蓋の裏の収納部ですが全く使用されていなかったようで、ポケットのゴムや生地がのびておらずしっかりとしておりました。この収納部は物を入れたりするとその重みでゴムや生地がのびてしまうんですよね。
間仕切り板もこの通り綺麗です。
外観に見る痛みは正面の打痕と線傷が目立つ程度で、あとは普通に使用感のある中古品といった感じでした。
こちらはクリーニング後の状態です。
クリーニング工程はいつもと同じく先ずは“ピカピCAN”で金属部のクスミや腐食を落とします。
次にマジックリンで付着した皮脂や油分などの汚れと“ピカピCAN”の磨き油を落とします。
濡れ雑巾でマジックリンを拭ったあとに再度“よごれ一発”で細部の汚れや油分を落とし、最後にもう一度濡れ雑巾で拭き上げて終了です。
今回は内部が非常に良い状態を保っておりましたから、掃除機でゴミを吸い取り、“よごれ一発”で軽く拭き上げる程度で終了しました。
何度も申しておりますが、この工程でのクリーニングを施すと金属部分が見違えるほど綺麗になっているのが確認できるかと思います。
最後にこのHANSAのケースが他のブランドよりも優れている部分をご紹介。
OEM商品ですから他のブランドでも金具類など同じものが採用されていることも多々あるとは思いますが、HANSAブランドの拘りとして先ずは蓋の留め具にあります。
通常のU字型のリングを蓋側の金具に引っ掛けるタイプではなく、ボックス型の金具を鍵部分と一緒に被せ掛けるタイプとなっております。
この仕様にどのような利点があるのかは当方には分かりませんが、通常のU字型のものよりもしっかりと固定されているような気がします。
因みに最初の画像にあった金属のクスミは見事に除去されて綺麗なのが確認できます。
もうひとつの拘りがショルダーベルトを通す金具です。
こちらは±10度くらい左右に稼働できるようになっており、ショルダーを肩から掛けた時に無理な負担が掛からないようになっています。
当方、銀塩からそのレンズ群、デジ一眼からコンデジ用と多くのアルミケースを所有していますが、このタイプの通し金具を採用しているのは今回のHANSAのケースが初めてであります。
OEM商品ながらもHANSAブランドとして発売されていたケースですから、きちんとメーカーの拘りがあり、またしっかりした製品が選ばれています。
今回の落札価格は1,000円ジャストと、この内容でしたらかなりのお買い得商品だったのではないかと思います。
それと友人が話していた『あまり良くないよ』の理由ですが、カメラバッグの金具類やリベットなどに多分ブロンズメッキが使われているのではないかと思いますが、そのメッキが経年劣化でくすんだり、最悪は腐食したりと汚らしくなってしまうのが良くないのだと思います。
確かに“ピカピCAN”で磨いたとしても腐食の場合はメッキにその痕が残ってしまい、汚れているように見えてしまって見栄えは決して良いものではありませんでした。
さて、これでテーブルの上に鎮座していたS5000やS5200が片付きますので、V10のサンコイチ計画が施工できそうです。
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