漸く、漸く4台目にして綺麗なF30を手に入れることができました。
それまで当方が所有していたF30は、ジャンクセットに含まれていたものや、綺麗だと思って手に入れた個体に打痕があったりと動作品でありながらも散々な状態でカメラバックに保管できるレベルの個体ではありませんでした。
それらは全て動作品でしたのでF31fdの部品取りにも使えますから何台所有していてもなんら邪魔になるようなことはないのですが、F10から始まるF11,F30,F31fdと銘記と呼ばれていた世代のFシリーズを当方は美品で揃えていた為、どうしてもF30の綺麗な個体が欲しくて長らく物色しておりました。
勿論、値を張れば綺麗な個体を手に入れられたのですが、やはりここはジャンカー魂からできるだけ安価に抑えたい。そうなると綺麗な個体は低価格スタートで出品されず、されたとしても予想外の値で入札されてしまってなかなか手に入れることができませんでした。
今回も1,000円を超えて2,000円前後での落札ではないかと予想を立て(この値段で落札してもデジカメとしては本来なら十分安価なのですが…)、先ずは1,000円以下で入札。高値更新で落札権利を得た後は何故かそこから争わずそのまま終了。低レベルな争いをしていたのでねちねち入札してくるかと思いきや、すんなりと楽に落とすことができました。
では、手に入れましたそのF30をサラッと見てみたいと思います。
先ず冒頭に述べた通りに非常に綺麗な個体で、使用感がまったく感じられないほど状態が良いです。
インターフェイスのカバーはボディと同じ色の塗装が施されています。ここはDCプラグやUSBケーブルの端子が収まり、これらを使用するのに何度も取り外しを繰り返すと皺ができて塗装が割れてしまい見苦しくなってしまうのですが、この個体はまったくそのようなことはありませんでした。
バッテリーの充電や記録画像の転送は外部装置で行っていたようで、本体のインターフェイスは使用していなかったようです。
使用頻度が高いとシャッターボタンのメッキに傷が付いたり、擦れて剥がれていたりしますが、そのようなことも一切無いです。画像で確認できるようにボタンのメッキに傷が無いことが見て取れると思います。
画像に写らない程度の線傷が1個所ありましたが、底部もこの通り綺麗な状態を保っています。
F30,F31fdは背面のシルバー塗装が意外に弱く角面に傷が付きやすいのですが、この個体は全くの無傷であります。
勿論、操作系にも文字消えやメッキの劣化も無く文句の付けようがありません。
レンズ内に埃の混入多めとオークションフォームに記述されていましたが、当方が見たところでは殆んど確認できませんでした。前玉に汚れや指紋が付着していましたから、埃と汚れを間違えて記述してしまったんだと思います。
当然ながら動作は正常。背面ディスプレイの表面にもまったく傷が無く、輝度も十分な明るさを保持していました。
ここまで綺麗な個体ですから多分前オーナー様は防湿庫などに大事に保管されていたのではないかと思います。それにショット数も700枚程度と試写したぐらいの数でしたから、コレクション目的で所有していたのではないかと思います。(リセットされていなければの話ですが)
本当に漸く手に入れられたといった感じで、長らく待った甲斐がありました。もう10年近く前のモデルとなりますから、ここまで綺麗な個体は非常に珍しく、今後お披露目できることもなかなかないのではないかと思います。
因みに今回の落札価格は730円。大満足の一品ですね。