今年1月に引越しをした際に“Smart J:COM Box <録画機能付き> WA-8000”が“Smart J:COM Box <録画機能付き> WA-8600”へと変更になりました。
本体の外観はまったく変更なし。 型番のプリントが変わったぐらいです。
“WA-8000”との違いを設置業者の方にお伺いしたところ、『処理能力が若干上がった』とのこと。 更に「どれくらいですか?」と伺うと『微妙に操作が速くなった』と話しておられました。
左が“WA-8600”用 右が“WA-8000”用
パッと見で変わったと気付くのはリモコンぐらいでしょうか。
[番組詳細]ボタンが[SHOP CHANNEL]ボタンに変更されています。
但しこれ、必要あるんですかね?
正直まったく使わないボタンになってしまいました。 これは改悪の何ものでもないと思います。
次に本題となる本体の操作や処理能力について。
設置が終了して実際に操作したところ、確かに業者の方が話しておられたようにメニュー表示など速くなっていることが確認できました。 ボタン操作のレスポンスがワンテンポ速くなった感じです。
加えて画質変換の時間も速くなっており、なかなか変換作業が終了しなかった“WA-8000”と違って『気付くと終了していた』までに向上しています。
次に当家で確認できた不具合について記載して行きます。
先ずはハード面。
処理能力が上がったとのことでしたが、“WA-8000”と同じく保存してある録画番組の数が多くなるとメニュー操作が著しく不安定且つレスポンスが悪くなります。 これは“WA-8000”同様の不具合で、完全にハード面の処理能力が低いのとバッファ容量が不足しているのが原因だと思います。
処理能力が上がったといっても事実上スペック不足に何ら変わりはなく、また度々のバージョンアップの内容からもソフトウェアの完成度の低さが垣間見れます。
そのソフトウェアに関してですが、設置した時のバージョンで特に不具合は見受けられなかったのが実際には不具合があったようで、2018.03.22にVer.2.37へバージョンアップされました。
この時点でも特に問題はなく当家で使う環境では正常に動作していましたが、YouTubeアプリで不具合があったようで、2018.05.22にVer.2.43へとアップされました。
ここから問題が多発。 メニュー操作のレスポンスが更に悪化し、“WA-8000”と同じくリセットを行わなければ元に戻らない状態に陥りました。
次に画質変換に纏わるエンコードの話ですが、最新のVer.2.43では字幕などのスーパーインポーズでインターレース時のフリッカーのような揺らぎが出るようになりました。 プログレッシブが搭載されていないブラウン管テレビのインターレースの映像を観ているようです。
DR録画ではこの症状は出ませんし、もう一台借用する“HDR+(Panasonic TZ-DCH8000)”でもこのような症状は現れません。 “WA-8600”のHDMI出力を[固定]から[番組追従]へ変更して“REGZA 42Z8000”側でアップスキャンさせても同じ。 逆に“REGZA 42Z8000”の倍密操作をオフにしても変化がありませんでした。
何かしらエンコード処理のアルゴリズムが変更されたのではないかと思われます。 但し、他ではこのような報告は見受けられず、当家だけの問題かも知れませんので、この件は様子見の段階です。
何れにしても何かと問題の多いSTBであることには今も変わらないようです。 また何かしら情報を得ましたら追ってこちらに報告する予定です。