどね、普通は。
それとこの埃を除去してブロアーで吹き飛ばすとコーヒーのあまい香りがしました。ショートによる故障はコーヒーを溢したのが原因のようです。
ここからは各パーツの部品取りの説明が面倒臭いので省きますが、内部部品で調達できたのは以下になります。
- 分解清掃したCPU,GPUクーラー
- DCジャック兼USB部の基盤
- オーディオジャックの基盤
- Expressカードスロット
- CPU(Core2 Duo T7500 2.2GHz)
と、こんな感じです。
さて、手元のジャンクdv6500はスピーカーグリル兼キーボードカバーの破損。加えてディスプレイベゼルの割れがありますので、システムボードとボトムシャーシをそのままに上っ面をdv6700SEに換装して似非dv6700SEを作ります。
システムボードのモデルナンバーはdv6500もdv6700も同じでグラフィックスのメモリーが128MBか256MBかの違いだけですから、見た目はまったく同じdv6700SEを完成させることができます。
で、順調にニコイチで組み上げていざ起動させてみると…
液晶にムラが… orz
これ、圧迫痕ではなくてバックライトの反射フィルムの剥がれかカビでしたよね。輝度も発色も良好なのにこれでは使えません。
ジャンクのdv6500から換装することも考えましたが、綺麗なディスプレイは保守部品として残して置きたいので却下。もう一台あるジャンクなdv6205からバックライトが弱っているパネルを換装して対処しました。
テスト機なんでこれで我慢です。どうせテスト終了後は保守用にお蔵入りさせる予定ですので。
最後にLIVE CDからLinuxを起動させて動作を確認。順調と思いきやキーボードに反応しないキーを発見。右のメニューキーが反応しませんでした。
Special Editionのキーボードはシルバー塗装が施された専用のもの。これの保守パーツは所有なし。ノーマルの無塗装キーボードに戻さなければなりません。
「えぇーい! 完全に直らんとは…」(逆シャアのシャアの言葉を引用)
ここまで来るとジャンカー魂に火が… となると切りがないので今回は諦めることにしました。
と、ニコイチからサンコイチにとテスト機を組み上げるのに動作検証を含めて丸一日が潰れてしまいました。
ということで、かっこ悪く組み上がった似非dv6700SEで色々と試してみたいと思います。
えんひろ 2015.12.02(水) 13:34 修正
はるぼーさん、お疲れ様です。
目論見どおりいかずこんな事もあるんですね。
でも、しっかりと動き出すと楽しんだよなぁ〜〜(苦笑)