年齢を重ねると体感温度とか、のどの渇きとか、身体に関する感覚が段々と衰えてくるじゃないですか。
で、夏とか関係なく水分補給がいつでもできるようにと、お出掛けの際は家の近所の自動販売機で500mlのアクエリアスを1本買って持って行くんですよね。
22日に血液検査で病院に出向く時も、いつもと変わらず自動販売機で買おうと小銭を漁ると50円玉も10円玉も無くて、仕方なく100円玉2枚を入れてアクエリアスのボタンをポチッと押すと、
カシャン カシャン
って、機械がお釣りを出す音が聞こえて「50円玉切れか」って思ったんですよ。
そしたら10円玉でのお釣りだから機械の音が5回聞こえるはずが、その2回でストップ。
「ん?」と思ってつり銭口を覗くと50円玉と100円玉が1枚ずつ。
おおぉ、150円出てきた!
アクエリアス 500ml 1本 50円で買えたんです。
一日の始まりにちょっと嬉しいことがあると、ただそれだけで気分が高揚しますよね。
次に帰りのタクシー。
乗り込んで運転手さんに
「○○へお願いします」
と、頼むと、
「どこを通って行きますか?」
と、尋ねられたんで、
「今日は道路混んでますか?」
と、聞き返すと、
「若干混んでますかねぇ」
と。
暫く考えていたら運転手さんの方から、
「じゃぁ、線路沿いを通って住宅街を抜けますね」
と。
線路沿いと返事があったんで、いつものコースだなと思い、
「お願いします」
と、返事をすると違う道を走り出した。
そっちは混んでるんじゃないの?と思いながらも、まぁ、いいかと。
そしたら線路を渡って直ぐに曲がって線路沿いを走り出し、この時間帯は次の駅前で混んでるだろうと思いつつ表通りに出るとなんとガラガラ。
「今日、ここは空いてるんですね」
と、話すと、
「さっき反対側を通った時に空いていたので」
と、返事が。
これなら運転手さんに任せられるなぁと思いきや、今度は直ぐに裏路地に曲がって車一台分ぐらいの住宅街を走り出した。
勿論、当方の地元だから知っている道なのだけれど、まさか住宅街ってこんな細い道を抜けるとは思わなかった。
「運転手さんに任せてこんなところを走る人は初めてです」
と話すと、
「ショッピングセンターの前は流れが悪かったんで」
と返事が返ってきた。
「てっきり商店街を抜けてから線路沿いを走ると思ってましたよ」
と、返すと、
「そっちを通っても良いんですが、お客さんによっては遠回りに感じるらしく、
苦情を言う方も居られるので、こっちを通るようにしているんです」
と。
しかも、現地に到着して料金メーターを見るとなんとワンメーター。 思わず、
「ワンメーターでこれたのは初めて 凄いですね」
と、声を張り上げて叫んでしまった。
わざと遠回りをしたり混んでいる道を選んだりと、質の悪い運転手さんも中には居ますが、周りの混雑状況を把握してここまで気を遣って送ってくれた運転手さんは初めて。
この運転手さん、あっぱれです。
しかも凄く話しやすく、気さくな方でした。
どちらも些細なことですが、一日に2回も得した気分になれるなんて、そうそう無いこと。 師走の慌ただしい中、気分の良い一日を過ごさせて頂きました。
えんひろ 2016.12.27(火) 12:44 修正
読んでるだけで心が和みました。(^-^)
良い1日を過ごせましたね。