手に入れたF700をサラッと見て行きます。先に手に入れたF710との比較が多くなると思います。
今回は久々にS602を引っ張り出して撮影しました。
センサーやストロボ補助光の位置が多少違いますが、基本的にはこのシリーズの特徴である横長の形となります。
正面から見てF710との大きな差は、ストロボがF710と同位置正面に埋め込まれているのと、手に持つ部分である正面左側の突起はスリムで小型のものが付いています。
手に入れた固体は使用感が多く擦り傷が散見します。どうゆう風な使い方をしたらこのように傷だらけになるのか不思議です。一般的な使い方ならここまでにはならないと思いますが…
サイドにはUSBとAVケーブル兼用端子とDCジャックを装備します。
オプションでクレードルも用意され、端子の表記にはクレードルのロゴもプリントされています。F710にあるクレードルを使用した時のビューアー機能は無く、充電とUSB接続のみの機能となります。
因みにクレードルはF700とF710との互換性はありませんので共に専用品となります。
この固体にはA/V OUTとプリントされたところに打痕があります。
F710から採用されたワイド機能は当然ありませんのでディスプレイは4:3となっています。
操作系は他のフジ機と変わらないもので、マクロ機能とストロボ設定ボタンが方向キーと兼用されています。F710から新設されたプリセットダイヤルが無い分、操作性は劣りますが、Fシリーズの上位機であったため、測光切替や露出補正ボタンを独立設置されて操作性を上げています。
ズームボタンの下には親指が収まるように窪みを設けています。この窪みだけでホールド感が増していて、F710よりもカメラを持った感触は良いです。
操作できますがMENU/OKボタンの内部の爪が折れているようでクルクルと回ってしまいます。撮影時は左140度ぐらいの位置になってました。
また光学ファインダーはゴミが混入しています。このファインダーは封入式ではないため、ボディ内に埃が入るとファインダー内にも簡単に埃が混入してしまいます。多少なりともカバーを設けて埃が入り難い構造にしてくれればよかったと思います。
上部の操作系はシンプルに構成されています。
左に連射モードの切り替えボタンがあります。ここに設置した意味がよくわからないですが、ブラケティングのオンオフは連射モードから設定するので、独立したボタンを設置してくれているのは非常に有り難いです。
モードダイヤルはF710のように360度無限に回せるタイプではなく、シーンポジションとマニュアルモードの間でストッパーが設けられています。どちらが使い易いかは無限にぐるぐると回せる方が良いでしょうが拘るほどの機能ではないと思います。
F710/F810でも感じましたが、やはりこのメイン電源のスライドスイッチは使い難いです。
底面にメディアとバッテリー収納部を備えるのは同じです。
電源を投入してレンズが迫り出したところ。
焦点距離はf=7.7mm~23.1mmで35mm換算で35mm~105mm相当、光学3倍ズームになります。一般的なコンパクトカメラのズーム領域となると思います。
最近では高倍率化が進んでいますが、街中でのスナップ写真やポートレートなどに使うには私的に十分な領域と思います。またF710と違ってズーム倍率を欲張っていない分、こちらの方が描画性能は良いのだそうです。
正面にコンティニュアスボタンを装備し、マニュアルフォーカス時のシャッターボタン兼用でワンプッシュAFが動作するのは同じでした。
レンズにプリントされている文字は消えかけています。
真正面からの画像では見えませんでしたが、こちらの画像ではちょうどグリップ部の突起とストラップの見えている間に打痕が確認できます。
手に入れた固体はシリアルナンバーからCCDパネル不具合のリコール対象に該当します。リコール修理したものは一緒にファームウェアもアップされてPictBridgeに対応されると報告がありましたので、PictBridgeに対応されていないこの固体はパネルの交換がされていない可能性があります。
PictBridge対応のバージョンアップがリリースされる以前にCCDパネルの不具合が出て修理した場合には、PictBridge対応バージョンアップはされていないので、一概にリコール修理されていないとは言えませんが、今後不具合が出る可能性もあるので注意が必要かと思います。メイン機として頻繁に使うわけではありませんから、これから壊れる確率はグンと減るとは思いますが。
ただ、このモデルがリリースされてから既に9年が経ち、ここまで不具合が出ずに使えてるとなると、仮にパネルが交換されていないとしてもパネル自体は当たりの固体とも言えるので、このまま症状が出ない可能性もあると思います。
フジ機に統一して言えることなのですが、今回操作していて気に入らなかったのが絞り優先AEやシャッタースピード優先AE時に、それぞれの値を変更する際、絞り優先AEでは方向キーの上方向を押すと絞り値は絞られ、下方向で絞りが開放方向へ。シャッタースピード優先AEではシャッタースピードが上方向で遅くなり、下方向で速くなるという逆転仕様となっていて、これは人の感性に反すると思います。
実際、操作していていつも戸惑う部分であり、必ずと言っていいほど間違えてました。こういうところはNikonに似ており、私的には非常に気に入らないところであります。
さて、この雑記帳を基準に新たに紹介ページを作成する予定でありますが、先ずは起動できないジャンクを手に入れて分解し、内部を調べてみようと考えています。
これは今回手に入れたこの固体の外観の程度が悪く、使えるとはいえMENUボタンが損傷していることと、打痕があることが少々気分的に落ち着かないので、外装を交換しようと目論んでおります。
外装の交換が容易にできるようなら換装したのちにページを作成する予定でおります。