X200sのバックライト切れを検証してみました。
出品者様の話では稀にバックライトが点灯することがあったので、ディスプレイケーブルの断線ではないかとのことでしたが、実際にケーブルの不良なのか調べてみることにしました。
またディスプレイベゼルに備わるキーボードライトも点灯しませんので、そちらも一緒に検証します。
FinePix V10にて撮影
先ずはディスプレイケーブルが不良だった場合にパーツ購入する際に必要となるFRUの番号をキーボードを外して画像に収めておきます。
ディスプレイを外してケーブルを確認するとウェブカメラの端子も備わっていました。オークションで出品されているケーブルを見ますと品番は幾つかあるようですが、仕様による大きな違いはなく共通部品になるのではないかと思います。(FRU 44C9909 44C9910は冷陰極管用、FRU 44C9990 44C9991はLED用になります。WXGA+ではまた品番が違いますので注意。)
次にインバーターの確認。
ディスプレイを外してインバーター基盤を確認したところ、基盤には『LED Board』と記されてバックライトに繋がるケーブルが無いことに気付きました。
保守マニュアルで確認すると本来あるはずのインバーター部がこの基盤には無くアクセスランプのLEDのみでしたから、どうやらこのX200sはLEDディスプレイのようです。
初期のモデルではWXGAは冷陰極管との記事を読んだことがありましたが、Win7がインストールされた後期モデルではLEDディスプレイに変更されたのかも知れませんね。
保守マニュアルを見てもX200,X200s共に冷陰極管となってましたから、仕様変更されたとみてよいと思います
当方が所有するX200もWin7インストールモデルの後期型にあたりますから、LEDディスプレイだったわけですね。
寿命やパーツ構成の縮小(プラス軽量化)、消費電力の面で有利ですからLEDが採用されるのは致し方ないことではありますが、カラーバランスが青白く色温度が高めになってしまうので個人的にははっきり言って好きではないです。
話が逸れましたが、インバーターが無いのでバックライト不良の原因はこれではないことが分かりました。
となると考えられるのは、出品者が話していたディスプレイケーブルの不良か、ディスプレイ裏面の制御基板の不良のどちらかになります。
一応、ディスプレイ自体の不良も考慮してFRUの品番を画像に収めておきました。
で、ディスプレイを外した序でですから一度ケーブルをすべて外して接点を確認。特に不具合は見当たらなかったのでコネクターをきちんと奥まで挿し込んで脱落防止のテープでしっかりと固定。更に各部のコネクターも再度確認しながら組み上げました。
で、試しにACアダプターを繋いで電源を投入したところ…
ありゃりゃ、復活してしまいましたよ。
この状態で何度もディスプレイを前後に倒してみましたが、バックライトが切れることなく点灯し続け、更に一度電源を落としてからディスプレイの開閉を繰り返し、再度電源を投入してもきちんとディスプレイが表示されました。
仮組だったことからパームレストやキーボードなどを本組みし、その際も何度かディスプレイを開閉しましたが、その後も問題無くバックライトは点灯しました。
まだはっきりと断定はできませんが、どうやらコネクター部の接点不良が原因だったようですね。(この記事をアップする際も確認しましたが正常に点灯しました)
このまま数日放置して再度電源を投入して確認してみる予定でいますが、仮に正常に点灯するならばCF-R6の代替案の件もありますから本格的に修復を考えようと思います。
但し、キーボードライトの点灯は変わらず駄目でしたんで、ケーブルの断線、またはLED切れではないかと思います。
キーボードライトは今回調べたディスプレイのフレキシブルケーブルに取り付けられているタイプなので、どのみちケーブルの交換は行う必要がありそうです。
まぁ、ディスプレイ自体に不具合が無かっただけでもめでたしですね。
追記
検証から5日後に再度電源を投入して確認したところ、一度バックライトが点灯したものの、その後は点灯しなくなりました。再度分解して再検証の余地ありです。