それではThinkPadの『ホットキー機能統合』ソフトウェアに備わるオンスクリーン表示の奮闘について記したいと思います。
X200にはワンタッチボタンの音量調整やディスプレイの輝度調整などを行うと画面下にバーやブロック単位で調整値をオンスクリーンで表示してくれる機能があります。hpでいうQuick Launch Buttonと同じです。
X200へWindows7をクリーンインストールして『ホットキー機能統合』を導入、また導入してあった『ホットキー機能統合』のアップデートを行うと今まで表示されていたオンスクリーンが表示されなくなったり、ワンタッチボタンが反応しなくなって音量調整ができなくなる現象があるらしく、当方もクリーンインストールして『ホットキー機能統合』を導入した際、ボリューム調整とその調整バー、ThinkLightのオンオフのオンスクリーン表示はされるものの輝度調整のオンスクリーンだけは表示されない不具合に出くわしていました。
旧いバージョンのディスプレイドライバーを導入すると表示されるようになったりと、各ユーザーで様々な対応策がネット上に転がっていましたが、結局のところ当方の環境下ではどれもが対処しきれず輝度調整のバーは表示されないまま使用しておりました。
リカバリー領域が残るX200sジャンク機を手に入れたことでオンスクリーンが表示されるか確認したところ、バーのデザインはブロック単位表示のXP時代のものと同じながらもきちんとオンスクリーンが表示されていたことから、このX200sに入っているバージョンの『ホットキー機能統合』を抽出してX200に導入すれば表示されるのではないかと思い試すことにしました。
先ずX200へ導入してあった最新版の『ホットキー機能統合』を削除してから一応CCleanerで不要となったレジストリを掃除。そこからX200sから抽出した旧い『ホットキー機能統合』をインストールしてみましたが、ワンタッチボタンの音量調整もできずまったくオンスクリーンの表示もしなくなってしまいました。
次にX200sをX200と同じ環境にして状況を探るべく、ディスプレイドライバーをインテルからリリースされる最新バージョンでアップデートしたところ、X200と同じ状態に陥ってしまいました。
lenovoからリリースされていたディスプレイドライバーが、インテルよりリリースされているバージョンよりもひとつ旧かったことから、X200にはインテルの最新版を導入していたのですが、どうやら中身は同じであってもオンスクリーンに関係する部分で少々変更が加えられているようです。
因みになぜ同じと思ったかと申しますと、インストーラーがインテルのものそのものが使用されていたからです。ですから中身は同じと当方が勝手に思い込んでしまったわけです。
そこでX200sでインテルリリースの最新版ドライバーを削除。ひとつ旧いバージョンとなってしまいますがlenovoリリースのディスプレイドライバーをインストールするときちんとオンスクリーンが表示されるようになりました。
やはりlenovoリリースのドライバーはオンスクリーン用に多少変更が加えられて公開されているようです。
原因が分かればあとは簡単。X200でも同じくlenovoリリース版を導入。見事輝度調整のオンスクリーンも表示されるようになりました。
次に旧い『ホットキー機能統合』に変更してしまっていましたので、これを最新バージョンに戻します。
最新版のインストーラーを起動させれば、新旧のドライバー番号とオンスクリーンプログラムのバージョンが表示され、アップデートするかと促されるのでアップデートする項目にチェックを入れてアップデートを実行します。
ここまでは順調にアップデートされ、オンスクリーン表示もVistaやWin7に合わせた最新のデザインのものに変更されましたが、設定値を確認しようとディスプレイのプロパティを開くとまたもや不具合が発覚していました。
画像は旧バージョンのオンスクリーン表示のプロパティなのですが、旧バージョンから最新版にアップデート行うと何故か赤い四角で囲ったオンスクリーンのタグがふたつ表示されるようになってしまいました。しかも表示される設定項目はまったく同じです。
最新版をアンインストールしても状況は変わらず。旧バージョンもアンインストールして最新バージョンのみをインストールしても同じ状況に陥ります。
なんじゃこりゃ?ですよ。
レジストリでHOTKEY関連を確認するも、該当するプロパティ関係で重複する部分を見付けられずお手上げ状態。
こうなってしまうと当方のスキルでは解決は到底無理です。
で、最終的にどのようにしたかと申しますと、旧バージョンのインストーラーで先ずはオンスクリーンのみをインストール。次に最新バージョンでドライバーのみをインストールすることで画像にありますようにタグひとつだけを表示させることに成功しました。
旧バージョンをインストールしたことでバーの表示はXP時代の四角いブロックが連なるバーになってしまいますが、重複してオンスクリーン表示のプロパティが表示されるよりはマシなんで我慢することにしました。
寝床パソコンであるPansonicのCF-R6はドライバー関係に加えて必須モジュールのインストールの検証が大変でしたが、やはりThinkPadも一杉縄では行かず、ドライバー関連や純正アプリとの組み合わせが難しいです。ベストな状態に持って行くよう色々と探るのが大変であります。
まぁ、その甲斐あって今は安定動作、現在快調に稼働中でありますが。
さて、次回からはその稼働中のX200の紹介を記事にしたいと思います。
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