HDDケースとしては高値ではありましたが、装備される機能が便利そうだったので落札してみました。
その落札価格はちょっとお高い2,510円でした。
ケースのメーカーと名称は ZALMAN ZM-VE200 になります。
ケースの詳しい内容は上記の名称でリンクされるサイトを見て頂ければよく分かると思いますが、このHDDケースは通常の外付けHDDに加え、仮想光学ドライブの機能を持ち、USB外付け光学ドライブとしてOSに認識させることが可能となっております。
サイト内にも説明動画が設置されていますが、一応こちらでもその動画を貼り付けておきます。
モードを切り替えることでHDDドライブのみや仮想光学ドライブのみ。デュアルモードに設定することで両ドライブを同時にOSに追加することも可能となっております。
また、マウント機能も備わりますからHDD内に収めたISOファイルをマウントさせれば、DVD-MOVIEやソフトウェアのインストール、またOSのインストールなども可能になっています。
それでは簡単にそのHDDケースを見てみます。
インターフェイスはUSB2.0に加えてeSATAにも対応。またファイルの書き込み削除防止用に物理的なロックスイッチが備わります。eSATAの隣の穴はファームウェアリセットスイッチになります。
また中央の白い透過型プラパーツ部はブルーLEDのアクセスランプになります。プラパーツで覆ってありますからブルーLEDでも眩しくありません。これは好印象ですね。
ケース上面に液晶ディスプレイが備わり設定した内容をこのディスプレイで確認できるようになっています。
またファームウェアのバージョンや内蔵されるHDDの種類、HDDの温度なども表示され、小さいながらもこのディスプレイから得られる情報は意外に多いです。
こちらが操作スイッチ。上下にスライドさせることで各モードの設定表示や情報を表示。プッシュで決定ボタンとなります。
ZM-VE200でちょっと苦労した話
今回、本体のみの出品だった為に取説が無く、まったく使用方法が分からずモード切替やHDDに収めたISOファイルのマウントなどができず手間取ってしまいました。
日本の代理店であるアスクや海外のZALMANのサイトにも取説が公開されておらず、まったく使い方が分かりませんでしたが、辛うじて海外サイトのレビューに簡単に記されていたので、そちらを参考に色々と弄ってみました。
そのレビューによるとWindowsやMac、フォーマット形式によってそれぞれファームを書き換える必要があるらしく、今回手に入れたZM-VE200のファームを確認するとexFAT/FAT32用のファームが書き込まれていることが分かりました。
どうりでNTFSにフォーマットしてもモード変更ができないわけですね。
で、取説がありませんから当然ながらファームの書き換え方法などまったく分からず状態。取り敢えずexFATにフォーマットし直して試しにケースのHDD内にWindows用NTFSのファームを入れて切り替えスイッチを弄っているとファームのバージョン名が現れたのでスライドスイッチをプッシュして決定。勝手にファームの書き換えが始まって勝手に終了していました。
ここでまたスライドスイッチを弄ってファームのバージョンを確認するとHDD内に入れたファームと同じナンバーに変更されていることを確認。どうやら無事にファームの書き換えができたようです。
最後にexFATからNTFSに再度フォーマットをし直し、無事にNTFSでもモード選択が可能となりました。
取説が無いとひと苦労ですなぁ。
ZM-VE200を使ってみた
この仮想光学ドライブはハードウェアでの仮想化ですからBIOSでの認識も可能となっており、USBブートが可能なパソコンならば光学ドライブを装備していなくとも外付け光学ドライブとして認識されOSのインストールが可能です。
試しにUltimate Boot CDのISOファイルをHDD内に収め、ThinkPad X200でUSBブートさせたところ、見事Ultimate Boot CDを起動させることができました。
転送レートはUSB2.0接続なのでその企画内に収まりますが、Ultimate Boot CDを焼いたCD-RWよりも早く一瞬でUltimate Boot CDの選択画面が表示されましたし、DVD-ROMの16倍速で22MB/s程度となるので、OSのインストールも若干早くなるのではないかと見込んでおります。
因みにHD tune Proでのベンチテストではアベレージで26MB/sから28MB/sを叩き出していました。
今回テストで使用したThinkPad X200やDELL D430などドッキングベイを所有しておらず、手持ちのポータブルDVDドライブでインストールしましたが、このHDDケースにOSやインストールするソフトなどを入れておけば、ポータブルDVDドライブを引っ張り出してきたり、OSやソフトのインストールにいちいちディスクを引っ張り出してきて交換する手間が省けるので、非常に便利且つ楽になるかと思います。
当時の市場価格は最終最安値で4,500円程度。今回、付属品無しの落札価格は2,510円とお高い値となってしまいましたが、今後光学ドライブが搭載されないパソコンのOSインストールに貢献してくれるでしょうから、高い買い物ではなかったと思っております。
ちょっと難点なのはHDDケースのディスプレイが日本語表記に対応されていないこと。HDD内部に収めたフォルダー名が日本語だと文字化けしてしまうそうです。
他のメーカーにOEM供給された方のファームウェアに書き換えると可能なようですが、そうすると元のZALMANのファームに戻せないとのことだったので、このまま使用することにしました。
当然でありますが、Windowsから見たHDDの中身は日本語できちんと表記されますので勘違いなされないように。