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電動ドリルドライバー 購入

2018.08.05 20:02

今年初めに電動ドリルドライバーとドリルビットがセットになったものを購入しました。

トルク配分は手締めの方が正確なのでこの手の工具はあまり好きではないのですが、さすがに年齢と共に手先が衰えてきたのと、職業病で腱鞘炎がちと辛くなってきたので購入してしまいました。(歳には勝てん)

購入商品は“新興製作所 電気ドリルドライバー ACD-280”と“株式会社イトー IH-705 ドリルビット面取り10点セット”になります。

メーカーに詳細ページがないので、購入した際のAmazonの商品ページを下に貼り付けておきます。 あと物置から実物を引っ張り出してきて写真を撮るのも面倒臭かったのもありましたんで。

 新興製作所 2点セット 電気ドリルドライバー

現在は後継としてブラックモデル“ACD-280A”へと変更になったようです。 一応、メーカーHPのリンク先も貼り付けておきます。

 株式会社 新興製作所
 株式会社イトー

続き
新興製作所は廉価版をリーズナブルな価格で販売するメーカーなのですが、当家では同社の古いセンサーライト“SL-150B(デットストック品)”を現在も使用しており、これが安価ながらも予想に反して壊れ知らずで、私的に好印象でしたので数多くの安価な商品の中からこちらの商品を選びました。

実のところ、25年も前に手に入れた充電式のホーム用のドリルドライバーを持っていたのですが、バッテリーは活きていながらも新借家で色々と作業をしている内に経年劣化で先にスイッチ部分の方が壊れてしまい駄目になってしまいました。

そこで新規に購入するに至ったのですが、今回手に入れる際に重視したのが、

① バッテリーを使用した充電式ではなくAC電源有線式であること
② トルク調整付き

の二点でした。

①に関しては当家では然程電動ドリルドライバーを使わない為、長期未使用時のバッテリー劣化や買い替えによるコストを掛けたくなかったのと、いざ使用しようとした時にバッテリーが干上がって使えないといったことがないようにする為でした。

②に関しては穴あけ用の電動ドリルを既に所有しており、電動ドライバーとして使用する為の必須機能でした。

更に加えると用途が電動ドライバーのみであってもチャック先端は六角式を避けたかったのもありました。

この理由は、本来ドライバー目的だけであるなら六角式の方がビット交換が素早くでき作業効率は上なのですが、チャックの精度によって六角式では芯が出難くブレが多少なりともあるので、これだけはどうしても避けたかった為、締め付け型のチャックを選びました。(大手メーカー製なら六角式でもなんら問題は無いのですが)

さて、今年2月にACD-280を購入してからローボードの組み立て、玄関の踏台、押し入れの中の棚板の固定、知人の家具の解体と、数回使用した時の使用感を幾つかレポしたいと思います。

重量

これ、はっきり言って昨今の電動ドリルドライバーの中では重い部類に入ります。 男性ならあまり気にならないぐらいなのですが、グリップ部の位置・形状からバランスが悪く、男性でも長時間の使用は少々苦になるレベルに感じました。 握力の弱い女性には筐体も大きめですから、更に使い難いのではないかと感じました。

キーレスチャック

大手メーカーと比べると締め付けが若干甘く感じました。 チャックの形状と滑り止めの溝が浅い為、力が入り難いのも締め付けの甘さに繋がっているように感じます。 取り付けたビットが緩むことはありませんが、ドリル刃を取り付けて大きな負荷が掛かると空回りする可能性はあるかも知れません。

トルク調整

トルク配分に不満はなく、圧縮合板から30mmの木板等、難なくビスを締め付けることができます。

商品説明に8段階とありますが、中間にもノッチが設けてあるので、ドリル使用時のトルクレスを含めると実際は16段階になります。 板の種類によってもう少し締め上げを強めたいなど微調整がしやすいのが良いです。 この価格帯ですと5段階の商品が多い中、8段階と謳いながらも16段階調整なのは非常にコスパが高いように感じました。

但し、ドリル使用時のトルクレス位置へダイヤルを合わせるのに非常に力が要ります。 合わせるのが困難なほどです。 当方は電動ドライバーとして使用する為、特に不具合はありませんし、安価な商品である為、「致し方ないかな」とは思っていますが、ドリルを使用するユーザーには不満となる部分だと思います。

作業音

ブラシレスタイプではなくカーボンブラシ式ですし、大き目の冷却ファンも装備されていますから、当然ながら作業音は大きい部類に入ります。 これは構造上致し方ないですね。

Amazonのレビューで『火花が散る』と悪評を付けている方が見受けられますが、これはカーボンブラシ式という構造上の問題で致し方のないことです。 火花が気になるユーザーはもう少し出費してブラシレスタイプを購入しましょう。

当方はメンテナンスの面からカーボンブラシ式のこのモデルを敢えて選びました。 まぁ、ブラシレスの方が手間は掛からないのですがね。

付属ビット

本体付属のおまけビットは本当におまけ程度のものなので、家具の解体など大雑把に使う作業に使い捨てる気持ちで使うのがよいと思います。

セット品の“IH-705”の方は、付属の面取りビット欲しさに購入しました。 中国製の焼き付けもしていないビットなので刃先が舐めやすく使用する際は気を遣いますが、ショートタイプでも若干長めの両頭タイプに両頭ロングビット、長穴の奥のネジを締め付けられるようスリムタイプのロングビットと、当方にとっては非常に便利なセット内容でした。

壊れた充電式の電動ドライバーセットには焼き付け済みのビットが付属していたのと、VESSELのショートビットも所有していますから、使い分けて使用するようにしています。

因みに六角式ドリルビットはセンター軸が出難くブレが生じるので使用する予定は全くないです。 また面取りビットの刃先に鋭さがなく、資材へ押し付けるとセンターがズレてしまうのが少々残念です。 これなら大き目のドリルの刃で面取りをした方が良いように感じました。

今回購入の“ACD-280”と“IH-705”の二点セットは現在在庫切れの状態ですが、当方が手に入れた時の価格は4,200円でした。 それぞれ単品で購入した場合は、ACD-280が3,820円、IH-705が1,280円で合計5,100円と900円もの差額がありました。 面取りビットやスリムロングビットはあると結構便利なので、ACD-280を購入する場合はIH-705とのセット購入がお勧めです。

総じて安価製品なりの作りではありますが、決して悪い商品ではないので、D.I.Y.程度の作業でしたら十分活躍してくれる商品だと思います。