hp Pavilion dv5200(以下dv5200)は当方が所有するnx4820(nx4800改nx4820)と同時期にリリースされた15インチモデルnx7200の後継モデルであり、同じく所有するdv6000(当方所有はdv6500)シリーズの先駆モデルとなるPCである。
またdv5200はコンシューマー向けモデルPavilion dv5000シリーズに属するモデルであり、日本ではこのdv5200のみがリリースされた。
Pavilionはそのシリーズ名がブランド名となるのでラベルはdv5000となっている
これまではビジネスノートの下位モデルとコンシューマーモデルのモデル名は頭文字を nx として統一されていたが、hpが本格的に一般向けPCに参入するにあたって新たにPavilionという名が与えられ、頭文字も dv へと変更された最初のモデルである。注)ノートパソコンでの初
dv5200購入の切っ掛けは、当サイトのブラウザ表示テスト用に使用しているDELL Latitude D430が、HDDの遅さからレスポンスが非常に悪く、またタッチパッドやスティックポイントの使い勝手も気に入らず、あまりにも扱い辛いのでその代替えにする予定で手に入れた。
同じ1.8インチのHDDを搭載するhp nc2400(しかもこちらはCore Duo)がイライラさせられるほどのパフォーマンスではなかったので、ライバル機であったD420の後継機でCore2モデルであるD430にも期待したのだが、こうも使い勝手に差があるとは思いもしなかった。
兎に角、パフォーマンスや操作感が悪くて使う気になれず、前々から興味のあった初代Pavilionシリーズを手に入れて代替機にしようと考えるようになった。
本来ならば14インチモデルのdv1000シリーズのdv1700の方が欲しかったのだが、球数が少なくなかなかオークションで出品されないのと、その理由あってか意外に争ってCore2 Duoモデルが買える値まで跳ね上がってしまうことからあまり現実的ではないと判断して落札する気にはなれなかった。
そんな代替えを検討し始めた折りにジャンクなdv5200(HDD無マウンタ有)が出品され、希少モデルながらも争う気配が無く、15インチモデルではあったが安価に購入することができそうだったので上限を設けて入札、落札するに至った。
その落札価格は1,758円。これならばジャンクで動かなくても諦めのつく値であるし、正常に動けばお買い得な値である。
因みにブラウザ表示確認の為だけで自宅内での使用のみなので、今回PCの大きさに拘りは無かった。
手に入れたdv5200の構成はCPUにCeleron M410(1.46GHz)、メモリー512MBに光学ドライブはDVDコンボ。オプションであった無線LAN、Bluetoothも搭載されず最小構成最下位モデルであった。(手に入れたモデルのP/Nナンバーは EM709AV#ABJ )
hp Pavilion dv5200 Celeron M410 モデル スペック詳細 サイト消失
但し、ほぼ同じ構成であるdv1700にもCeleronを載せた廉価版が用意され、チップセットがローエンドタイプの940GML(シングルコア、シングルチャンネルのみ対応。FSB533MHzのみ)に対してdv5200ではCeleron機であってもメインストリーム向けの945GMが搭載されていたので、こちらはCore Duoに換装が可能である。
またBIOSが対応されているならばCore2 Duoも搭載可能で『dv5200 Core2』でググると搭載例を幾つも見付けられた。
一応、Core Duoの2.0GHzであるT2500とCore2 Duoの2.0GHzであるT7200をストックしてあるが、当方はこのdv5200を当サイトのブラウザ表示テスト用に使用する予定でいる為、ネット閲覧がある程度可能なパフォーマンスで十分なことと、TDP電圧がCore Duoの方が低く消費電力が少ないことから敢えてCore DuoのT2500に換装した。
hpサイトから入手したメンテナンスガイドによるとサードベンダーのグラフィックチップを載せたモデルも存在していたようでシステムボードの基盤にはそのプリントが施されていた。(日本では未発売)
一方、無線LANに関してはジャンクnc8430より抜き取ったIntel 3945ABGを搭載。無線LAN非搭載機にはワイヤレスアンテナも搭載されていないことから、以前Q10から外して保管してあった小型のアンテナを光学ドライブ脇の僅かなスペースに両面テープで固定させ、シングルアンテナで受信できるようにした。
非搭載機にはディスプレイヒンジの脇から出ているコードが見当たらない
本来ならば汎用アンテナを購入してディスプレイ裏に装着するのが理想ではあるが、hpのディスプレイはベゼルの分解が面倒な為(ベゼルやディスプレイ自体を破損させる可能性が高い)、今回は見送った。
システムボードの隙間をぬっての設置に加えてシングルアンテナの為、受信感度は褒められるものではないが、このPCはNURO光のONUが設置してある自室のみでしか使用しない為、感度の問題は気になるレベルではなかった。
それと無線LAN非搭載機に無線LANを使えるようにするには一点加工が必要であった。
Quick Launch Buttonsの上(ベゼル兼ヒンジカバー部)に無線LANスイッチが備わるが、非搭載機では無線LANのマークがプリントされておらず、またベゼル裏の無線LANボタン部分に平たいプラパーツの突起が2箇所設けられ、これがストッパーの役目をしてシステムボード上のスイッチを押せないようになっていた。
システムボード上には無線LANスイッチがちゃんと備わっており、ベゼル部のスイッチも活きているので、この平たい突起をニッパーでカットしてストッパーを除去することで無線LANスイッチが使えるようになった。
さて、HDDを載せてメモリーを2GBへ増設。BIOSのアップデートとドライバーの検証の為にWindows7をインストールしたがインストール時に問題が発覚した。
到着して直ぐに不具合が無いか付属ていた256MB 2枚のメモリーをメモテスでテストしてシステムに負荷を掛けてみたが、この時点では2回テストをパスして問題は無かった。
テスト終了後にクリーニングを施し、CPUの交換とメモリーの増設、HDDの搭載を行ってOSのインストールを始めたところ、HDDへのコピーが終了して再起動が掛かりWindowsの構築が始まって暫くすると画面が乱れてフリーズを起こした。
電源ボタン長押しで強制シャットダウンし、再度インストールを開始するも同じくフリーズを繰り返した。
メモリーの接点不良かと疑って接点を磨いてみたところ状況は変わらずであったが、スロット1とスロット2とでメモリーを差し替えたらフリーズ現象は発症しなくなった。
但し、またフリーズ現象が発生する可能性も否めずシステムボードの不良とも考えられるので、先ずはメモリー廻りを再確認することにした。
載せていたサムスンのメモリーからバッファローのELPIDAチップのものに換装してベンチテストで負荷を掛け数時間そのまま放置したがフリーズ現象は現れなかった。
システムボードの不良ではないことが判ったのでここで再度サムソンのメモリーに戻してOSを起動させるとやはり起動途中でフリーズした。
これは完全にメモリーが駄目な様子。搭載したメモリーは以前手に入れた時にメモテスで異常が無かったことを確認しているのでどうやら相性の問題のようである。
メモリーをまた変更してグラフィックベンチを数時間稼働させて負荷を掛け続けたがフリーズすることは一切なかった。
しかし当家で必ず不具合を出すのがサムソンのチップを載せたメモリー。デスクトップでもファイルサーバーでも逝ったり相性問題が出たメモリーはサムソンだけ。だから当方は好んでサムソンのメモリーを買うことは一切ない。
ということで、今回手に入れたdv5200は一応正常の様子。暫くこのまま様子を見て問題が無ければドライバーの検証を行って本格的にdv5200がどんなパソコンか見て行きたいと思う。
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えんひろ URL 2015.02.10(火) 14:38 修正
サムソンのコメント、笑いました!
流石、サムソンですね(苦笑)
1,758円って!良い買い物ができて何よりです。
毎回、はるぼーさんの落札価格には驚かされますね。^ ^