ここ最近購入したモバイルバッテリーやUSB充電器の記事を経て、実際の電圧・電流を知る必要性があると感じて簡易USBチェッカーを購入してみました。
RouteR RT-USBVAC3QC
この手の製品ではメジャーなメーカーであるルートアール。 モデルもAmazonなどで定評のある“RT-USBVAC3QC”を選びました。
型番末尾に『3QC』とある為、QC3.0対応と勘違いされる方も多いでしょう。 ですが、実際の対応はQC2.0までですので、購入検討の際はご注意下さい。
後継にQC3.0対応のものが発売されていますが、メモリー機能が無いので今回は却下。 こちらは10個まで記憶できて各端末やモバイルバッテリーごとに記憶できるので、敢えてQC2対応までのこちらの商品を選んでいます。
吊るしのパッケージに簡単な仕様が記載されています。
充電器やモバイルバッテリーのUSB端子に繋ぐと電圧と電流を表示。 そのまま端末などに繋ぐと供給する電圧と電流がリアルタイムに表示され、積算電流や積算時間のカウントが開始されます。
積算電流、電力や積算時間は、表示切り替えボタンを押すことで順次表示されるようになっています。
付属品は一切無し。 本体と簡単な取扱説明書と保証書のみになります。
ケーブル類が含まれていませんから端末に付属するケーブルを使用することになりますが、この際なのでQC対応の良質なケーブルも一緒に購入することをお薦めします。
ケーブルの良し悪しで電圧値や電流値がまったく変わってしまいますからね。
本体全貌。
USB端子の大きさから本体の大きさが確認できると思います。 特段、大きくも小さくもなくといったサイズです。
標準で端子カバーが付属しているのが良いです。 端子が錆びたりくすんだりしますと接触不良を起こしたり、抵抗となって正確に計測できなくなりますから、別途購入する手間も無く良心的な配慮だと思います。
このモデルの悪評のひとつが切り替えボタンの操作性。 小さくまた突起も設けられておらず本体と平面な為、非常に押し難いです。
それとメモリーのリセット方法も悪評のひとつ。 切り替えボタン2回連続押しでメモリー番号の選択が可能なのはよいのですが、リセットを行う場合はリセットしたい番号のひとつ前のメモリー番号を呼び出して通常モードに戻し、そこから切り替えボタン長押しをすることで次番号(リセットしたい番号)がリセットされるという、ちょっとややこしい仕様になっています。
また、そのまま長押しを続けるとメモリーが順次リセットされて行くので、リセットしたい番号がきちんと消去されたか凝視していなければならないのも少々面倒であります。
兎に角、ボタンが押し難いと誤操作を起こしかねないので、保証期間が過ぎたら適当なプラパーツを接着剤で取り付けて突起を設け、手探りでボタンの位置確認や操作ができるようにする予定でいます。
Amazonのレビューにもありましたが、興味のない人には全く必要のないもの。
ですが、ひとつ持っておくと積算電流量の確認ができる為、端末のバッテリーやモバイルバッテリーの蓄電量の確認ができ、本来の性能や劣化具合を把握できるようになり、また充電器の出力の確認やUSBケーブルの良し悪し、QCできちんと充電されているかなどの確認にも使え、有れば色々と使える代物であります。
当方はタブレットやスマホ、モバイルバッテリーに各々のメモリー番号を割り振って一度0-100%で充電を行い、積算電流量(蓄電量)を記憶。 空いたメモリー番号で定期的に積算電流量を測定し、記憶させた積算電流量との差から劣化具合を確認できるようにして、交換や買い替え時期の目安に活用させています。
出力電圧も測れますからUSB充電器の劣化や不具合も調べることが可能。 実際にNOKOKOの急速充電器を測定して初期不良の確認に使用し、急速充電ができないことを確認して商品を返品しました。
簡易チェッカーではありますが色々と活用法がありますから、高価なものではないのでひとつ持っておいて損はないと思います。