コンデジ使用時の室内撮影用にと小さな三脚を長らく探していましたが、漸く使えそうな三脚を見付けたので手に入れてみました。
商品名 Topman 35L-4 デッドストック新品 落札価格500円也
それまで高校時代に購入した手持ちのVelbon HG-4を使っておりましたが、カメラを固定する雲台のネジが長く、4900Zを乗せた際にいっぱいまでねじ込んでも締めきらずに固定できない状態に陥っていました。
何故か4900Zだけネジ穴が浅いんですよね。
それと微調整する際に左右と前後の調整が2ウェイ2ロックと面倒だったために、ワンハンドル2ウェイ1ロックのものが欲しくて新たに手に入れた次第です。
さて、この三脚、非常に古いもので昭和時代の代物らしいです。
元箱を見れば分かりますが、段ボールを組み立てる際の留めが接着剤ではなくホチキスで留めてあります。重量物は今でも使われていますが、昔は段ボールの箱というとみなこの留め方だったんですよね。それを考えるとかなり古い商品かと思います。
一丁前に“Made in Japan”なんかだったりして。
最近の中国製の三脚を買うよりは、日本製なのでしっかりしているかなと思いましたが、これがまたチャチな作りで耐荷過重なんて多分1キロに満たないぐらいしかないんじゃないかと思います。
まぁ、コンデジ用にと購入したので、問題はありませんけどね。
畳んだ状態の大きさは全長36cmと非常に小さな三脚です。足を伸ばした時の高さは88cm、エレベーターを伸ばすと110cmぐらいと高さも低いです。
室内撮影、特にこの雑記帳などにアップする画像を撮影する時に使う予定でおりましたので、高さ的には問題無いです。
雲台は一丁前にワンハンドル2ウェイ2ロック式。これを目当てで購入したんですが… 最初に稼働させた時は非常に硬くて動きが渋かったです。
これまた一丁前に角度の目盛が貼り付けてありますが、微妙にズレているところがまたまたプアーな感じ。
因みに左右傾き方向は稼働しないので、そのままでは縦撮りはできません。縦撮りする場合はカメラを90度回転させ、雲台の前後の傾きを左右に利用して縦位置にする必要があります。
エレベーターのロックはスクリューネジ式。これは意外にびっくりで最近の三脚と同じくラックアンドピニオン式ではなく手で上下させるタイプでした。
私的にこのタイプのエレベーターは微調整がし難いので大っ嫌いです。やはりエレベーターはレバーをクルクルと回して上下する方が微調整ができるので断然使い易いです。
足の伸縮もスクリューネジ式です。
緩めると精度が悪くグラグラしてますが、ロックがしっかりしているので、意外や意外、締め付けるとビシッと固定できます。
難点なのは足の付け根。
リベット1本で留めてあるだけなので、若干安定性に欠けます。リベットの対角側に穴をあけてビス留めして剛性を上げた方が良さそうですね。
最初の動きが渋かったのはまったくグリスが塗られておらず、滑りが悪くて操作が堅くなっていました。こちらは直ぐにシリコングリスを塗布しましたが、なかなか浸透しなかった為、機械油を注入して対処しました。そのあとの動作は、まぁ一応使えるぐらいの堅さにはなっています。
この三脚は多分当時のバカチョンカメラやポケットフィルムなどの小型のカメラなどに使う三脚だったのではないかと思います。トイカメラ用のトイ三脚みたいな感じですかね。昔あったPENTAXのAuto110なんかちょうど良いぐらいの大きさです。
昭和の頃の三脚は殆どダイキャストで作られていて、みな強固なものでしたが、プラベースの安価な三脚が売られていたなんてちょっと驚きでした。
購入金額500円。コンデジぐらいの大きさなら耐えられる強度は確保してあるので十分実用的な商品かと思いますが、やっぱ安い三脚は使い辛いですね。
安価に手に入れてますから文句を言わず、この手のものは工夫して使わないとならないとは思うのですが、なんか使えそうにないように思えてきました。