先日、ノートパソコンの音について語ったので、音繋がりで専用機をご紹介。
この専用機を組み上げた時はまだコンデジを持っていなかったので携帯電話での撮影です。写りが悪くて申し訳ない。
では、先ずはケースと中身。
ケースはどこぞのブランドメーカーが作ったオリジナルケースらしくリビングパソコンとして販売していたものらしいのですが詳細は一切わかりません。一丁前に総アルミでできており肉厚もあり結構重いです。
内部は電源ユニットと一体化され、Mini-ITXのマザーボードがちょうど収まるだけのスペースしかありません。
使用しているマザーボードはVIAのチップを搭載した『EPIA EN12000EG』になります。マザーボードの半分を占めるほどの大型のヒートシンクを載せてファンレス仕様になっています。
マザーボードの詳細は下記で。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060408/ni_i_mx.html
SATA対応ですがケーブルから混入するノイズ対策として、敢えてIDEを選択しています。そのIDEケーブルも音質が良いと評判のものを選んでいます。(メーカー失念)
左右のフレームに載せるかたちで上部にドライブ用のトレーが設置されます。
そのトレーにスリムドライブが載った状態。小さな画像でもトレーの肉厚があるのがわかると思います。ここまで厚いと全く撓まないのでドライブの回転する振動でトレーがバタつくこともありません。
それと入手した時にドライブを固定するパーツが一切無かったので、スリムドライブはブチルゴム系の両面テープで固定しています。ゴム質ですから僅かながら振動対策にもなります。
裏面に銅箔テープを貼り付け、チップやコンデンサーから発せられる電磁波を吸収させてノイズを除去させています。
トレーを設置した状態。3.5inchのハードディスクも搭載できますが、novacのテラタワーに付属していた2.5inch→3.5inch変換アダプターを使って2.5inchのドライブを載せています。これはできるだけ振動の発生するものを無くす、また小さくするという意味で2.5inchを選択しました。
ケース天板のサイドにも同じく銅箔テープを貼り付けています。天板の裏面にも貼り付けることが可能ですが、経験上、貼り過ぎるとスピード感が無くなって緩々の音になってしまうことと、光学ドライブ周辺に電磁波対策を施すと最悪CDを読み込めないといった症状が出るので敢えて貼り付けておりません。
電源ケーブルはオルトフォンの安価なものを使用していますが、パソコンに付属のものよりはまだマシだと思います。
このケースの電源ユニットは専用基板となっていてケース側にはインレットが使われています。このインレットもおまけ程度のものですから交換すれば更に音質改善に繋がると思います。いつかは交換しようと思っているのですがまだ交換しておりません。
それと取り付けに使用するビス類はすべて消磁して磁気を飛ばしています。
現状の設置状態はこんな感じ。ケースにはインシュレーターなどが無くただのゴム足でしたので、TAOCの25PINを3点支持で噛ましています。
さて、肝心の音の方ですが5~6万円程度のCDプレーヤーやDVDプレーヤーなんかよりも遥かに音が良いです。MP3の320Kぐらいなら十分聴けるレベルまでには仕上がっています。
銅箔テープのおかげで上手くノイズをカットしていますから、高域は結構透明感があり綺麗な音が出ています。またクリアーな音になればボーカル域のS/Nも向上するので、いい感じで声が出ています。
ここがもうちょっととか、あそこがもうちょっととか、ピュアオーディオのシステムから比べれば遥かに劣る音質でしょうが、このオーディオパソコンでMP3の音楽が楽しく聴ければそれでよいので十分満足しております。
一応このオーディオパソコンのスペックを貼り付けときます。
Windows7を入れて延命させたいと思うのですが、チップセットがWin7に対応されていないので、インストール中にフリーズするという報告がされていました。
元々XPをインストールする場合でもBIOSでSafetyモードにしておかないと同様にエラーが出てフリーズするので、もしかしたら同じ症状なのかも知れません。
Vistaなら動くらしいのでドライバーさえ揃えることができれば入れてみようかとも思いますが、CPUが1.2GHzあったとしてもIntelのCPUと比べるとPenIIIの600MHz前後ぐらいの処理能力しかないので
ちょっと難しいかも知れません。
まぁ、このパソコンでネットをするわけではありませんから、サポート終了後もWinXPのままでOKなんですけどね。