引越して行った仲のよいおばさんの旦那さんは生前大工さんでした。 数年前に亡くなった時に遺品整理で大工道具をみな売却処分し、売れ残って倉庫に仕舞い込んであったのを今回の引越しの際に二品ほど貰い受けました。
その中のひとつに丸ノコがあったのですが、引越しの際に処分するものをバッタバッタとぶった切っていた時には調子が良かったらしいのですが、いざ貰い受けると既にスイッチが壊れていて使えない状態でした。
借家の裏の倉庫に裸で仕舞い込んであった為、大分錆が出ていて決して良い状態ではなかったので、どこかしら劣化していたのだと思います。
当家で風呂場の簀子を切ったり、玄関の踏台をDIYで作ったりしたくて貰い受けたのに使えないのでは仕方ないので、ヤフオクにて中古購入することにしました。
RYOBI マイスピードソー MW-14
RYOBI マイドリル MD-10
今回の購入は以上の二点。 セットで落札価格2,030円でした。 ひとつ1,015円ですね。 激安!
上記の二点は20年以上前にRYOBIが“マイシリーズ”と題して家庭用DIY工具としてリリースしたもので、リーズナブルに道具を揃えられるよう安価に発売された商品になります。
実は当時、持家時代に液晶プロジェクターの天吊り作業の穴あけにドリルが必要で、同シリーズ中の“MD-10V”という今回手に入れた“MD-10”に変速スイッチ機能が付いたものを購入しました。
これが今だ故障知らずで現役でして、偶然にもヤフオクで同シリーズの中古が出ていたので、耐久性が良いことと使い慣れていたのもあった為、それを理由に入札落札に至った次第であります。
では、その手に入れました丸ノコと電ドリをちょこっとご紹介します。
先ずは本命の丸ノコ。
リリースが20年も前にもかかわらず元箱の状態が良いのに驚きです。 当方も“MD-10V”の元箱をそのまま使って物置に仕舞い込んでいますが、既にボロボロ状態です。 湿気から守る為に箱に入れてあるだけの状態になってしまっています。
筐体の状態も使用感がありながらも金属部分に錆は殆んど無く、きちんと保管されていた様子が窺えます。
付属品のスパナやソーガイドも付属し、こちらも綺麗な状態でした。 焼けが若干ありますが、説明書も付いています。
これで1,015円なら文句は言えませんね。
丸ノコの歯の状態と軸受け部の状態を確認しようと付属のスパナで外そうとしたところ、これが異様に固くてびくともせず、専用スパナで歯を外すことができませんでした。
致し方なく車の工具を引っ張り出し、ラチェットのソケットでサイズを確認すると10mmでスカスカ、8mmでは入らずとちょっと特殊なサイズのご様子。 手持ちの9mmで合わせるとコイツでほぼピッタリでした。
9mmのソケットで外せたんで確認しませんでしたが、どうやらインチサイズっぽいですね。 インチのソケットを工具箱から持ってくるのが面倒くさかったんで、後日サイズを測ってみます。
あっ、何故インチサイズのソケットを持っているかって思ったでしょ?
実はですね、車業界で仕事をしていた時期がありまして、外車を扱うことも多かったんですよね(というか、時期によっては外車の方が多かったかな)。 その中にはアメ車に乗るお客さんも居まして、作業することがあったのでソケットだけは個人的にインチサイズも揃えてありました。
で、肝心の丸ノコの動作の方ですが、木くずが付着しているのであとで掃除をしなければなりませんが、それ以外はこれが頗る調子が良いです。 勿論、数万円する業務目的の製品ほどの精度や静粛性はありませんが、家庭内でのDIYなら十分な感じでありました。
それと裏のカバーを外してカーボンも確認しましたが、まだ2/3以上残っていたので交換の必要はありませんでした。
あとは歯がどれだけ使えるかですかね。 これは後日試し切りをして、使えそうならヤスリで歯を磨いて駄目なら買い換えようと思います。
因みにこの“MW-14”のソーは外径140mm軸部内径12.7mmと特殊なサイズ。 既にホームセンターなどでは手に入れられない歯なので、通販で購入するしかありません。
こちらが現在純正製品で手に入れられる歯で“縦横兼用刃 140x12.7mm 80P 6651567”になります。
ごく普通のただの丸ノコの歯なのでチップソーが欲しい場合は、“SK11”から発売される“木工用チップソー 黒 140mm 52P”で代用が可能です。 但し、軸部内径が20mmですから、同じく“SK11”から発売される修正ブッシュ“20mm→12.7mm BE-4”が必要になります。
このアダプターを持っておけば現規格の軸部内径20mmで外径140mm以下のチップソーが使えるようになるので、ひとつ持っていても損はないと思います。 “MW-14”を現役でご使用の方は参考にして下さい。
次に当方ではおまけ扱いの電ドリ“MD-10”を見てみます。
こちらは“MW-14”と比べると筐体に擦り傷が多いです。 まぁ、使用頻度から考えても家庭内では丸ノコよりも電動ドリルの方が使用する機会が多いでしょうから、当然と言えば当然だと思います。
ただ驚いたのはチャック部分です。
20年も前の個体ながら錆が無く状態が非常に良いです。 動作確認で動かしてみましたが、ブレも無く回転も非常にスムーズでした。 チャック部分は自分が使用する“MD-10V”よりも状態が良いかも知れませんね。
これ、“MD-10V”があるのでおまけと考えていましたが、十分実用可能です。 使うことにしました。
こちらは“MD-10”に付属していたもの。 よく失くしてしまうチャックのリリースレバーがきちんと付属していました。
説明書はご覧の通りで汚れや焼けがありますが、一応読めます。
あとはおまけでコンクリートドリル、12mm木工用ドリル(何故かビットタイプ)、研磨が6本(これは安物っぽいな)、
それと使い古したドリル数本が布に包まれて付属していました。(ってか、折れてるドリルもあるし)
と、電ドリは付属品多数です。
丸ノコは実際に木板を切ってパワー不足(劣化具合等)でないか調べなければなりませんが、現物の状態から使用頻度は少なさそうなので十分使えそうな気はしています。
まぁ、二点で2,030円ですから動けば儲けもの。 精度が悪くても『馬鹿と鋏はなんとか』と言いますから、上手く使えば実用できると思います。
あぁ、これでやりたかった作業ができるようになります。