殆ど真四角に近い形です。前面は至ってシンプルで普通にコンデジのデザインです。AF補助光が装備されていないので暗部での撮影は苦手です。
ストロボ撮影時、テレ側が暗く光量不足に陥っていました。ガイドナンバーはかなり小さいようですね。ボディの大きさやレンズの口径からストロボが如何に小さいか見て取れると思います。
左側面はDCジャックのみ。ラバーキャップが装備されているのは高評価です。
右側面はカメラと動画の切り替えスイッチとAV端子が装備されていて、こちらにもラバーキャップが用意されています。
上部はシャッターボタンにズームレバー、電源ボタンとファインピックスフォトモードボタンが配置されています。操作スイッチ廻りをメッキパーツで飾ると指紋や手垢が目立つので私的には好みではありませんね。
下部にメディアとバッテリーの挿入口、三脚ネジ穴が用意されています。スピーカーも下部に配置されていますが、両手でカメラを支えた時に親指で塞いでしまうことが多々ありました。
また三脚に取り付けた際も塞いでしまうので、セルフタイマーを使う時にビープ音が聞こえ難くなります。
ディスプレイは3インチと当時としては大型の液晶パネルを装備し、背面の殆どをディスプレイが占めています。カメラ自体の大きさは3インチのディスプレイをひと回り大きくしたサイズと分かり易いかと思います。
ディスプレイの大きさから操作ボタンは下方へ追いやられています。スペースの問題で他のフジ機にある十字の方向キーは採用されませんでしたが、Aシリーズの初期から中期に採用されていた操作キーを装備し、メニュー画面自体は同じ操作なので、他のフジ機から乗り換えても戸惑うことは少ないと思います。
一番真ん中の上下スイッチの下方にセルフタイマーを兼用させたのは好印象です。リモートレリーズが無いカメラはブレ防止にセルフタイマーを使うので、容易に設定できるように独立したボタンを設けたのはありがたい装備です。
レンズの鏡胴は3段式。焦点距離はf=6.3mm~21.6mm(35mm換算38mm~130mm相当)で標準的な焦点距離にズーム領域です。
指の掛かる部分に突起などが無いのとヘアライン加工されている為、ホールド性は良くありません。
但し、背面のディスプレイが大きく、通常のカメラの持ち方では親指でディスプレイの右上部を隠してしまうことから、指でボディ上下を挟んで掴むスタイルが殆どになるかと思いますので、然程気にする部分ではないと思います。
ただ、この持ち方ですと持ち損ねて落とす危険性が高まりますので、撮影の際は必ずストラップを腕に巻く癖を付ける必要があります。
3インチとなると流石に大きくて見易いですね。ここまでディスプレイが大きいと怖いのが液晶パネルの破損です。
手提げのバックなどに収めて移動する際に圧迫されて破損する可能性も高くなりますので、ハードケースなどに収めてバックに忍ばせる方が安心感が増すでしょう。また男性の場合は、ベルトにポシェットなどをぶら下げて、別に収納して移動する方が良さそうです。
ゴミ箱ボタンに輝度アップ機能を兼用させていて、このボタンを押すことで画面が明るくなり、屋外での視認性を高めています。
この世代のフジ機には再生ボタンを設けて撮影した画像を容易に見れるようになっています。画像再生時にシャッターボタンを押すことで直ぐに撮影モードに切り替わるので、スイッチなどで切り替えるよりも操作性が優れています。
また、メイン電源を入れずとも再生ボタンを長押しすることで電源が投入され、再生モードが起動できるようにもなっています。所有しているZ5fdやA900にも装備され、非常に使い勝手が良い部分です。
雑記帳ではさらっと簡単紹介なので本日はここまで。使用しての機器紹介は、その内、本サイトのカメラのページにてアップしたいと思います。
さて、手に入れたV10が非常に綺麗だったので、気に入ったことを出品者に伝えたところ、「画質の良さに惹かれて購入、試写した程度で殆ど使わず保管していた」と返答がありました。
どうりで付属品などが未開封でショット数も580枚と少なかったわけですね。