“OCN モバイル ONE”のバッテリー消費問題に耐えかねてサブ端末であるiPhone8用のSIMを“IIJmio”に移行。 メインの端末もスリープ状態でデータ通信オン時の消費が1.8%/h前後でオフにして0.5%/hと、やはりバッテリーの消費率が高いことから他所に移ることにしました。
移ったところは“日本通信SIM”でプランは6月に登場したばかりの“合理的みんなのプラン”になります。 docomoとの間で色々と難題を抱えている話題のMVNOであります。
ここを選んだ理由のひとつは価格。 基本料金1,390円ながらも6GBのデータ容量が付いており、しかも70分の無料通話も付いています。
この“合理的みんなのプラン”は月間3GBのプランを利用する層をターゲットとし、繰り越し機能を無くして潔く初期から6GBを提供。 足りなかった場合の増量も275円/1GBとキャリアや他のMVNOの半額と破格の価格設定となっています。
上記の内容のひとつである繰り越し機能を無くした理由には、ソフトウェア面でのコストを下げる狙いもあるのだと思います。
docomoとの価格交渉に加え、このような無駄なコストを削減することによって実現したこの料金は、恐らく他のMVNOの3GBプランにオプションの無料通話を追加した合計金額の中で今現在最も安い料金体系となるかと思います。
次に選んだ理由のもうひとつは、発信の際に面倒なプレフィックスが必要無いこと。 他社よりもいち早くオートプレフィックスを導入したOCNモバイルONEとは違い、ここはdocomoのネットワークをそのまま間借りしているので、そもそもプレフィックスの必要がないのだそうです。 加えて、前途の通りdocomoのネットワークそのまま使いますから、発信でVoLTEが使えるのも強みであります。 試しで自分のスマホ間で通話した時にHDと表示された時はちょっと感動してしまいました。
今まではプレフィックスを自動で付けてくれるアプリ(Android7からgoogleの方針が変わり、この手のアプリの使用が禁止されてしまいました)が幾つか存在していたり、各MVNOからリリースされる専用の電話帳アプリを使うことで特に苦とは思っていなかったのですが、やはりOCNモバイルでこのプレフィックスなしで発信できることを体験してからは、付帯させない発信は楽の一言であります。
特にリダイヤルの際にプレフィックスを付け忘れて通常の通話で発信してしまい、カケホや半額通話が適用されず高額な通話料を請求されてしまったなどといったトラブルを未然に避けられるのは非常に有り難いことです(当方は一度もありませんけどね)。 特に高齢者やMVNOのプレフィックス発信を敬遠するユーザーにはかなりの恩恵なのではないかと思います。
このオートプレフィックスの件はdocomoに続き、他の大手キャリアでも導入予定であり、各MVNOでも順次対応するようになるでしょうから、今後MVNO各社を選別する際の条件にはならなくなると思いますが、先に述べたようにdocomoのネットワークを間借りしてVoLTEが使える通話は、日本通信を選択する上でのメリットの一つになると思います。
次に日本通信SIMの品質に付いてですが、ここは“よくあるご質問”の中に『回線速度はドコモと変わりませんか?』の問いに対して
本サービスはドコモのネットワーク(LTE+3G)を利用しています。通信速度自体は、お客様の利用場所・時間・環境によって異なるため、当社サービスが、ドコモより速い場合もあれば、遅いときもあります。本サービスは、ビデオ会議や動画を視聴する等のサービスを、常に快適にご利用いただけることを目標にしています。
とあります。
上記の通り、docomoのネットワークをそのまま使っていますから、通信速度に関して不満は一切無いです。 当方の環境ではOCN並に快適にデータ通信が可能ですし、状況によっては本家docomoより速いとのレポも見受けられましたから、速度に関して気にする必要は無さそうです。
まぁ、MVNOですから今後どのように変貌するかは分かりませんけどね。
最後にここは兎に角コストを下げて低価格化を進めていますから、特にこれと云ったキャンペーンも無く、普通に申し込んで普通にSIMが届くだけとなります。
それではつまらないので日本通信SIMで検索すると一応スターターパックがリリースされていることを知り、購入先のポイント目当てで先にスターターパックを購入しました。
他が一律3,300円ながらもAmazonは3,000円を切っていたのでそちらで購入しようとしたところ、なんと[在庫なし]状態。 他も[取り寄せ]で時間が掛かるようだったので、致し方なく唯一在庫のあったヨドバシで購入しました。
ヨドバシは還元率が高いですし、エポスの3選にヨドバシを登録してあったのでエポスのポイントも通常より高く還元されるので、これはこれで良かったのかなと思っています。
こちらは申し込んで届いたSIMパッケージ内の同梱物。
なんと届いたのはSIMカードと簡単なスタートガイドのみでした。 この徹底したコスト削減っぷりは大したものです。
メインスマホであるF-01KにてOCNモバイルONE使用時のバッテリー消費率は、前途の通りスリープ時データ通信オンで1.8%/h前後。 データ通信を切った状態でWi-Fiのみですと辛うじて0.5%/hを保っていましたが、日本通信SIMに移ってからはデータ通信をオンの状態でも0.5%/hを保っていました。 バックグラウンドで何かアプリが動いている時は0.8%/hになった時もありましたが、概ね0.5%/hをキープ。 やはりOCNモバイルONEのバッテリー消費は尋常ではないことが分かります。
月額1,390円で6GBのデータ容量と無料通話70分付き。 無料通話を使い切ってもその後の通話料金は半額でしかもVoLTE対応と、自分にとってこれ以上のMVNOは今のところないです。 昼時のデータ通信はOCNモバイルONEには敵いませんが、苦になるような速度低下は今のところ体験していないので、この品質を長く保って行ってもらいたいものです。
注) ここのサポートはまったく駄目なので、ご自身で解決できるスキルは持ち合わせる必要があることだけ付け加えておきます。