最後にF80EXR。
去年の暮れにもこちらに記述しましたが、FシリーズのフラッグシップであるF200EXRの下位モデルF70EXRの後継機がこのF80EXRになります。カメラについては比較的新しいカメラですから、ネット上で幾らでも情報は得られますので今回は省きます。
既にこのカメラは美品レベルのものを所有してカメラバッグに収めてありますが、今回部品取りに使える部分があればと多少期待しての購入。そして検証であります。
上面から側面にかけて大きく塗装剥げが見られます。
フジ機は塗装が弱いことで有名ですが、この世代は特に弱く傷を付けるとそこからどんどんと剥がれ落ちて行きます。
実際、この撮影後にクリーニングを施工した時にも磨く度にボロボロと塗装が剥げて行き、見苦しいので側面は綺麗に剥がしてしまいました。
背面の塗装剥げも激しいです。操作ボタンに文字消えが無いだけに、この有り様は非常に残念です。
で、手持ちの電池を入れて電源を投入すると、なんとレンズが迫り出してきました。
しかも撮影可能であります。
一度リセットを掛けて工場出荷時に戻してから細かく設定を変更して各モードやEXR、DRと変更してみましたが、全く問題無く正常動作でありました。勿論ストロボ撮影もOKです。
古いジャンクカメラに混ぜて落札価格を上げる為に客寄せ的に付属させたカメラで、どうせ不動品だろうと思っていましたが、これは思わぬ誤算でありました。
このF80EXRの写りは賛否両論でしてあまり評価の良いカメラではなく、当方もEXRパネル自体が好みではないのですが、動作品が一台100円程度で入手できるカメラではありませんから、この結果はちょっと嬉しかったりもします。
ここまで汚いとさすがに外に持ち出すのは恥ずかしいので、状態の良い故障機を手に入れてニコイチ修復しようと目論んでおりますが、このまま手元機として身近に置いて使い倒してやろうかとも考えています。
しかし、ここまで酷い状態のカメラを手にしたのは当方初めてではないですかね。F455やF610で傷だらけの個体を手に入れたことがありましたが、ここまで酷くはなかったと記憶しています。
というか、本当にフジ機は塗装が弱すぎです。こんな安っぽい塗装をするなら金属地にクリアだけ吹き付けるだけでよいのではないかと思います。どうせ剥がれてしまうのなら地のまんまにしておいた方が見栄えは良いですからね。
さて、今回の7台ジャンクセットは、前回の11台ジャンクセットが全て稼働品だったのとは違って1台は故障、3台が稼働、残りは部品取用とまずまずの結果でありましたが、最近、Z300で2台も落下ものを掴まされて少々凹んでおりましたから、少し気分が晴れたような気がします。
まぁ、こんなラッキーな話なんてそうはないんですが、予想外の好結果というものはやはり気持ちの良いものであります。
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