本日、パソネタをお休みして先日手に入れましたブラウン管テレビ SONY KD-32HR500 の話をしたいと思います。
色々と使用による劣化がありましてその件に関してもお届けしようとは思っておりますが、先ずは空いている時間でちょこちょこっと弄って気付いた点を記したいと思います。
先ずはB-CASカード。
このテレビはブラウン管テレビ初のデジタル三波チューナー内蔵型となります。よって本来ならばB-CASカードが付属している筈ですが、前オーナー様は抜き取ってしまったようでありませんでした。
B-CASカードの所有権は(株)ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズが持っており、それを利用者が借用するかたちとなっております。
本来なら機器を譲渡または破棄した場合は返却するか所有者が破棄、また譲渡に限っては機器と同封させるのが一般的な利用者の対処方法となっています。
B-CASカードの譲渡は一切禁じられておりますが、機器譲渡による名義変更は可能な為、機器と一緒に売買することは可能です。
よって所有者(今回は出品者の前オーナー様)が破棄する場合は前途の内容を伝えて付属しないことを告げる必要があります。今回はB-CASカードの件については全く触れずテレビ本体だけが送られてきました。
法に触れることですので自身で使用するも破棄するもこの件に関してはきちんとオークションフォームに明記する義務が出品者に課せられます。
今回は付属しておりませんでしたから、致し方なく自身で新たに手に入れることにしました。
次に色々と設定を見直しておりますが、前オーナー様は基本的な部分を理解しておらず、設定のおかしな部分が幾つかありました。
先ずは画面表示の見切りに関してですが、D端子の1080i入力と色差コンポーネントの480pでは正常に映像が画面内に収まっておりましたが、色差コンポーネントでの1080iの映像だけが何故か上の部分が異様に切られていることに気付きました。
地デジを鑑賞していると右上に表示されるテレビ局のロゴが画面の隅ギリギリに表示されていたり、上に表示されるテロップが切れていたりと明らかに画面サイズがおかしい状態でありました。
加えて普通に映っていますD端子の1080i映像でも左右の切れが大きくやはりテロップが切れていました。
これは完全に画面サイズの調整がおかしいです。
直ぐにサービスマンモードの入り方を調べ、VPOS,VSIZ,HPOS,HSIZを調整して上下左右共にオーバースキャンのギリギリまでを調整し、画面いっぱいに映像が収まるように調子し直しました。
この辺りは三管プロジェクターよりも楽ですね。三管の場合は画面サイズに合わせてビームの出力から画角(アスペクト比)、コンバージェンスと一から設定しますから、決められた管面サイズ内に収めるだけで基準ができているんで非常に楽です。
次に色差コンポーネントでの画面サイズですが、メニュー画面を色々と確認すると色差コンポーネントでの入力が1080ではなく1035に設定されていました。
これを1080に戻したところ、きちんと画面内に収まるようになり、色差コンポーネントの1080iでもちゃんと写るようになりました。
何故に前オーナー様は1035に設定していたのか意味がよく分かりません。
で、まだおかしなところがあるのではないかとひと通り設定を見直すとコンポーネント入力の信号入力が480pではY/Pb/Prとなっており、720pと1080iではY/Cb/Crとなっておりました。
これ、逆じゃないですか。
兎に角、音質調整を見ても高音低音共に目一杯最大にしてありましたし、画質調整も色が不自然でしたし、どうもまともに調整できていなかったようです。
折角の性能がこれでは発揮できず、機器が可哀相ですよね。
SONYのハイエンド機は機能が豊富なのですからもっともっと勉強して使い切って欲しいものです。
と、まだまだ設定は簡易的なもので本格的な調整は行っていませんが、これからまた少しずつ触って素性を確認しつつ、ゆっくりと仕上げて行きたいと思います。
そうそう、以前にも記しましたがSONYのデフォルトの画質設定は相変わらずの糞状態ですね。一般視聴ではホームのポジションを利用して映画や海外ドラマなどはAVプロで追い込んで観たいのですが、このホームポジションはガンマ調整や色温度の調整ができず、その色温度の設定が相変わらず高くて映像全体が青くと観ていてイライラさせられます。
グレースケールを表示すると白はぶっ飛び黒は潰れてと… (#゚Д゚)y-~~イライラ
ですから調整されたAVプロ一択で観るしかないと思います。
しかし、パナやソニーはまともに画質調整できる人間が居ないのかよと思ってしまいます。サービスマンモードでもなんでも基本的な部分を再調整しないとまともなカラーバランスが得られないのはどうかと思います。
最後に一応フォローしときますとソニーのサービスに何かしらの修理と共にカラーバランスを調整してと頼むと意外にまともに帰ってくることがあります。
その時に調整したサービスマンによると思いますが、工場出荷時のデータに修復した後に目で確認して微調整してくれるサービスマンも中には居るようですね。